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個人課題から始まるシビックテック【イベント感想】

先日2023年12月5日から7日かけて開催されたOKINAWA OPEN DAYS 2023のプログラムの一つ、Civic Tech Summit Okinawaに参加してきました!

日本で初めてシビックテックコミュニティを立ち上げた福島健一郎さんによる基調講演とグループワークディスカッションの2部構成でプログラムが進みました。

「シビックテック」ってなに?の状態から話を聞いていたのですが、プログラムの最後には「私にもできるかも?」と希望を感じる内容でした。


💻シビックテックとは?

市民主体で自ら望む社会をつくりあげるための活動とそのテクノロジー

人力でなんとか解決しようとするのではなく、IT技術を使いながら社会課題に取り組んでいくことが特徴にあります。

また、企業、政府・自治体や大学などさまざまなセクターとも共創しながら課題解決に取り組む、横断的な協力と動きが必要になります。

📕シビックテックコミュニティの歴史

初め、テクノロジーで政府をアップデートするために、Code for America が2009年に立ち上がり、後を追って福島さんが金沢でシビックテックコミュニティを立ち上げ。その後日本全国にもシビックテックコミュニティが立ち上がりました。

2012年といえば、東日本大震災後でもあり、結構市民の活動が活発になっていた時期だなぁとも考えたり。

🗑️シビックテックの事例

日本でのシビックテックの事例第一号としては「5374.jp」(ゴミ無しドットジェーピー)というアプリでした。

アプリを見れば、どのゴミをいつ出せばいいのかをすぐにわかる。かつ、オープンソースにしたので、各自治体での事情に合わせたアプリを作ることも可能です。

⛰️シビックテックが取り組む「課題」の選び方

そもそも「ゴミの収集日をわかるようにする」課題を選んだ理由としては、下記の2点があったようです。

1️⃣シビックテックがどんなものかをわかりやすくに示したいから
2️⃣ごみ収集日を公開したときに、営利企業や公共団体からの協力が得やすい

シビックテックで取り組む社会課題をどのように選定するかは難しいだろうなとも思いました。

また、「データがきちんと揃うかどうか」も取り組める課題かどうかもポイントになるそうです。

解決したい課題に対して、データが取れるのか、存在しているのか。
何でもかんでも課題にテクノロジーを当てはめるのではなく、しっかりシビックテックで解決できる課題を定めることが大事だと感じました。

そう考えると、やはり「データの見える化」系の課題は取り組みやすく、わかりやすそうだと思いました。

また、後半の参加者内のディスカッションでは、社会課題と聞いて大きなところから取り組むのではなく、個人の不便や課題から取り組んでみるのもシビックテックの一つだと言えるのではとの意見が出ました。

加えて、アプリを作らなくともノーコードツールを利用して作るのもシビックテックの中に入っていると考えると、自分の中のシビックテックに取り組むハードルが下がりました。

⭐️シビックテックの活動を楽しむことが大切

福島さんの「非営利だからこそ、課題を解決していく達成感や楽しみをモチベーションに活動に取り組まれている」と話されていました。

市民主体だからこそ社会づくりの楽しさも味わえるのがシビックテックの良さだなとも感じました。また、営利団体じゃないからこそ、シンプルに活動の楽しさがモチベーションにも直結しうるし、市民からもきちんとシビックテックの活動を応援してフィードバックする循環の仕組みも必要であると感じました。

今回の講演はシビックテックが初めての人にとって最適で、わかりやすい入門編でした。また学べる機会があったら参加していきたいです!

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