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【毒親②】結婚が転機に

こんにちは。
毒親育ちのあこです。
前回の続きです。
そろそろ大切なことに気づき始めていきます。


ある本との出会い

毒母に褒められることもなく貶され続けてきた人生を変えたのはある本がきっかけだった。
その名も「毒になる母」。

たまたま店頭でこの本を見つけた私は無意識に手に取る、夢中になって読んでいた。
その本によると毒親というのは子供を自分の都合いいように操る親というもの。
子どもの人生にとっては毒になる、ということだそう。
書いてあったことをざっくりいうと…

・毒母は娘を自分の分身のように扱う。
・娘が目立つようなことをするのが許せない。
・母は自分の方が目立ちたいから娘を褒めない。むしろ貶すことで自分の支配下に置き続けようとする。
・弟がいると溺愛する傾向がある

ほとんど母親が当てはまる。
気づくと自然と涙が溢れていた。
涙が出る…これが本音なんだ。
私無理してたんだ。
母に気にかけてもらいたくて頑張ったけど、
本当はそれが辛かった。
母が毒親ということを知って何故か安心してる自分がいた。
この辛さは間違っているんだ、楽になっても良いんだ。
そんなふうに思い始めたのだ。



義母に出会って


正社員で働くようになり、家を出て一人暮らしをすると初めて家が心地よく、ゆっくりすることができた。
家がこんなにくつろげる場所だなんて。
帰ってきても「お、豚が帰ってきたぞ笑笑」「もう帰ってきたのー?」って言われない!
ごく普通のことが幸せに感じた。

そして彼氏ができて、結婚…となると両親に紹介、顔合わせもした。
不思議なことに両親を客観的に見られるようになる。
義実家でご飯をご馳走になっていると、義母が作った料理について色々と教えてくれるのだ。
「〇〇はこうやって作るんだよ」「〇〇はこうやって切ってね…」
そして心配もしてくれる。
そんな会話母としたことあっただろうか。
初めてする会話。
もしかしたらこれが母親ってものなのかな?
毒母でなければこんな会話しながら楽しく料理してたのかな。
安心して家に帰れたのかな。
そう思うと自然と涙が溢れるのでした。


子供の事を思うなら

義両親に出会って他の家庭を知るようになると同時に当たり前だと思っていたこと、
(母が暴言を吐く、母が家庭を支配、子供は学費がかかる分大人になったらお金で親を助けること)が実は普通じゃないことに気づいたのだ。
実際旦那に話した我が家こと

・子供は親と外食に出かけたら奢るのが当たり前
・誕生日、母の日には高くてもリクエストされたものを買う(というかねだられる)

これはごくわずかだが、それを聞いた旦那がこう言う。
「えっ?!それはちょっとおかしくない?」
「うちの親はご飯食べに行っても出してくれるよ。
子供にお金は出させない。自分のことに使ってって言うよ。」

子供のための発言。
私の親にそんなことはあっただろうか?
思い返してみてもそんなこと言われた事がほとんどない。
ほとんどというか無いに等しいくらい。

そして結婚式の準備は進んでいくのです。



結婚式があるのに…言われた決定的な一言

結婚式の打ち合わせで忙しかったある日。
母からこんなメールが届きます。
「もうすぐ私の誕生日だよ。〇〇が欲しいな」
確か5万くらいするものだったと思う。
いつもは聞いてきたおねだりも今年は結婚式がある。
しかもその直後には新婚旅行もあってお金がかかる。
「結婚式と新婚旅行があるから今年は厳しい」
初めて断る。
娘の初めてのおめでたい行事。
それはわかってるはず。
出費も多いのも知ってるはず。
ちゃんとした理由なんだしわかってくれるだろう。
そう思っていた。
そして返事が来る。

「そんなものどうでもいいわ。早よ買いな。」

ショックだった。
娘のおめでたい席はどうでもいいのだ。
というか娘がどうであろうと母にとっては関係ないのだ。
母にとって私は子供ではなく「都合のいい道具、召使い、お財布」でしかなかった。
そんな親は普通なのか?
さすがに私でも異常だとわかりました。

しかし今まで育ててもらった母。
何かあっては一緒に出かけてた母。
これでも育ててもらった実の親。
私の中でまだ信じている部分がありました。
しかし私の本能が

【このままだと人生が終わる】
【自分の人生の足引っ張っているのは母】
【ここで母と旦那どちらを選ぶかで今後の人生が変わる】

と言っていたのです。


③に続く

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