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新潟団進出&メンバー募集!団長に聞く「なぜ今、新潟なのか?」

Webサイトからの1通の問い合わせが始まりでした。

「新潟県に造林会社が少ない・・だったら自分でやろう!」
熱い想いで青葉組に問い合わせくださり、それがきっかけで青葉組の新潟進出が決定!
発起人であり、新潟団団長を担当してくださる佐藤さんへのインタビューです。

▼新潟進出のプレスリリースはこちら
植林・育林専門ベンチャー「青葉組」が新潟県村上市に拠点を開設、展開開始!

左:新潟団団長 佐藤さん 右:インタビュアー 岩田

岩田:本日はよろしくお願いします!佐藤さんとじっくりお話しするのは初めてなので、まずはこれまでの佐藤さんの歩みを教えていただけますか?

佐藤:緊張していますが、よろしくお願いします。
高校時代、特に夢中になることがなかった私に、先生が林業体験を勧めてくれたのがきっかけで、枝打ちなどの林業体験を経験しました。幼少期は虫取りを良くしていて、もともと森林が好きだったこともあり、日本大学の森林資源科学科に進学しました。
その後、北海道大学大学院に進学します。日本大学時代は天然林での実生(芽生え)について、大学院時代は天然林の木々がどのように枯死していくかについて、を研究していました。

岩田:研究が、森林の始まりと終わりを取り扱っていて興味が湧きますね・・・!

佐藤:内容は話すと長くなるので割愛しますが(笑)、森林に入って研究するのはとても楽しかったです。院卒業後はギリギリまで研究員の道を進もうかと思っていたのですが、最終的には就職を選びました。新卒採用のシーズンが過ぎていたので、応募できる企業が全くなかった中、拾っていただいたのが新潟県の農林公社さんでした。

岩田:農林公社さんでは、どんなことされていたのですか?

佐藤:農林公社は行政が作った民間企業です。私は分収林事業を担当していました。お預かりしている土地での森林管理をします。現場業務は地域の事業者さんに依頼をするので、たくさんの林業関連の企業と出会うことができました。

岩田:「分収林」という言葉を初めて知りました。勉強になります・・・!

分収造林:農林公社が土地所有者より無償で土地を借り受け、土地所有者の資金負担なしで植栽・保育を行い、伐採時の収益を所有者と一定の割合で分け合うものです。
農林公社設立の背景:昭和30年代、経済の急速な発展に伴って木材需要が増大し、森林資源の充実が不可欠となったことを背景に、国の拡大造林政策のもと、個人では進み難い箇所での人工林整備を推進するため、全国的に林業公社が設立されました。
新潟県庁 Webサイトより)

佐藤:その後、新潟県村上市にある中嶋木材さんに転職します。農林公社の補助金のノウハウを活かして、中嶋木材での新規事業の立ち上げです。中嶋木材は主伐メインの会社。林業全体が徐々に主伐へと移行してきた時代背景もあり、波に乗りつつありました。そこで、主伐と併せて間伐などの森林整備事業を始めていこうとしたところ、1つ問題が出てきました。「植林ができないので、主伐が進めにくい」ということです。

中嶋木材さんの現場(右側の青いジャケットが佐藤さん)

岩田:約60年前の植林をしていた事業者さんが、今いないのですね。

佐藤:はい。切った後の管理ができないから切れない、これは山主さんの声でもあります。後の管理ができないので、伐採は少しためらってしまうと。
だったら、植林事業を自分で立ち上げよう!と思い、色々試行錯誤しました。最終的に、青葉組さんに「新潟に進出しませんか?」と問い合わせました。

岩田:すごい熱量と行動力ですよね・・・!

佐藤:1から自分で積み上げたい!という気持ちが強いんです。

岩田:代表の中井から、問い合わせをいただいたタイミングでは一旦お断りしたと共有を受けていました。しかし、佐藤さんの熱量と想いがすごくて、動かされたと。

佐藤:(笑)

岩田:新潟の森林には、どんな特徴があるのですか?

佐藤:新潟団は、新潟県の村上という地域で立ち上げるのですが、県内で林業が盛んなエリアです。ここは海、山、川が揃っていて、豊かな自然が身近にあります。
ここでは、針葉樹より広葉樹の方が多く見られます。その理由は村上地域での歴史にあり広葉樹の活用用途が広くありました。海が近いため塩の生産が盛んで、その生産工程で広葉樹を利用していたり、薪、炭、シイタケ原木、紙パルプなどにも使われてきたのですが、近年は広葉樹の活用が進んでいないので、ここも課題です。

代表 中井と佐藤さんの海辺ミーティングの風景

岩田:青葉組は多様な森林づくりにチャレンジしているので、広葉樹の活用は取り組んでいきたいことです!

