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よい1on1って何だろう?その目的と3つのポイント

こんにちは。リモートワークがきっかけとなり1on1が注目されていますね。ここ1年ほどで1on1をやり始めたというお話をよく伺います。

ところが、いざ部下と時間を作っても、『部下が自ら話してくれる』『面談後にスッキリとした表情になっている』ことばかりではありません。うまくいかない状態が続けば、忙しい中やり続けること自体が苦痛に感じられるかもしれません。

そこで今日は、よい1on1のためのヒントになるように、記事を書いてみたいと思います。

さて、1on1は何のためにやるのでしょうか?その目的は、部下の話を聴くことで部下の成長を促し、個人・チームとしての達成に導くことです。

そのために、私がとても大切だと感じるのは、上司は「1on1を通じて部下自身の自己認識を高める」ことを目指す、です。

なぜなら、自己認識の向上とパフォーマンス向上の相関がわかっているからです。逆を言えば、正しく自己をとらえることが出来ていないから、本人は頑張っているつもりなのに結果が出ないという躓きが起こっているとも言えるのです。

1on1で話すことによって、言語化できていないものを認識させ、部下自身の自己認識を高める助けをする。結果としてパフォーマンスの向上につながっていきます。

だから、1on1を通じた上司の助けが効果的であり、必要なのです。

よい1on1の3つのポイント

自己認識を高める1on1のポイントを確認しましょう。

①まだ、うまく話せないことに着目する
1on1は部下のための時間ですので、部下が話したいことを話すことが基本です。とりわけ、うまく言語化できずにいる内容こそ、見過ごさず大切にしてください。そこにまだ本人が認識できていない事柄が隠れています。

誰しも、とりとめもなく話していたら考えがまとまってきた!という経験があるように、私たちは頭にあるモヤモヤを言葉にできることで、客観的に判断ができます。

部下本人が気づいていないこともありますので、感情をあらわす言葉や、繰り返し言っていることに着目してみると良いでしょう。

②「何」を使った質問で、客観的な視点でのふりかえりを促す
新たな気づきを得て、自分への理解を深めてもらうためには、「なぜ」ではなく「何」を問いかけます。「なぜ」は思考が堂々巡りし、ネガティブにつながりやすいためです。

一方、「何」は客観性と未来志向を持つ助けになります。例えば、「なぜプレゼンに失敗したのか」ではなく、「うまく話せない状況に共通していることは何だろう」「相手の心を動かすために、何をする必要があるだろう」という具合です。

③GOODとMOTTO(もっと)のフィードバックでアクションを後押しする
話を聴きながら、GOODはあえて「いいね」と言葉にして伝えます。相手を肯定して自信を持たせつつ、MOTTO「今のあなたは私には〇〇に見えるけど、どうだろう」「こうすればさらに良くなるかも!」をフィードバックします。そうすることで、他者から見える自分への理解がさらに深まっていきます。


いかがでしょうか。よい1on1は、部下が自分に対する気づきを得て、どうするべきかを自分で決め、一歩踏み出す後押しになります。

自分で決め踏み出した一歩は、自信のもと。トライすることで得た結果からまた自己認識が高まり、それが根拠になって自信になります。1on1を通じたこの繰り返しが、少しずつ大きなチャレンジにつながっていくのだと思います。

双方にとって充実した1on1を実践するヒントになれば嬉しく思います。

(執筆者:三木)

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