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欲しいものは欲しいと言わなくちゃ

銀座に買い物に行った。
気になっていたレストランでランチを取り、回りたい店舗は混雑もなく、ゆっくりと接客を受けることができ、欲しいものは全て手に入った。とても満足な1日だった。

そのついでに、来月ショーが行われる有楽町の会場を下見をすることにした。初めて行く会場であり、当日は比較的早い時間に開演するため、車椅子で行けるルートと移動時間を確認しておきたかった。少し迷ったが、ルートとおよその時間がわかり人安心して帰宅した。

移動に時間がかかる理由をエレベーターの話に絞って書こう。
エレベーターでしか移動が出来ない人のためにエレベーターがあるのに、階段やエスカレーターでも行ける人が乗ってしまうため、車椅子ユーザーはなかなか乗ることができない、そんな事象は以前からある。そのことをある車椅子ユーザーがSNSで投稿した際、協力どころか屁理屈や心無い誹謗中傷メッセージが寄せられていた。私はとても心を痛めたと同時に怒りをも感じた。
私を知っている人たちは、もちろん手を差し伸べてくれるし、誹謗中傷や心無い言葉を送ってくることはない。
しかし、メッセージが届いていない人たちの中には、残念ながら我先にとエレベーターに乗ってしまう人がいることは確かなのだ。


マナーに頼るだけでは難しいのではないかと、最近思うようになった。
あくまでも「優先」であるから、優先すべき人が目の前にいなければエレベーターを利用してしまう。しかし、目の前にいなくても上下階で待っている車椅子ユーザーもいるということにも気がついていただけたらと思う。
「先に乗せてください」と言うことは難しいけれど、当事者が思い切って言うことで、少しずつ世の中が変わるのではないか。

(外から見えない障害や病気の人もいるという指摘はあると思う。その場合はぜひヘルプマークの携帯を推奨します。)

すべての人が障害者を理解してくれるわけではないと思うし、差別や偏見はなくならないと思っている。
けれど、私はしてほしいことはどんどん発信するつもりだ。それで世の中がガラッと変わるわけではない。ただ、黙っていても、内輪で愚痴っていても世の中は変わらない。
買い物と同じ。欲しいものは欲しいと言わなくちゃ。


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