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COLOR SPOT

今回は、参加したイベントではなく、自分自身が企画・開催したオンラインイベントであるCOLOR SPOTについて述べていきます。

第1回 COLOR SPOTとして人生初の企画から全て自分1人で行ったイベントは2022年3月15日20時から21時にかけてオンラインで開催しました。

COLOR SPOTとは

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上述したとおり、社会問題や国際情勢について学びを深めるイベント。それが、COLOR SPOTです。

今後、ウクライナ情勢やBNIなどの貧困、飢餓、核兵器や地雷、内戦や紛争、気候変動や地球温暖化など多岐にわたる、あらゆる方面における社会問題について考えるコミュニティを確立していきたいと考えています。

第1回 トピック

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記念すべき第1回はマイクロプラスチック問題について発表と議論を行いました。全体の内容及び構成としては上述したとおりです。

1・マイクロプラスチック問題

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5mm以下の微小なプラスチックを、マイクロプラスチック0.001mm~0.1mmの微細な砂粒をマイクロビーズと言います。

マイクロプラスチックの種類に関しては繊維状のものなど多種多様にあるそうです。

そのなかでも、種類を大きく2つに分ければ1次的マイクロプラスチック2次的マイクロプラスチックの2つに分けることができ、それぞれについて説明すると

1次的マイクロプラスチックとは、微小なサイズで製造されたプラスチックであり、洗顔料や歯磨き粉などのスクラブ剤等に利用されているマイクロビーズなどが排水溝などから海に流出しマイクロプラスチックとなってしまっています。

2次的マイクロプラスチックとは、発砲スチロールやペットボトルなど大きなサイズで製造され紫外線や波により劣化、破砕、細分化されたものです。

2次的マイクロプラスチックになりやすいものの1つにレジ袋が該当し、風に飛ばされやすく海に流れ込み、早期に劣化してマイクロプラスチックとなることが近年の研究で明らかにされてきました。

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ここからは、マイクロプラスチックが齎す影響について述べていきます。

まず、マイクロプラスチックが齎す影響は海洋生物の生態系破壊人類への間接的な影響です。

イカ・タコ・カメ・貝などの海洋生物カモメなどの鳥アザラシなど海洋哺乳類が海水に混ざったマイクロプラスチックを誤飲してしまい、マイクロプラスチックは消化できないため、消火不全や胃潰瘍などを引き起こし、海洋生物が死んでしまうといった最悪な悪循環を齎しています。

また、人類への影響として直接的にはないにしても、間接的には影響があり、例えば、スーパーで購入した魚や鶏肉に微量ながらマイクロプラスチック片が入っていることもあります。

人間が魚介類を通してプラスチックを食べることでプラスチック自体は排泄されますが、ダイオキシン、ポリ塩化ビフェニル、DDTなどの有害化学物質は体内に蓄積される可能性があり、ガンの発生免疫力低下を引き起こすことも有りうると報告されています。

さらには、プラスチックには「環境ホルモン」作用がある物質が含まれており生殖能力の低下などの作用を及ぼす可能性が指摘されています。

2・現状

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世界中の海には51兆個のマイクロプラスチックが漂流されていると言われており、重さにすると9万3000~23万6000トンものマイクロプラスチックが漂流しています。

生物濃縮という言葉が生物学や環境科学などの学問でよく使われますが、生物濃縮とは外界から取り込まれた物質が、食物連鎖で上位の生物種や個体群の体内に蓄積し、濃度が高くなっていくことを指します。

ただ、これだと表現が難しいので上記にある画像を使って説明すると、プラスチックが砕けて細かくなり、マイクロプラスチックとなった小さなプラスチックに有害物質が付着し、それをプランクトンが食べ、そのプランクトンを小魚が食べ、その小魚を大型魚が食べ、最終的に我々人類が大型魚を捕食するといったように、

