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なぜ神保町でBARなのか (1)
「何で神保町にしたんですか?」
よく聞かれる質問である。
いや。一番聞かれる質問かもしれない。
「神保町」というと、どういうイメージを持つだろう。
本の街、スポーツ用品店の街、学生の街、といったところだろうか。
(残念ながら、僕は読書家ではないし、スキー・スノボもやらないし、うちの店に学生は滅多に入ってこない。)
そう、「BAR」というイメージは出てこないかと思う。
普通、「BAR」と言えば、銀座や六本木、ちょっと若めだと青山や恵比寿あたりをイメージするだろうか。
実は僕も店の場所探しをするときに、これらのエリアを探してはみた。
が、なかなか好みの物件に出会わなかった。
というより、いまひとつ乗り気になれなかった、というのが正直なところ。
それと同時に、「いったい自分は誰に酒を出したいのか。」という根本的な疑問が芽生えて来ていた。
胸に手を当てて、もう一度よく考えて見る。
ふと気付いた事があった。
自分が会社員として働いていたときに、「繁華街まで行かなくても、職場の近くにいいBARがあったらいいのになあ。」
という思いである。
「繁華街はやめよう。」
となると話は早い。
探す場所を一気に繁華街からオフィス街へ方向転換。四谷・市ヶ谷・九段下方面、そして神田・御茶ノ水・水道橋あたりも候補に入っていった。
(つづく)
AO Longo Do Rio / Melodiesinfonie
Jakarta
2019
(本文の最後に、お店でよくかける音楽を紹介しています。お家でお酒を飲まれる際に是非どうぞ。今度お店に聴きに来てくださいね。)
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