オスグッド(オスグッド・シュラッター病)
オスグッドに罹ったのも中学3年生の頃だった。
オスグッドはオスグッド・シュラッター病のことをいい、成長期の子供や若者に多く見られるスポーツ障害である。
サッカー、バスケットボール、バレーボールなど膝に負担のあるスポーツに見られる。
ちょうど、脚気のテストをする時に膝の皿の下あたりを硬いもので軽くたたいたりして足の反射的な跳ね返しをみるが、その部分が痛む。
私もバスケ部だったので、この痛みを医者に見せた時に直ぐに「オスグッドだね」と言われた。
真面目な話、「オスとグッとする痛み」がある感覚と、症状の名前が「オスグッド」である偶然が、それ以上の医者の話から私の集中力を遠ざけた。
「駄洒落かよ!」と本当に思った瞬間だった。
「オスグッド」はよくある症状にも関わらず、運動系の部活をしている学生は、そもそも部活を長期的に休むことを顧問に言うこと自体が憚られた。
痛いけれど、無理して部活を続けた。
「オスグッド」の痛みの変なところは、帯状疱疹のように痛みが続いているのではなく、ある瞬間にグッと痛みが走るのである。
勿論、該当箇所を押すと痛みは感じるものの刺激痛ではないため、ついつい練習は続けてしまう。
バスケの練習の時に感じた痛みは、レイアップシュートの練習をしている時、足を踏み込んで「ワン、ツー」のステップで飛ぶ瞬間、痛みがビリっと走る感じである。
その痛みで、レイアップシュートの際に足に力が入らず、膝が抜けるような感覚が生じる。
オスグッドは、治るまでに時間がかかる。
あくまでも経験での話でしかないが、1ヶ月では治らなかった。
数ヶ月かかっていたと思う。かかった医者からも時間がかかると思うと言われた。
何も処方されなかった。
湿布を貼る事もなく、放置して部活を続けた。
もしかしたら、部活を続けていたから完治までに数か月かかったのかもしれない。
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