グラフトプレナー#3 祇園の旅館を家業に持つ、影山直毅さん
家業があって、それを自分に合った形でサポートしたり、進化させたりしている人のことを、僕らはグラフトプレナーと呼んでいる。いったいみんな、どんな活動をして、どんな毎日を送っているんだろう。第4回目は、祇園で旅館・ホテル業を家業に持つ、影山直毅さんを紹介。
京都は祇園で旅館とホテルの運営を家業に持つ影山さん。それぞれ1棟ずつあるという旅館とホテルは、祖母が大女将、叔母が女将で、現在叔母夫婦が経営しています。高校生の時には長期休みになると皿洗いなどを手伝ってアルバイトをしてきました。そうやってずっと近くで見てきた旅館業を「誇れる仕事」だと思っていたのだそう。100人規模の宴会が行われた時には、宿泊業ならではの苦労も体感していました。「洗わなければいけない皿が無限に運ばれてきて、サービス業って肉体労働ですごく大変な仕事なんだと思いました。」
20歳になった頃、家業を継ぐかどうか決めて欲しいと言われたものの、「20歳の時の自分にはなかなか考えられず、他に何かしたいことが明確にあるわけではなかった。もっと色んな人と関わって世界を広げてみたいという思いが強かった」と語ります。
大学卒業後、自身は通信IT系の会社に入社しました。続いて大学を卒業し同じように企業に就職していた弟さんが、やがて家業を継ぎ旅館で働くことになりました。
グラフトプレナーのイベントをきっかけに、家業との関わり方を改めて考えた影山さん。ここ2,3年旅館業の状況が今までと変わってきたと祖父から耳にします。京都の観光客数は年々増えているが新興ホテルの乱立、民泊やゲストハウスなど様々な形態の宿泊業が増えた結果、旅館業にしわ寄せがきていたのです。それは「なんとかしなあかんな」と遠くにいる自分にもできることはないかとSNSを始めました。
まずは「認知してほしい」と今年4月から始め、苦戦しながらも色んな角度からの挑戦を試みています。「好立地であることを伝えるため、旅館とホテル付近の観光地を写真に撮って載せています。その他には、お部屋の写真、宿泊プランなどを発信しています。今後はどういう人がお出迎えしてくれるのか、泊まってくださったお客様がどんな体験ができるのかなど、旅館やホテルのストーリーを大切に発信していきたいです。」
東京で暮らしながら京都の家業を手伝う影山さんは、現場で働く弟とは、できることと得意なところが違うといいます。「弟が現場で働いてくれている分、自分が学んできたweb戦略や営業戦略の部分などをサポートしていきたい。まずはSNSなどの小さいところから始めて、お客様との接点となる段階まで広げていきたいと思っています。」
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