見出し画像

こんな時、どうしたら???No10「”めんどくさい!””ダルイ!”って」

いつもお読みいただきありがとうございます。

第10回目の”こんな時どうしたら???”は
「めんどくさい!ダルイって・・・!」です。

これもまた親も先生や大人側がイラッとさせられる困る言動ですね。
少し、9回までと異なり、子ども達のよく言うセリフが題名になってしまいましたが(うまく、お伝えすることばが見つからず・・・スイマセン)

さて、この子ども達のよく言うセリフ、そして大人側がイラッと感情を揺さぶられるセリフの原因考えていきましょう。

《よく見られる状態》

・具体的に説明し、取り組む内容が理解できない状態ではないにもかかわらず「めんどくさい!ダルイ!」と言って取り組まない
・指示をする前から「めんどくさい!ダルイ!」と言って話を聞いてくれない
・話をし始めたら、話をさえぎって「めんどくさい!ダルイ!」と言ってそっぽを向く
・話を最後まで聞いて、取り組み始めたのに「めんどくさい!ダルイ!」という
・話を最後まで聞いて、時には話を聞いている時にはとても乗り気にすら見えたのに具体的に取り組む段階になり準備が始まると「めんどくさい!ダルイ!」という

《原因》

・説明の話の長さが、長いと感じられた
・説明に使われていることばが複雑で意味が理解できそうにないと感じられた
・説明を聞いていたが、イメージができず、自分なりに努力しても見通せなくなった
・話をしている大人側との関係性が日頃から悪く、言い方やトーンなどが癪にさわる
・話を聞いていたが、途中で自分にとって能力以上のことを求められていることが分かり嫌になった
・話を聞いていて取り組む気持ちもあったが、具体的に動き出したときに過程が見通せて情報量が多く、その情報量の多さに嫌になった
・話を聞いていて取り組む気持ちもあったが、実際に動き始めて手順を追ったり、手順を組み立てなければならない段階で混乱して嫌になった。
・そもそも「めんどくさい!だるい!」ということばを使って表現はしたもののその言葉は実は語彙数の少なさかくるもので、本来は「難しいな!」「できるかな!」「手伝って!」という自分の困っている状態を訴えたくて使ったことばだった

・・・などなど。

《対応》

・説明の話の長さが、長いと感じられた
→自身で要点整理が難しいということですので、話しを終えてから、一旦「今の話をまとめると」と箇条書に要点を再度書くなどして提示する。

・説明に使われていることばが複雑で意味が理解できそうにないと感じられた
→「少し難しかったかもしれないので、もう一度説明するね」と少しかみ砕き、短い言葉で説明する

・説明を聞いていたが、イメージができず、自分なりに努力しても見通せなくなった
→話す段階で見通しを示しながら話す。イメージが持てるように視覚提示や動画などの活用を行う

・話をしている大人側との関係性が日頃から悪く、言い方やトーンなどが癪にさわる
→この場合にはあまり、大人側が頑張ろうとせず、一旦距離を置く、「声のトーンは低め。気持ちがあまり入っていない淡々とした穏やかな話し方で話す」。また、紙に要点を書いて提示し、すぐに場は離れる(子ども自身が必要とするであろう情報は提示する)

・話を聞いていたが、途中で自分にとって能力以上のことを求められていることが分かり嫌になった
→再度、詳細な見通しやイメージができるものを提示する(本来は前もって話をしながら、見通しを示したり、視覚提示をしながら話をする)

・話を聞いていて取り組む気持ちもあったが、具体的に動き出したときに過程が見通せて情報量が多く、その情報量の多さに嫌になった
→プリントなどの紙類であれば、大題1のみを見えるようにプリントを折って示す。短冊に切って、少しずつ提示する、下敷きで一問ずつ見えるようにし、ずらしながら取り組むよう助言する

・話を聞いていて取り組む気持ちもあったが、実際に動き始めて手順を追ったり、手順を組み立てなければならない段階で混乱して嫌になった。
→前もって手順などを視覚提示しながら話をしたいが、できていなかったということでの結果であるため、手順表を話が終わってから「今のをまとめて短く手順を書いたものがある」という言い方で提示する。

・そもそも「めんどくさい!だるい!」ということばを使って表現はしたもののその言葉は実は語彙数の少なさかくるもので、本来は「難しいな!」「できるかな!」「手伝って!」という自分の困っている状態を訴えたくて使ったことばだった
→「もしかして、”めんどくさい”じゃなくて、難しいと言いたかった?」等のように、子どもの状態を見て、「もしかして、~って言いたかった?」と確認し本来訴えたかった事柄を把握し、その事に対する対応をする

いかがだったでしょうか?

意外と、話し始めて「めんどくさい~!」「ダルイ~!」などの声が聞こえてきたら、一旦止めて、見通しや指示に使われている言葉を見直したり、トーンを見直してみてもいいかもしれませんね。やはり、子ども達の様子を良く見て・・・という事になってしまいますが、まずは、ことばそのものを受け取らずに理由を探して対応を考えたいですね。

子ども達の言動はイライラさせるものもありますが、原因と対応を知っているだけで「もしかして?」と一旦止まって考えることができて、落ち着くかもしれませんね。


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?