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本日の読書 #016 「日本型雇用」

参考書籍:『働き方2.0vs4.0』橘玲


第二章 前近代的な身分制社会・日本

作成した読書記録より引用。


日本型雇用。
確かに言われてみれば「若い頃の給料を低く抑え、退職金で帳尻を合わせる制度」だな、と共感。

そういう仕組みだからこそ、「会社を辞めたら損」という風潮が根付いてしまった。

でもそもそもこれって高度経済成長期にたまたま利害が一致したから生まれた慣習であって、それ以前の日本における伝統でもなければ、グローバルスタンダードでも決してない。


終身雇用の代償として会社が求めたのは使いやすい社員です。その結果、ホワイトカラーの正社員はゼネラリスト(なんでも屋)としてさまざまな部署を経験し、どの部署や支店に異動・転勤を命じられても断ることができません。こうした働き方をするためには専業主婦の妻が必要で、OL(オフィスレディ)と呼ばれた女子社員は30歳までに社内で結婚相手を探して「寿退社」するのが当然とされていました。

第23節 置かれた場所で枯れていく より


この文章からも、明らかに時代からは逆行していることが見て取れる。


でも一度この状態になると、打ち壊すのは難しそう。

制度改革できる立場にいる誰も彼もが、「少なくとも私が満額の退職金をもらってから制度改革してくれ」と思っているだろうから。

大洪水よ、わが亡きあとに来たれ!
これがすべての資本家およびすべての資本家国民のスローガンである。

カール・マルクス『資本論』より

こんな言葉を思い出した。


日本にもジョブ型の波が早く来るといいな、と思う。


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