もしもその学校ではなかったら
母校の養護学校(現在の特別支援学校)と、当時の仲間のことを考えていた矢先、テレビでトモエ学園のことを放送していた。トモエ学園というのは、黒柳徹子さんが通ったというリトミック教育を取り入れた学校である。当時はかなりユニークな学校であったに違いなく、そして今このような教育ができる学校や教師がどれくらい存在しているかわからない。
そんな折、ふと思い出して母校のwebサイトを覗いてみた。
私が高校の頃に新人で入ってきた先生が校長先生になっていた。
写真をいくつか見たが、体育館の壇上の横にあった桜のタイル画のようなものは、今でも同じ場所に飾られている。廊下や天井は多分あの頃のまま、教員はそっくり入れ替わって、教育方針も方法もだいぶ違っていることだろう。
楽しいことはたくさんあったはずなのに、楽しくないことばかり思い出される。
私が大学では飽き足らず大学院まで行ったのは、「養護学校出身」という看板が嫌だったからだ。あの頃の先生方はこぞって「この学校を卒業したことに誇りを持て」と言ってきたが、私にとっては誇りのひとつにもならなかった。
今でも、あの学校は私を閉じ込めるばかりだったと思っている。トモエ学園のようなところに入りたかったわけではないが、私には私に合った学校で学んでいたら、また違う人生が待っていただろう。
それが良いことかどうかは別として、トモエ学園の教育を見ていて、私は自分に合わない学校にいたのだということだけ、とても納得がいった。
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