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グロースハッカーが日本市場に対して"CRO"を警鐘する理由

デジタルを生業としている担当者なら言わずもがな、ですが、オウンドメディアから売上を上げていくことはとても重要ですよね。いかにデジタル上からエンドユーザーを集客し、獲得するか、売上にグロースさせるかを日々試行錯誤されていることでしょう。

そう、本当に重要なことは企業成長に繋げるために、デジタルから売上を恒久的に増益増収させることです。しかし、このようなCRO(Conversion Rate Optimization )は日本市場で語られていません。よく、CROと同列に語られるSEO(Search Engine Optimization)は、SEO界隈の人員が集まり、トレンドや対策講座などが共有化されるのに、獲得に寄与する情報が共有化されていないのが日本国内の実態です。

昨今のデジタルトレンドから、今まさに転換期であり、それに”気付かなければ”日本市場は淘汰されてしまうと危惧しております。それに基づく論拠を今回は綴ります。
※発言は所属会社とは無関係な個人の見解です。

CRO(Conversion Rate Optimization)とは

CROはConversion Rate Optimization(コンバージョン率最適化)の略で、Webサイトのコンバージョン率(CVR)を高め、売り上げを上げるWebソリューションの1つです。簡単にご説明すると「訪問者のCVRを最大化し、売り上げを増やすこと」と定義できます。

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売上を上げるためのソリューションと聞くと難しく考えられますが、実は難しくありません。CVRを高めるための方程式さえ分かれば理屈はとても簡単です。

CVR=CV(コンバージョン数)÷ユーザー数
ユーザー数=求めるニーズを理解しそれに寄り添う
CV=ユーザーを理解し寄り添えた数

つまりオウンドメディアへ訪れたユーザーを徹底的に知り、ユーザーの"ニーズ"に寄り添うことでコンバージョン(CV)の効率を上げ、売り上げ増加に繋げること、それことCRO(Conversion Rate Optimization)の目的です。

昨今のバズワードにもなっている”ハック思考”や”グロースハック”、”PDCA”や”OODA”などのソリューションの真髄はCROになります。ユーザーを知り、課題を可視化し、本質なボトルネックをUX視点を用いて解決させ、売上増加にグロースさせることができるソリューションがこれからは必要であると考えております。

ではなぜ“CRO”を今伝えることがなぜ重要なのか

冒頭でもお伝えしました、

昨今のデジタルトレンドから、今まさに転換期であり、それに”気付かなければ”日本市場は淘汰されてしまいます。

こちらをお伝えするために軽く、デジタルマーケティングの歴史から未来予測をしてみましょう。以降に続く内容は、独断と偏見に加え、重要点に絞ってお伝えしますので、更に詳しく知りたい方がおられましたら、note化しますのでご連絡ください。

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今までからこれからを読み解くには大きく4つのブロックによりデジタルマーケティングは進化しています。

黎明期:1990~1999年
まだ、インターネットが民主化されておらず一部層向けでした。このときからデジタル広告は主流でした。更に時代は進み、Amazonの参入によりEC時代に突入し、Googleの参入によりテキスト検索が浸透してきます。これにより、デジタルマーケティングには検索革命が起き、ユーザーの態度変容に合わせたSEO技術が発展します。

成長期:2000~2009年
SNSが盛んにリリースされたことで、企業の発信する情報をユーザーが取りに行く時代から、ユーザーが情報を発信する時代へ。
ラップトップからスマートフォンの参入により、デバイス革命が起きます。さらに、ユーザーの環境や情報取得(民主化)が容易になったことで、領域の深度や内容が複雑化されオウンドメディアとペイドメディアが分断されていったタイミングでもあります。

多様化:2010~2019年
ツールや、媒体、デバイスなど多様化が進み、デジタルマーケティングはカオス化していきます。各種便利なツールは生まれたものの、各種データは飽和している、が昨今でしょうか。

これらから、黎明期ではモノが重要で、以下にモノをユーザーへ伝え届けるかが重要。成長期~多様化までは、価値がモノからヒトに変わり、誰が伝え、誰を信用すべきかと、ユーザー軸に変わったことが読み解けます。

統合化:2020~2030年
昨今の市況トレンドから、5Gの到来によりネット回線の爆速化。AR、VR、などのxRからリアルでのデジタル体験、IoTによるライフスタイルへのデジタル参入。それらによってさらに増え続けるビッグデータに、ヒトが出来ない領域へのAI化などが予測できます。

今までの話をまとめると、
1. モノ→ヒト、ヒトから体験へと価値は変わってきている
2. ユーザーニーズに合わせてソリューションは変化している
3. 時代の変化にユーザーも呼応し、それに寄り添って市場変動

していることがわかります。今までのデジタルマーケティングの歴史から変わらなかったことはなく、変化に合わせて進化しなければいけません。

技術は進歩し、刻々とユーザーの情報選択行動が変化していく中、ユーザーデータは膨大に増え続け、ユーザーを捉えることが困難になっていきます。その中から、ユーザーの"ニーズ"に合わせて日々対応していかなければ、生き残ることは難しくなっていくと予想できます。

この話の結びとして

というように、今重要になっているソリューションの説明から、デジタルマーケティングの歴史、日本の現状をお伝えしてまいりました。

時代の変化や状況の変動(検索革命によってそれに対策するSEOが生まれたように)によって、デジタル担当者の求められるスキルは変化してきました。この動向は決して変わることがなく、過去・現時点・未来を結ぶことで見極めることができると思います。

大量生産大量消費の時代は終わり、エンドユーザーは情報を取捨選択するようになりました。それによってモノの価値から、ヒトの価値へ移り変わり、従来通りのやり方では通用しなくなるタイミングに差し掛かっています。
扱えるデータは増え、ユーザーは多様化。新たな技術は増え、時代に応じて必要なマーケティングは変わります。なのに、今のままで本当に大丈夫でしょうか。面白かったり、興味を持った方はスキを!良ければフォローしていただけると嬉しいです。

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