「有料コンテンツ」が嫌いなアナタへ。
私は「有料コンテンツ」を持っていません。
皆さんは、それについてどう思いますか?
「誠実だ」
「信頼できる」
でしょうか?
それとも…
「なにをわざわざ」
「それが当然だ」
でしょうか。
今日はそんな意識を全て、打ち壊しに来ました。
「noteが好きで、有料コンテンツが嫌い」な貴方だけに、この記事を読んでほしいです。
noteが赤字だなんて
私はnoteが好きです。
日記を書く人、エッセイをあげる人、小説を載せる人。
写真を撮る人、プログラムコードを公開する人、記事を売る人。
そんな人たちが記事に込めたエネルギーに触れるのが好きです。
でも私たちは、それを莫大な管理コストと共に一身に受け止めているのが、
「noteという “プラットフォーム“ 」
であることを、普段あまり意識していません。
そしてその背後には会社があって、そこで働く社員さんが居ることも。
noteは赤字経営を続けています。
それも8期連続の赤字です。
最初これを知ったとき、意味が分かりませんでした。
自分が見ているnoteの世界からは、想像もできなかったのです。
たくさんの人が素敵な記事をあげていて、機能も頻繁に追加している。
なのに、なぜ?
でもすぐに答えが分かりました。
収益源が限られているんです。
有料記事や有料マガジン、メンバーシップからの収益がほとんどで、
本来SNSなら必須というべき「広告」という収益モデルが無いのです。
内側から腐らせてはいけない
「noteに広告が無い」というのは、
ここをクリエイターたちの集まる「街」にしたいという加藤貞顕CEOの願いによるものです。
数十万人が見ている記事であっても、一切の広告がない。
あえて言葉を選ばずに言えば、それはSNSマーケティングとして、やってはいけないレベルだと思います。
「そこで儲けなくてどうするの」と、他の経営者から言われるでしょう。
でも加藤CEOは「街」が育つ方に懸けた。
街を快適にすることで、活気があふれることに懸けたんです。
実際、広告がないことで、街に行き交う人は確実に増えたでしょう。
ではこの「note」という名前の街を、赤字に追いやっているものは、何か。
私は「利用者の価値観」だと思っているんです。
「うわっ、この記事有料かよ」
「何様のつもりなの?」
そんな一人ひとりの声が、街を内側から腐らせ、先細りさせていく。
そしてもしnoteが無くなったら、
私たちの日記や創作は、存続できなくなるかもしれないのです。
だからこそ私が叫ぶ
皆さんがなぜ、有料コンテンツを嫌うのか。
その気持ちも痛いほどよく分かるんです。
良いなと思って読み進めていた記事が途中から有料で、「騙された」と感じたんですよね。
今読んでいるこの記事のように体のいい書き口で近づいてきて、何かを売られそうになったんですよね。
自分の日記にコメントをくれたあの人のところに遊びに行ったら、有料記事ばかりで疑心暗鬼になったんですよね。
「有料」に対する怨嗟の声には、皆それぞれ、何らかの「裏切られた体験」が存在するんだと思います。
だからアレルギー反応が出てしまう。
だから分断してしまう。
でも、それなら、私の声は届くのかなと思いました。
だって、私には何も売り物が無いから。
この記事を出してすぐ、「はい、有料コンテンツ出します」なんてことも当然しません。
この記事を通して、何かを売り付けるつもりはありません。
だからどうか私の提案を、聞いて下さい。
もしかしたら、皆でnoteを守ることができるかもしれません。
買わなくてもいい
これは私からの提案です。
有料コンテンツが嫌いなアナタへ。
買わなくていいです。
売ってみてはどうですか?
怖いなら、信用できないなら、傷つきたくないなら。
知らない誰かの記事を買うことから始めるのは一旦やめましょう。
有料コンテンツを作ったら良いんです。
心の叫びを、渾身の一作を、プライベートすぎる日記を。
ビジネスライクな、ギラギラしている世界観が嫌いなら、
あなたが「優しい有料コンテンツ」を作りましょう。
それが売れたか、売れなかったかに関わらず、
あなたの、そして周りの意識を変えることができます。
そうした行動の積み重ねが、noteを成熟した「街」にしていきます。
また、もし心から信頼できる、仲良しの人が居るのなら、
その人とお互い購入し合うのも良いと思います。
月額300円のメンバーシップを作って、お互いに加入し合ったら、
あなたとご友人の300円は、それぞれ270円に減るでしょう。
そしてnote株式会社には60円が入ります。
これなら、あなたたちの関係性は何も変わりません。
裏切られません。怖くありません。
良いアイデアだと思うのだけれど、どうかなあ。
私の考える「noteという街」
最初に言ったように、私はnoteが大好きです。
でもnoteにちょっと居心地の悪さを感じる時もあります。
それがこの「有料コンテンツにまつわる分断」を意識した時なんです。
私が見る限り、noteは街としてちゃんと賑わっています。
だけど。
街の一角に「有料コンテンツ」という区画があって、一般市民はその区画を警戒し、見なかったことにし、近寄らないようにしている。
みたいな街の姿に見えます。
でも私の考える「noteという街」は、
どの家に遊びに行っても、そこにちっちゃなお店が併設されていて、そこで商品を見たり、好きなものを買ったり、家の人と仲良くなったりできる。
みたいな世界観なんです(伝わるかな)。
家は無料コンテンツ。店は有料コンテンツです。
皆の意識が変わって、生活スタイルが変わりさえすれば、noteという街は永遠に存続していられる。
そう思います。
絵空事でも、それを皆で目指せたら良いなあ。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
長かったですよね。
しかも語っているのは理想論に過ぎず、少し恥ずかしいです。
でもずっと書きたかったことが書けて、満足です。
途中で述べたように、私はすぐに有料コンテンツを作る予定は無いです。
でもいつかは私もnoteの街に自分の店を構えることができたらな、と考えてはいます。
この記事のほとぼりが冷めて、誰も見なくなったあと、ひっそりと何かを始めるかもしれません。
そのときには自分なりの「優しい有料コンテンツ」にすることを、ここに宣言しておきます。
【2024.04.29追記】
記事の公開から約2ヶ月が経過し、私も有料コンテンツを作りました。
特に宣伝はするつもりはありません。
しかし、こちらの記事の本文と矛盾してしまうので追記させていただきます。
本文はこのまま同じ内容で残しておきます。
もし不快に思われる方がおられましたら、申し訳ありません。
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