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15歳の発明家-自身の経験とサスティナブルを繋ぎ合わせた発明とは

アブダビが発行するメディア、The Nationalのトピックでサスティナビリティアンバサダーとして表彰された子供達の発明が公開されていました。
どの子供のアイデアも純粋に地球環境を良くしたいと言う思いが発想の根底に感じられて、私自身子供を持つ母親なのですが、世の中には素晴らしい発明をする子供がこんなにもたくさんいるのかと思うと、感動せずにはいられませんでした。

同メディア内で公開されていた発明の中でも、
15歳の女の子が考え出したアイデアは、彼女自身の経験がもとになっていて最も私の興味を惹く内容でした。
その発明が何かと言うと「車内のCO2感知器」なんです。
彼女の従兄弟が実際に30分車内に閉じ込められた経験があって、その恐怖体験と人間の吐くCO2とを結び合わせたアイデアが今回の「車内のCO2感知器」の発明に繋がったそうです。

車内に人が取り残された場合、人の吐く息でCO2が上昇するのですが
その量を測定し危険レベルに達すると、感知機がアラームを鳴らす仕組みだとか。日本でも年に何度か小さな子供が車内に取り残される痛ましい事故が起きています。
幼稚園では園児に助けを求めるためにクラクションを鳴らす練習をさせたり、運転手やバスアシスタントに席を一つづつ指差し確認するように指導しているようですが、そう言ったアナログの作業を強化するよりも
この少女が開発したような自動感知器を用いて
どんなシチュエーションでも自動的にアラートを外に発してくれるシステムが必要なのではないでしょうか。

なぜなら大人が想像するよりも子供の手は小さく、クラクションの音を出すにはかなり強く押さなければいけません。
そして自分の命が危険に晒されているにも関わらず、遠慮したり恥ずかしがっていつも通りに出来なくなるのが子供というものです。

また車内閉じ込め事故は子供に限らず大人やペットも同様にこうしたトラブルに巻き込まれる可能性があります。
そんな時、車内にCO2感知器が設置されていたら、命を無駄に失うことも減るかもしれません。

人の命とCO2。
サスティナブルの観点で誰も何も取りこぼさない彼女のアイデアは
大手車メーカーでも気がつかなかった発明です。

子供の素晴らしさは、なんと言ってもアイデアに実践が伴う点ですね。
探究心の原点は許された自由な発想であり、
時には恐怖から得た経験をもとに人や生き物を救いたいと
強く願う愛情であることも。

限りある資源を少しでも多く未来に残し
それを取り合うのではなく、分け合える世界になれば子供達のアイデアもまた違った観点で世界が広がるのではと思うのです。


今回の記事がどなたかのお役に立てば嬉しいです。

グレイス

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