CROとは?グロースハッカーに求められるスキルや業界の今後
CROとは、Conversion Rate Optimizationの略を指すデジタルマーケティングになります。来訪した訪問者のコンバージョンに至る率を高めるための施策を指す言葉になります。
オウンドメディアでの成果指標として、SEOやPPC、アド広告からの集客数(新規流入数や再訪流入数など)に論点を移されがちですが、本来は企業成長に繋げるために、デジタルからの売上(CV)を恒久的に増益増収させることがミッションだと思います。そんなオウンドメディアに来訪したユーザーを対象にコンバージョンを促すことがCRO(Conversion Rate Optimization)の目的となります。まだまだ、国内認知の少ないグロースハッカーが利用するCROについて今回は綴ります。
※発言は所属会社とは無関係な個人の見解です。
実は広義な意味を持つCRO
CROに類するLPOやEFOに聞き馴染みはないでしょうか?
・LPOとは:ランディングページの最適化
・EFOとは:エントリーフォームの最適化
の意味を持ち、対象領域に絞った名称を指す言葉になります。LPOもEFOも最大目的はCV増加に至るために最適化することになりますので、CRO(Conversion Rate Optimization)に含まれます。
このようにコンバージョン率(CVR)に寄与するすべてを指すので、とても広域かつ広義なソリューションです。それぞれの共通点である最適化(Optimization)ですが、言葉の定義どおり最適にするために、PDCAを繰り返し最も効果・効率の良い状態を検証し導くことを行います。
例えば対照実験(A/Bテスト)を行い、同じ環境下のもと、1部分を変化させCVまでの数値変動を行い統計的優位差をもとにCV増加に至る証明を積み重ねる検証方法が多いです。
仮説の証明に至った要因分析や、施策の失敗に至った原因分析を繰り返し実施することで”再現性”と”汎用性”を持った、論拠のある成果創出ができるのが特徴です。
CROってどんなソリューションなのか
稚拙な表現をすると、CV獲得を目的とし、目標達成をさせるためにリソースを最小限でこなすサービスになります。工数や費用は有限では有りません。だからこそ、最小工数で最大インパクトにつながるトリガーを見つけ出しKGI(売上増加)につながるKPIの達成に繋げます。
CVにつながる問題箇所の特定は、GoogleAnalyticsなどの解析ツールがあれば容易に見つけることが可能です。過去の行動ログから行動パス上の問題を見つけ出すことで、主観に頼らない定量データをもとに改善すべき対象は見つかるので、無駄に労力を使わず、楽して成果につなげる事ができます。
CROがなぜ重要なのか
CROが重要であるポイントとしては3点あり、
1. 時代の変化に合わせて常に改善し続ける必要がある
2. 低予算で最大の効果を得ることができる
3. SEOの効果にも好影響をもたらすことができる
になります。それぞれご説明します。
1. 時代の変化に合わせて常に改善し続ける必要がある
時代の変化によりユーザーの求めるニーズは変動します。それはクリエイティブからUI、構造などさまざまなところに影響を与えています。最適化をしたといっても、完璧ではなく、常にユーザーに使いやすく分かりやすいオウンドメディアづくりを求められます。
2. 低予算で最大の効果を得ることができる
基本的にCROはすでにあるトラフィックを利用してCVの最大化を狙うことが出来ます。また、サイト内の問題を分析することや、PDCAを持続するにつれ、ユーザーの可視化は進み、合理的に予算をアロケーションする(次の施策の予算検討)ことが容易になります。
3. SEOの効果にも好影響をもたらすことができる
Googleは良いユーザーエクスペリエンス(UX)にペナルティを与えたいわけはなく、ユーザーのためにオウンドメディアをより良くしているサイトは検索表示を上位に上げたいと考えるのが定説です。また、Google自体もA/Bテストをしていることから、A/Bテストをしているからといって評価が低下することなく、SEOに好影響を与える可能性が高いです。
CRO業界で求められるスキル
冒頭からお伝えしているように、CROはとても広義で広域です。オウンドメディアのグロース(KGIを増加)させるためには、
・各ソリューション(SEOやトレーダー等)の知識
・サイト構築を理解するフロントエンジニアリング
・問題や課題を見つけ出すためのデータマネジメント
・アクセス解析
・各種ツールリテラシー
・クリエイティブにおけるデザイン
・UI/UX/IA
などと多岐に渡るスキルが求められます。
さまざまな業種業態の中で、他領域からジョブローテされてきたり、特定の領域では限界を感じ飛び込んで来る方も多くおられ、数年間従事したのち、グロースハッカーとして活躍されています。
この話の結びとして
聞き馴染みがまだなく国内でも有数にしかないCRO(Conversion Rate Optimization)ですが、目標達成において有力なソリューションであることがわかります。
また、CROを実施することにより
・現状のサイトの状態やユーザーの可視化につながる
・データドリブンにより問題箇所が明確になる
・ユーザーに向き合った、ユーザーの課題を解決するアプローチがある
・解決手法として情報設計やUXの見直しにより顧客体験を向上させる
ことができるため、比較的低コストで最大インパクトが得られるソリューションです。また、恩恵が大きいことも利点です。SEOやアド広告、CRM、本件では触れていませんがアプリなど多岐に渡るソリューションとの親和性も高いので、マーケティングの高度化にも繋がるでしょう。
昨今の自体推移からも、顧客体験や顧客に向き合った打ち手が重要になることから、トレンドとなるデジタルマーケティングなため、ぜひ注目いただけると幸いです。面白かったり、興味を持った方はスキを!良ければフォローしていただけると嬉しいです。
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