食物連鎖の頂点に近づいていくほど、有害物質などの濃度が濃くなっていくといったことが近年、問題視されています。

また、800種類以上の生物たちがマイクロプラスチックを摂取し物理的なダメージが出ています。

海洋プラスチックごみ排出量

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2010年に環境省が発表したデータに基づき、海洋プラスチックごみ排出量の世界的な動向を見ていくと、中国や東南アジアといった日本から比較的近い地域で増加していることが見て取れます。

3・海洋汚染との関わり

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2016年1月に発表された世界経済フォーラムのデータによると、『2050年、海洋プラスチックごみは魚の量を上回る。』と予測されています。

また、上記の画像、環境省の資料「プラスチックを取り巻く国内外の状況』に、海洋プラスチックの密度分布マップが掲載されていたのですが、

そのデータをみると太平洋ベルト、すなわち画像の日本周辺の赤いエリアにゴミの蓄積が増えていることが分かっています。

2011年の東日本大震災で流出したがれきなども、このゴミの蓄積に影響を及ぼしていると推測されており、世界が排出する多量のプラスチックゴミは海面の相当な面積を覆い尽くしつつあります。

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廃プラスチック問題

カンボジア

2010年の環境省のPDF資料「陸上から海洋で流出した海洋プラスチックゴミ発生量によれば、中国、インドネシア、フィリピン、ベトナム、スリランカと東・東南・南アジアにおいて増加傾向にあり、日本も決して他人事とは言えない状況となっています。

その理由は、日本が廃プラスチック問題の輸出大国であるからです。

これまでは日本は中国に対して廃プラスチック、すなわち廃棄されたプラスチックを中国に輸出していましたが、2017年に中国が廃プラの輸入を実質禁止したため、方向転換しました。それが台湾や東南アジアへの輸出です。

しかし、輸入を制限する動きが2018年を境目に起きたため、日本は国外に輸入するのではなく日本国内での資源循環する体制の確立や国内での廃棄処分を行わないといけないといった動きが起きてきています。

2014年の環境省の海洋ごみの実態把握調査(マイクロプラスチックの調査)によれば、日本周辺海域のマイクロプラスチック汚染は世界の海の27倍、北太平洋の16倍と報告とされています。

これを見てもいかに日本の廃プラがヤバいかを身に染みて感じるのではないかと思います。

SDGs

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2015年に採択されたSDGsでは、「14・海の豊かさを守ろう。」と目標に定められているように海洋汚染の問題も指摘されています。


♦SDGs♦
SDGsとは、Sustainable Development Goalsの略称で日本語では、持続可能な開発目標として、2030年までに持続可能で、且つよりよい世界を目指す国際目標のことを指します。

SDGs 誕生の経緯は2000 年から2015 年 に採択されたMDGs(国連ミレニアム開発目標)の開発目標の反省を生かし、そこにいくつか加えたものがSDGsとなっています。

・MDGs と SDGs の課題 
MDGsは、乳児死亡率の削減など国際的な取り決めを先進国ばかりが行なっていましたが、SDGsは、先進国も途上国もみんなでやっていくという全世界が対象となっています。

ただ、達成できるかは私たちの努力にかかっているとともに、各国の協力がなければ、そもそも達成には程遠いのも事実です。

4・参加者同士の意見交換

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ブレイクアウトルームに分けて行われた参加者同士の意見交換。

・海洋プラスチックの廃棄物処理に関する話題として徳島や香川などの自治体規模で行われている事例を参照に話し合われた議論や、海洋汚染の解決に向けて「自分たちには何ができるのか」といった環境美化に対する意識や行動の重要性など、質の高い議論がされていました。

5・まとめ

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今後のCOLOR SPOTの開催について

次回は、以上の日程として行います。

第2回:5月中旬 21時から22時

第3回:5月下旬 21時から22時

第4回:6月中旬 21時から22時

また第2回の詳細は『学生必見👀国際協力の情報源20』においてお伝えします。

今日は以上です。

最後まで読んで頂き有難う御座いました。

今後とも宜しくお願い致します。

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