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価値観のるつぼ メルティングポット

「メルティングポット」という表現があります。多く見聞きする例は、米国社会の状態を「人種のるつぼ」と表す時に使われます。

辞書の引用では、「多様な人種、民族による多様な文化が社会で溶け合い、新しい生活文化を形成していると考え、その状態をいうときの表現。」とあります。

例えば米国社会を外側から観ていると、一見多様性が共存し溶けあい、生活文化を進化させているように想像することができます。しかし現実の米国では、差別と蔑視問題は独立以前の歴史から現在まで根深く存在し、今後時間をかけて対話し乗り越えていくべきハードルです。

米国現地で生活し、大学や職場での様々な人間模様を観察し経験して初めて肌で感じ理解できた事、情報を読み映画やメディアからの知識では実感できない事柄が多々ありました。

世界の多様な人種、性別、文化、社会構造、価値観はまさに「メルティングポット」「るつぼ」と言えます。

世界各地のコロナの困難な状況、地球環境破壊の問題と向き合っていく為に必要なことについて、14世ダライラマはBBCインタビューのなかで「人類の為の思いやりを通して70億人が一つの共同体であると言う意識を持つこと。」と語っています。

共同体という意識がいま必要であり、過去に強調されてきた自分達の民族、自分の宗教、自分の地域、自分の国という考え方は古くなったと語られています。

"Now we really need a sense of oneness of the 7 billion human beings" to overcome difficulties of Covid and the environmental crisis.

引用記事 (英語)

https://www.google.com/amp/s/www.bbc.com/news/stories-53028343.amp

話しは戻りますが、以下は多様性るつぼの一例です。欧州の連立立憲君主国家ベルギーでの男女LGBT+の多様性、平等実現の例です。

正式名称: ベルギー王国

国の標語: 「団結は力なり」

1830年 ベルギー独立革命

1831年 オランダ(ネーデルランド王国)から独立、単一国家としてベルギー王国建国

1831年 初代国王: レオポルド、ドイツ貴族出身

1993年から連邦制

連立立憲君主国家

国の公用語: フランス語、オランダ語(フラマン語)、ドイツ語

首都ブリュッセル市の公用語: フランス語、オランダ語(フラマン語)

現国王: フィリップ

後継ぎ: 第一王女エリザベート王太女。

王後継ぎ: 1990年憲法改正により、性別に関わらず王の第一子が継ぐ

同性婚: 1980年 欧州で最初に合法化

過去の元首相は2期勤めたゲイの政治家で現モンス市市長。

2021年現内閣、男女同数

2021年内閣の現副首相は、医師でトランスジェンダーの女性。ベルギーメディアではトランスジェンダーという事はニュースにならず。政治家としての実務実績を評価。

2021年内閣の現外務大臣は初の女性外務大臣で、2020年の前暫定政府期間中に暫定首相としてベルギー初の女性首相を勤めた。



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