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【一日一問】私は誰に繋がっているか。どんな影響を与えているか。

こんにちは。Grounding Lifeのゆかです。休校措置が取られて2か月近くになりました。小学生の子供たちはストレスが溜まっています。それは自宅勤務になった親も同じ。些細なことで言い合ったり、いつもは言わないような『強い口調』で怒ったり。

そういう事ってありますよね。今日は、先日我が家で起きた『ピザ事件』とそれを乗り越えていった『システム思考』について書いてみます。

なお、私はシステム思考をプロフェッショナルに取り扱ってはいません。あくまでも概論として知っている、という状態です。その上で、この考え方を家族という単位や子育てというシーンで活用することについて実践的に書いてみます。

『システム思考』とは何か

システム思考(システム・シンキング)とは、物事をシステムとして捉え、そのシステムを構成する要素同士のつながりと相互作用を図式化し、全体性を把握しながら定性的分析を行う思考技法である。なお、システムとは、組織や社会といったある境界の中で、一群の構成要素があり、それらが相互に依存したり影響したりしながら全体を形成している状態のことをいう(People Focus Consulting より抜粋)

私の解釈を少し加えてみると、人は完全に『一人』という状態で生きることができません。物理的に離れているとしても、何らかの『影響』を他の人や事柄に与えて生きる生き物です。

そう考える時、身近にあるシステムの最小単位は『家族』

身近でありながら、とても複雑なシステムとして事例に上がることも多いです。私も実は先日『子供向けシステム思考ワークショップ』に息子と参加しました。とっても素晴らしい学びがあり、その後、家族の中で活用しています。学びの内容についてはいずれシェアします(学び途中なので)

ピザ事件の勃発

さて、そんな我が家では昨日『ピザ事件』が勃発。内容はこうです。

昼食に食べたピザが数枚残っていた。夕方5時、おなかがすいていた子供たちは『おなかがすいたから食べる!』という気持ちで食べていた。そこへ買い物帰りのパパが帰宅。これから間もなくご飯なのに、なぜ今食べるの!!考えなよ!と怒る。子供たちは『そんなに怒らなくてもいいじゃん!』と私の部屋に入ってくる。その時私(母)は仕事中。仕事中にぶすっとした顔の子供たちが入ってきて気持ちが乱れる。結局私も子供たちに『困るよ!』と怒る。ついでにパパにも『ちょっと伝え方下手』と責める。パパ、ぶすっとする。子供たちも私も居心地悪い。ピザ一枚で家の雰囲気悪くなる。

長くなり失礼しました。ざっと書くとこんな感じ。とにかく、互いの気持ちが上手く繋がらず、全員がいらいらする状態でした。

繋がりを図に書く

システム思考では『繋がり』を図にします。自分を起点にどんな人と繋がって、どんな影響を与えているのか。また影響を受けているのか。そんな視点で子供たちと我が家の図を書いてみました。

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それぞれの言い分はこうです。

子:おなかすいたから食べただけ。そもそも、事前に聴きたいけどママは仕事だし、パパは聴くといつも怒る。ボケ!という。

パパ:こんな時間にピザ食べたらおなかいっぱいになるともうわかるはず。少し考えて。ボケは名古屋弁で愛情(名古屋の皆さんすみません)

ママ:いちいちそんなことで喧嘩とかくだらないからしないで。表現が下手すぎるからそこは考えて。ボケって言うな、ボケ!(あっ)

つまり、私たちはお互いに『少し意地悪』な気持ちで繋がっている。これ、このままだととても居心地悪いし、何より毎日楽しくなくなるね、と子供たちと話したのでした(ちなみにこの時はパパ不在)

じゃ、本当はどうしたい?

システムを俯瞰したら『意地悪な繋がり』になっているのはわかった。まずはそこが大切です。気づくとこから。その上で『本当はどうしたいの?』を子供たちと話しました。

娘:意地悪な言い方をされるのは嫌だ

息子:仲良くしたい

娘:怒られるたびにスイッチを取り上げたりする理不尽は嫌だ

息子:少し考えて行動したい

娘:ごめんなさいをちゃんと言いたい(いつも言えないから)

こういう時、いつも感じるのですが、システムや本質に関する子供たちの言葉、というのは大人のそれと全く遜色ないな、と感じます。つまり、大人になって学ぶから活用できる、というようなものではなく、子供たちは直感的・感覚的にこの手のことはわかっているのです。

じゃあ『意地悪な繋がり』を『優しい繋がり』に変える時だね、と話を進めたのでした。

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子供たちの行動

さて、夕食時。娘が不意に口を開きました。

『パパ、さっきはごめんなさい。これから、行動の前にきちんと『これやったらどうなるかな』を考えるね。あと、いつもご飯作ってくれてありがとう。何かする時、前持って聴きたいけど少しパパが怖いから、それはパパも直してね。ボケ!って言わないでね。』

繋がりが『意地悪』から『優しさ』に変わっていく瞬間でした。さすがのパパも『ボケ!ってもう言わないからね』と苦笑いをしていました。

私たちは意図せず繋がっている。目の前の人の在り方は私の在り方の反映。相手にだけ何か問題があるわけではなく、期限は私にあることも大いにある。その反対も。

立ち止まって気が付くから修正ができる。それが関係性やシステムの面白さ、だと思うのです。

コメント 2020-05-11 141518

今日の問い

私たちは常に『システムの一部』です。そこからこんな問い。

私は誰に繋がっているか。どんな影響を与えているか。

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