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SNSを平穏に使う方法

キョンキョンこと、小泉今日子さんがすごいことを言った。

「バラエティは絶対出たくない。くだらないから」

何がすごいかって、バラエティ番組が好きな人から反感を買う可能性に加えて、仕事を干される可能性だってあるのに、その正直な物言いに、あっぱれだとかカッコいいなどではなく「すごい」と思った。

私はといえば、やはりバラエティがくだらないと思っている。バラエティがくだらなさ=”なんてことのない話題で視聴者の頭をとにかく空っぽにしてあげる”ことを売りにしているだろうことはわかるのだが、歳をとったせいか煩く感じ、また私のバラエティ番組に対する解像度では面白さがよく理解できない。

しかし、そのように思っていることを人になかなか言えない。特にSNSにおいては、バラエティが面白いと思っている人から「わざわざ言わなくても良いのに」と思われることは必須だ。
もし反対に、私が好きなものを否定されたらやっぱり良い気持ちはしないだろう。

一方では、人の評価を気にして思ったことを閉じ込めてしまうのもどうだろうかと思っている。
ひとつの物事に対していろいろな意見があるのだから、誰かを攻撃するのではなく意見として好きは好き、嫌いは嫌い(”苦手”と言った方が良いけどね)と言っても良いじゃないかとも私は思う。

意見・思考・気持ちがまるで数年前の渋谷ハロウィンのようにごった返しているのがSNSである。
人をよけたり、肩がぶつかったり、足を踏まれたりするのを覚悟で飛び込むのが、あのハロウィンのスクランブル交差点だ。
疲れるのも当然である。


SNSを平穏に使う方法を私はずっと考えていた。
答えはしごく簡単であった。

「言い逃げする」

以上。

人の投稿は読まない。コメントもしないし、もらったコメントに返事もかかない。当然「イイね」も押さない。
言いたいことだけを投稿して”逃げる”、それが一番平穏だ。

ただし、今私が提案したことを自分自身が実践しているわけではない。
言いたいことを我慢して、たまたま目に入った投稿に傷ついて、時々、楽しいんだか楽しくないんだかわからなくなるときもある。
ただの便利なツールとして思えればどんなにか楽なのにと思う。

しかし、もし”言い逃げ”が出来るようになれば、きっと心は平穏だ。
私は、外出中は極力SNSを見ないようにしている。移動中は景色を見ているかヘルパーさんとお喋りをしているか、あるいは人間観察をしている。
そういう日はたいてい平穏だが、家にいるとついスマホに手が伸びてしまう。いっそのこと一定時間を制限モードにしてみようかとも思うが、何かあった場合、情報収集には最も早い手段であることを考えるとなかなかできない。まして大地震が地元を襲った場合、すぐにSNSが使える方が良いに違いない。

などと考えて、今日もまた私は平穏ではいられないのだ。


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