与えられたもので勝負するしかない
トレンドの波に乗って新しい音楽がどんどん出てくる。
仲の良い友人がここ数年ずっと言ってる。
「最近の音楽で良いと思えるものが何もない。結局過去の自分のお気に入りばかり繰り返し擦って、最終的にそれに満足しきってる。」
変化に弱くなる、ある種これが"老い"なのかもしれない。
日々、音楽に限らず処理しきれない膨大な情報が押し寄せてくる。
むしろこちらから取りに行ってることの方が多いかもしれない。
取捨選択する能力がより一層必要な時代がこの令和だと痛感してる。
先日29歳にばかりだけど、だからこそ"これまで積み上げた自分"がますます重要に思えてきた。
この先自分軸が存在しなければ、人生の迷子になってしまう。
30歳を手前にしてそれは許されない圧が確かにそこにある。
無闇やたらに新しき冒険をして無意識に自分を壊している
何者かになりたいと願って様々な知識や経験を吸収しようとした結果、自分が何者か分からなくなった例は少なくない。
情報に塗れた世界で暗闇にばかり手を伸ばし続け、気付かぬうちに自分を見失い続ける危うさを日常の中に孕んでいる。
ノマドという言葉が生まれた理由にもよく頷ける。
結局はどう足掻いたってここに辿り着くまでに与えられたもので勝負するしかない。
ここまで生きてきて分かった事、それは付け焼き刃の即席物で勝てる程この世の中は甘くないという事。
例えば今の仕事や自分の立ち位置、役割。
それらは与えられたものであって、隣の芝生を青く見たって何も変わらない。
つまり与えられたもので勝負するとは
「今ある手札で自分なりの最適解を導き出す事」
そしてその最適解はきっとあなたしか導き出せない答えだからこそ、絶対的に大きな価値がある。
与えられたもので勝負できるだけの蓄積があるから、どうか自分を信じて勝負し続けてほしい。
むしろ人生なんてそういった勝負の連続に過ぎないのだから。
今回の言葉はほとんど自戒に近く、誰かに諭すにはあまりにも稚拙が過ぎてる。
与えられたもので勝負し続けることで、前向きな自信をつけられると信じている。
この世に平等は存在しないからこそ、それは自分自身への納得の一部に必ずなるから。
まずは過去を認める事から始めようかな。
それでは良い夜を、
おやすみなさい。
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