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ヴァルプルギスの夜

ドイツでは、ヴァルプルギスナハト (Walpurgisnacht) またはヘクセンナハト(Hexennacht、「魔女の夜」という意味)は4月30日の日没から5月1日未明にかけての夜を指し、伝えられるところによれば、魔女たちがブロッケン山で大規模な祭りを催して、春の到来を待つという。

Wikipedia

我々日本人にとって魔女というのはファンタジーの世界に住むファンタジーな存在だ。白雪姫に出てくる女王であり魔女、彼女は完全な悪役である。シンデレラに出てくる魔女は、シンデレラを舞踏会にいざなう女神的存在。そして眠れる森の美女に出てくるマレフィセントは、童話の中では悪役だが、ディズニーが実写化したそれでは、実は優しい心を持つ魔女である。そもそも「マレフィセント」とはmale悪いfacere行う=悪行・有害な状態を意味しているが…。

しかしヨーロッパにおける魔女はもっと生々しい。
度々視聴しているYouTube『山田五郎 オトナの教養講座』によると、「魔女」とされた女性は、当時集団から排除される存在、主にユダヤ人女性がモデルだという。グリム童話でお馴染みの魔女の鷲鼻もこれに由来するという。また、魔女裁判が活発になったのは裁判所が一般市民の声を聞くようになってからだそうだ。そういう興味深い話が聞けるので、ぜひYouTubeを視聴してみてほしい。

さて、伝説によると「ヴァルプルギスの夜」は日本時間で今日の日没から1日未明にかけてである。
魔女たちは、ブロッケン現象で有名なブロッケン山で集会を催して、春の到来を待つ。言ってみれば春の祭りだが、悪の存在の魔女と春のお祝いが結びついてしまっているところが興味深い。


この祭りはドイツの他、北欧でなされるという。北ヨーロッパの人々にとっての春は、日本人が待つ春以上に希望の象徴であるのかもしれない。

日本の春の象徴である桜、あれだけ待ち望んだ桜もあっという間に散り、誰も「桜、桜」と言わなくなってしまった。世間では初夏を通り越して夏のような気温である。
ドイツや北欧は今頃の季節、もう少し寒いのだろうか。
魔女たちには今宵を楽しんでほしい。



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