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名盤Live Album ”Sweet16” at KT Zepp YOKOHAMA (佐野元春)

Now&Here #30
2022年11月23日(水)祝日 
第2公演 天気は雨

今回、ぼくにしては珍しく
手に入れたいグッズがあったので
早めに会場に到着して開場前に列に並んだ。
雨降りで結構寒いはずだけど
気になることなく、入場したら
しっかりとおまけのビールを飲みほした。

ロビーではSweet16にまつわる様々な
ものが展示されていました。
特に目を引いたのが銀色の
限定仕様のホンダ モンキー!
このアルバムのプロモーションで
使用されたバイクだと思うけど
まさか実物にここでお目にかかれるとは
思わなかった。

どうでもいいけど、
ぼくは16歳の誕生日を
待ち構えて原付バイクの免許を取った。
初めて乗ったバイクは
真っ赤なヤマハのパッソル!
後ろのガソリンタンクにBIG APPLEの
ステッカーを貼って走ってました。

今回の席は前から6列目下手側の
はじっこの方ギター藤田顕さん側!
この会場は2度目、前回はちょうど1年前の
THE COYOTE BAND ZEPP TOUR
この時は今回の席の真反対
上手側だったのを思い出した。

近くではこの会場の音響の良さを
誰かが力説されていた。
ぼくはいつからか片耳が
ぶっ壊れかけてるので
本当の音の良さは残念ながら
よくわかっていない…。
けれど音楽を感じてすくい上げるのは
耳だけじゃないような気がしていて,
まだまだ最高のグルーヴを
求める気持ちは持ち合わせている
つもりでがんばってる。

ステージ上には黄金色になびく
イメージがバックに掲げられている。
これって SeeFarMilesTour PartⅡでも
見かけたイメージのような気がした。

開演の定刻ちょっと過ぎ、会場は暗転 
さり気なく音声が流れてきた
ブルルン...バイクで誰かのうちにお届け物
デリバリーの方とおうちの方との
愉快なやり取り。
正面の映像ではCDが
プレーヤーに吸い込まれる。

雨と雷のSE 
ハウスサウンドのグルーヴ! 
Yeah!はじまった!

Mr.OutSide!!!!!!!!

その時々の素晴らしいいサウンドを
聴かせてくれるグランドロッケストラが
あるけれど今回の
Sweet16 Grand Rockestraは
ただのアルバムカバーバンドではなく
ゴージャスなグルーヴと緻密な
アンサンブルがレコードに刻まれた
サウンドを立体的にそして今、この街の
片隅であらためて混迷の扉をさらに
叩いているかのように鳴らされた。

世界地図が広げられたアルバム。
そのサウンドの中、
特筆できるのは佐野元春の歌唱。
かつては酷使されて声帯が
弱ってしまっているように思えた声が、
本当に気持ちよくシャウトから
繊細なものまで上手くコントロールされ
現在の佐野元春のヴォーカルとして
このバンドの中で最高にグルーヴして
転がっていたのが
心地よく、心からうれしかった!

年をとればとるほど、
時間て何なんだろうって思う。
バイクの免許をとった16歳の頃の
自分と今の自分  何かが変わった?
いくらかの経験はしてるけど成長してる?
でも今の信頼できるお兄さんたちを
見ていると年齢はひとつの目安で、
心がけでいくらでも先に
行く道はあることを感じさせられる。

30年前、リリースされたばかりの
このSweet16アルバムを
抱えて北海道を旅行したのを憶えてる。
ぼくの人生の中のかけがえのない
思い出が詰まったアルバム。

SeeFarMiles Tour PartⅡでは聴けなかった 
Pop Childrenも最高の
ファンキーサウンドで聴けた!
あの頃のぼくは今思うと
いろいろなトラウマとトラブルを
自らを巻き込んで自分なりの落とし前を
付けるための時期を
さまよっていた気がします。

隣のきれいな女性は涙ぐみながら
十代の頃の思いをつぶやいていた。
そして最高のロッケストラのサウンドに
身を委ねながら美しく揺れていた。

ぼくもあの頃、
アルバムSweet16とふたつのツアーの中で
真っ白な稲妻 忍び寄る怪しげな黒い雲
横殴りの雨 銀色の雨の雫 
澄み渡る泣けそうなほどの青い空 
誰かの心に掛かる虹をぼくは間違いなく
見たんですよ。

そして、あの時見た事は見間違いなんか
じゃなかったってことをあらためて、
このZeppYOKOHAMAで思い知ったんです。

どうもありがとう!
Sweet16 Grand Rockestra.
有能なスタッフのみなさん
粋でファンキーな 佐野元春
そして、永遠なれ、THE HEARTLAND.

Gee Bop Do be Do..........。


追記 
あぁ、小さな四角いアルバム
ジャケットの缶バッチが愛しい…。

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