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映画館の魅力

「お父さん、30分パソコンをやるよ」

我が家では子供のパソコンとタブレットは時間制。決められた時間でネットをしたり、動画を見ていたりする。YouTubeやNetflixなどのストリーミングサービスで自由に動画を見ている姿を見ると、ネット以前の世界、DVDやビデオテープの時代は想像がつかないのだろうなーと思う。そんな今回は映画の話。

自分と映画

自己紹介の箇所に記載してあるように私は映画が好き。これは多分、父親の影響で、幼い頃から父親に連れられて映画館に行ったところからつながっているのだろうと思う。小学校中学年ぐらいまでは親に頼んで連れて行ってもらっていたのに対し、小学校高学年辺りから一人で映画館に行くようになった

特別な空間で場内が暗くなり、CMや予告編を経て本編が始まる。色々な国の映画館に行ったがこの構成は変わらない。吹き替えが当たり前のヨーロッパの映画館や、ラブシーンがカットされていて映画の流れに違和感を覚えたイスラム圏の映画館、人気作の初日はライブイベントのように盛り上がって本編のセリフが聞こえなかったアメリカの映画館など、一つ一つの空間は独自性があるが、その空間で物語に身を委ねる心地よさは変わらない。

子供たちと映画

カエルの子はカエルと言うべきか、私も長男が小さい頃から映画館に連れていき、次男も大きくなってからは2人を連れていくことが多くなった。最初の頃は吹き替えだったが、最近は字幕中心。ピクサーやディズニーの吹き替えアニメから始まり、スターウォーズやマーベル、DCのスーパーヒーローものまで徐々に幅は広がってきている。

今は事前に席をネットで予約できるのでずいぶんと楽。子連れだとトイレその他、様々な可能性を考慮して機動性の高い通路側の席をおさえる。この一年半、ずいぶんと行く機会が減ってしまったが、最近は久しぶりにゴジラvsコングブラックウィドーと連れて行けた。

「お父さん、トイレ」

ゴジラvsコングを見ている最中に次男が暗闇で声をかけてきた。スクリーンではゴジラとコングの乱闘が始まったところ。なぜ最大の見せ場でと思いながら、連れて行くべきか一瞬迷う。結局、次男に映画の半券を渡してトイレに行くようにと伝えた。少し前までだったら一緒に行っただろうが、もう良いだろう。次男はすぐに戻ってきたが、映画が終わると「エンドクレジットの後にまた続いたりしないよね?」と念押しして先に出て行った。

長男と一緒にエンドクレジット終了後に映画館のホールに出ると、友達と雑談している次男の姿。聞くと友達は仲間と一緒に別なアニメの作品を見に来ていたらしい。へぇと思いながら、子供たちが大きくなってきているという事実が身に染みた。

子供たちとの帰り道、こうして映画館に連れてくる回数も今後は減るかもしれないなと思った夏の日差しの強い日曜日の出来事。

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