まっすぐでなくてもいいんだね
ある朝の ヨガ教室
あつまったみんなは あまりからだがうごかない
そんなひとが ほとんどだった
いすに すわって 参加したひと
ほとんど ずっと ねたままのひと
おなかが いたくて うつぶせになれないひと
左がこわばり 右に少し かたむいているひと
やわらかな陽光が 窓の向こうから さしこんで
目を閉じた みんなの輪郭が 金色にふちどられる
その瞬間 鮮やかに立ち現れる 森の景色
わたしはまるで 朝の森を あるいているような
そんな ふしぎな 心地になって
「まっすぐでなく