本日の読書 #012 「蟹穴主義とnote」
参考書籍:『現代語訳 論語と算盤 (ちくま新書)』 渋沢栄一
第一章 処世と信条 より
蟹穴主義。
これは「蟹は甲羅に似せて穴を掘る」の格言通り、自分自身の身の丈に合った立ち振る舞い方をせよ、というもの。
類語としては「分相応」などがあるだろうか。
(ちなみに私は座右の銘の一つに「分相応」を入れている)
これはnoteでの発信活動においても重要な考え方だと思う。
noteにおいて最も大事なのは「渾身の力を込めた記事を書くこと」ではない。「無理なく続けること」である。
他人が掘る穴の大きさを見て、自分が掘る穴のサイズを決めるのは、苦しくなるだけだ。
今回で12回目を迎える「本日の読書」シリーズは「無理せず更新する」ことを念頭に置いてスタートした。
私は普段の記事は、かなり入念に準備して書く。
一つの記事に一週間以上推敲することもザラにある。
そんな記事たちのスキマを埋める「本日の読書」まで気合いを入れて書いていたら、身が持たない。
仕事や家事、そして育児に支障が出たら本末転倒だからだ。
だからこのシリーズは20分程度でいつも書き上げて、下書きも推敲もほとんど行っていない。
渾身の力を込めると、どうしたって結果が気になってしまう。
一喜一憂してしまう。
更新を続けるのに大事なのは蟹穴主義で、そのためには自分の甲羅の大きさを知ることが肝要だ。
noteにおける甲羅の大きさ、言い換えれば「どの規模感なら自分は発信を続けられるのか」は自分の「好き」を文章にしていれば、早々に分かってくる。
更にそれを続けていくと、大きさだけでなく甲羅の形も、だんだんと輪郭がハッキリしてくる。
最近伸びているこの記事も、そういったメッセージを込めて書いた。
皆が自分の甲羅に合わせて「書きたいことを書きたいように」書くのがnote活性化の鍵だと思う。
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