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建設機械について

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建設機械に関する資料をまとめたマガジンです。
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【公式見解】油圧ショベルの通称〈ユンボ〉の由来

表題について、三菱重工業株式会社 神戸造船所の機関紙『神船時報 第264号』に次のような文章…

石炭露天掘機械技術研究組合について

1.目的 石炭露天掘機械技術研究組合(以下「組合」と称す)は,わが国エネルギー政策の一つであ…

建設機械発達の概要(ケーブルクレーンなど)

1.コンクリート打設用機械 ケーブルクレーンは戦争のため製造が中止されて以来、終戦後は昭和…

建設機械発達の概要(スクレーパ)

1.スクレーパ 終戦後、わが国で用いられたスクレーパは米軍払下げの関係から大部分はルトルノ…

建設機械発達の概要(機関車)

1.機関車 機関車は明治・大正・昭和を通じて建設工事の運搬の主力をなしてきた。建設省などの…

建設機械発達の概要(ダンプトラックその3)

3.小型建設専用ダンプトラックの出現 一般シャシに架装したダンプトラックは平担地では非常に…

建設機械発達の概要(ダンプトラックその2)

2.大型ダンプトラックの発達 昭和27年頃より電源開発において大型ダンプトラックが重用せられ、佐久間ではアメリカのユークリッド15t車が輸入された。また須田貝ダムはマック15t車が輸入された。これらの輸入車は良好な稼動を示し、ダムの本体編削工事は勿論のこと、従来の機関車または索道に代って骨材運搬に使用される様になった。(昭和25年頃の建設省五十里ダムでも払下げュークリッド15tを骨材採集に利用したが、骨材プラントへは索道によった)  昭和29年には小松HD150(15t車)、

建設機械発達の概要(ダンプトラックその1)

1.普通シャン型ダンプトラック ダンプトラックの採用は戦後である。軍用としては戦時中にカム…

建設機械発達の概要(ラダーエキスカ)

1.ラダーエキスカ ラダーエキスカは河川工事特有のもので、連続バケットを有する本体がレール…

建設機械発達の概要(タワーエキスカ)

1.タワーエキスカ スラックライン掘削機の一種である。昭和23年度に建設省は日立製2m2タワー…

建設機械発達の概要(トラッククレーン)

1.トラッククレーン  トラッククレーンは上部機構はショベルと同様であったから技術上の問題…

建設機械発達の概要(ショベル系掘削機その2)

2.1.2m3級の製作 昭和26~27年頃までは0.4~0.6m3級パワーショベルの普及期であったが、当時…

建設機械発達の概要( ショベル系掘削機その1)

1.近代的パワーショベルの発足 パワーショベルは戦前から神戸製鋼所、日立製作所などで電気式…

建設機械の出力表記について

長老の資料に太古の講義をまとめたレポートがあったので抜粋して紹介します。(約50年前に聴講した講義録とのこと) ○馬力の表示 馬力表示の仕方にはいくとおりかあり、よく混同して使われている事実を知る必要があります。正味馬力とか図示馬力とかあるいは連続定格出力とか作業時最大出力というようにいろいろな表現が使われています。  いずれも正しく根拠のある数値ですが、要はメーカが自社のエンジンにいかなる馬力表示方式を採用するかによって仕様上使われる馬力数値が決まりす。しかし馬力数値はそ