佐藤:これまでは、木材のことしか考えていない林業でした。しかし、これからの未来はそれではいけない。「林業の概念」を変えたいんです。

岩田:次世代に誇れる森林を紡いでいきたいですよね。新潟団ではメンバーを募集すると聞きました。

佐藤:はい。一緒に、創業メンバーとなって新潟団を立ち上げる人と出会いたいと思っています。私は数年間、村上で林業に携わりながら、この地域で森林循環を持続的に行うにはあとどんなピースが必要だろうか、と問いかけてきました。新潟団ではその足りないピースを埋めたいと思っています。そして地域の林業に必要とされる役割を果たしながら、いずれは村上発の新たな森林循環モデルを立ち上げたいと考えています。その為に、「この地域において、次世代に必要とされる森林とは一体どんな森林なんだろうか」そんな議論を一緒にしながら、そのためなら何でもやる気概をもったメンバーと出会えたらいいなと思っています。
林業経験はあった方が良いですが、なくても大丈夫です。ただ、ない場合は自分で調べたり勉強することはもちろん、入社後には実際に現場作業にもしっかり入っていってもらいたいです。


岩田:佐藤さんは、新潟団をどんな団にしていきたいですか?

佐藤:直近は目下、団として経営が成り立つよう立ち上げることが目標です。ただ、新潟では林業は人気がある職業とは言えなくて・・・すごく意義があって気持ちがいい仕事なのに、林業が憧れる仕事ではありません。このイメージは変えていきたいです。

岩田:青葉組の「3勤1休」の働き方は好評です。新潟でどんなインパクトが生まれるか、楽しみですね。パートナーを探す、ということなので・・・佐藤さんのパーソナルなお話も聞かせてください。ざっくりですが、好きなことはなんですか?

佐藤:そうですね、毎年苗木が伸びているのを見に行くのが好きです。成長しているって、いいなぁと。大きくなっている・進んでいる過程がすごく好きな人間です。

岩田:「好きなこと」の1つ目に苗木の成長が出てくるのは、佐藤さんのお人柄が出ている気がします。他にありますか?

佐藤:趣味はロッククライミング、ボルタリングです。最近はあまり行けていないですが・・・屋内施設も増えてきたので、昔よりもだいぶ身近になったなぁと。

ボルタリング中のお写真。身体どうなってるんだろう・・・

岩田:最後に、これまでの人生の中で印象に残っている本を3冊教えてください!

佐藤:明確な理由はないのですが、ストーリー全体が印象に残っている「阿弥陀堂だより」。あとは、森林の楽しさを教えてくれた「葉で見わける樹木 フィールド・ガイド」です。
うーん・・・あと1冊は・・・最近読んで印象に残っている「嫌われる勇気」にします!

岩田:ありがとうございました!静かな青い炎を感じさせてくれる佐藤さんと、これからご一緒できることを嬉しく、そして楽しみに思っています。よろしくお願いします!!

オンライン説明会を実施します!

拠点開設に伴い、共に新潟団をゼロから立ち上げを担っていただける人材を募集します。
オンライン(zoom)にて事業説明会を開催いたしますので、ご興味ある方、是非ご参加ください。
[オンライン事業説明会]
日時:2022年11月5日(土) 20時~21時(終了後質疑応答あり)
申込み:https://gfniigata.peatix.com

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新潟団の一員になろう!

▼新潟進出のプレスリリースはこちら
植林・育林専門ベンチャー「青葉組」が新潟県村上市に拠点を開設、展開開始!

あとがき
新潟県村上市は、鮭の名産地だそうです。美味しそう。
山で働いて、海の幸をいただく。自然と共に生きることができる、そんな場所です。

立派な鮭たち・・・!

インタビュアー・ライター情報
■氏名:岩田遥
■所属:みどり荘長(BO担当)
■紹介文:林業未経験で青葉組に参画。GREEN WORKERが働きやすい環境を実現すべく、東京本社にてバックオフィスを担当。木のこと、山のこと、自然のこと、林業のことを日々勉強中。山の中でぼーっとするのが好き。山に行きたい。

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