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みんなのおかげで、自転車乗れたよ。

グリーンテック協同組合講師の小椋です。
先日、車の故障で1週間車屋さんに車を預けて、修理をしていました。田舎で、車無しの生活。帰りは下りで、ゆずさんの「ゆっくり~ゆっくり~下ってく~」の歌詞でお馴染みの曲が頭に浮かびます♪仕事後なので、すごく下りは、「仕事おわった!!」と1日の達成感を下り坂で感じながら、帰宅していました。
しかし出社するときは・・・上り坂。朝から猛暑で、教室へ到着した時は、へとへと。教室までの距離は近いんですが、なんといっても、激坂続きなんです・・・
つらいですが、アニメ「弱虫ペダル」の主人公を参考に頭の中で、曲をかけながら自分で自分を応援しました。孤独でつらい坂道は誰かの応援が欲しくなります。そんな車では味わえない気持ちをを自転車に乗りながら、感じていました。
みなさんの移動手段は何ですか?

あの動物を乗りこなしてるの・・・?

授業の中で、実習生は必ず1回は広場で自転車に乗る時間を作っています。実習生の中には「先生、自転車のったことが無いです・・・」と少々心配そうに伝えてくる、実習生もいます。モンゴルの実習生Uさんもその一人でした。皆さんはモンゴルと聞いて、イメージすることはなんですか?
私は、モンゴル人の人と今まで関りがなかったこともあり、モンゴルについては、趣味で観戦に行っている「お相撲さん」のイメージと、小学生の国語で出たきたお話「スーホーの白い馬」で草原が広がり、人々と馬が共存し、のびのびと暮らすイメージしかありませんでした。
Uさんや他のモンゴル人の実習生から話を聞くと、モンゴルの地域やお家によっては、馬に乗って学校へ通ったり、買い物へ行ったりしているそうです。そんなモンゴル事情を教えてくれました。Uさんは自転車には乗れないけれど馬にはのれるそうです。本のストーリーの中のイメージが現実でびっくりしました。

国を超えての団結力

自転車を1ヵ月の講習期間中に乗れるようにしてあげないと、彼女は基本的には徒歩で移動しないといけないので、不便です。少しでも便利な生活ができるように、教室にいた実習生みんなで、彼女の自転車練習を毎日お手伝いと応援をしました。私が「みんなで自転車の乗り方をUさんに教えてあげて!」といったわけではありません。ほんとに気が付いたら、夕方の筋トレの時間に入れ替わり立ち代わり、外へ行ってUさんの練習を支えていました。
みんなの優しさと、国を超えての仲間意識、運動会のようなクラスの団結力が感じられました。会社へ配属される頃には、自転車が乗れるようになりました。みんなで喜び、「よかったね!」と言いました。
すごく感動しました。

入国後講習でできた仲間。

実習生たちはいろいろな国から来るし、同じ国でも、違う送り出し機関から来るので、入国後講習で初めて他の実習生と知り合います。そして、数日ですごく仲良くなって、弁当を一緒に食べたり、買い物へ行ったり・・・。そして、仲間意識が芽生え、授業で困っていると教え合ってお互いを高める姿をよく見ます。1ヵ月の入国後講習期間は日本へ来て初めて友達ができる場でもあり、同期のような仲間ができる場でもあります。同じ志を持つ仲間。それぞれの配属先へ行ってもFacebookなどのSNSで繋がり、実習期間中もお互いを励ましながら、実習ができたらいいなぁと思い、グリーンテックの実習生と講師専用のグループを作成しました。うまく活用して、実習期間中も彼らを支えていけるようにしていきたいです。



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