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未来の木マングローブとやめた冷蔵庫

昨年末のアブダビ旅行から戻ったあたり、
ちょうど日本は冬至を迎えた頃だったと思います。
旅先のアブダビで感銘をうけたマングローブについて
急に興味を持つようになったんです。

え?マングローブ?なにそれ?
と思われるかもしれませんが
湿地帯のエコシステムを知れば知るほど
自然界の偉大さに気づかされ、
私達人間がどれだけ無力で自然に背を向けて
日々淡々と生きていることか。
色々な意味でマングローブから衝撃を受けたのです。

もちろん環境問題に対する気づきのきっかけは
マングローブに限った事ではなくて
植物を含めた全ての生き物の生態系から
私達はもっと深い学びと問いを持つべきなんです。

一本のマングローブが浅瀬に生えているだけで
実は希望ある未来がそこから繰り広げられます。
ただの広大な景色でとどめずに、
「マングローブってそもそも
何のためにあるんだっけ?」と調べてみると
木の根本(水に浸かっている部分)に生息する
魚や甲殻類などは餌の恩恵を受け、
マングローブの葉や枝は渡り鳥の止まり木となり
巣作りの場を提供しています。

ブルーカーボンによるエコシステム

また外界の二酸化炭素を吸収して、
酸素を吐き出す仕組みを一本のマングローブの木が
全て担っているのです。
その二酸化炭素の吸収率は森林の木々の約4倍程度
と言われています。

グリーンカーボン(陸上生物による炭素の吸収・貯留)と
ブルーカーボン(海洋生物による炭素の吸収・貯留)が
バランスよく共存する事で地球温暖化対策や漁業の環境改善、
そして沿岸地域の洪水リスク軽減など
マングローブは実に多角的な働き方をしています。

アブダビのJubail mangrove Park

人間が呼吸をして生きているだけで
何か世の中に貢献できる事はあるのでしょうか?
私が思いつく限りではほとんどありません。

むしろ生きているだけで私達は
色々な物を多量に消費しなければ生活が成り立ちません。

何かを消費しなければ
気持ちを表現する事すら叶わないのが人間です。

だったらなるべく半径3メートル以内の無駄を
個人、家族単位で減らせないだろうか?
と言うリソリューションが今年に入ってからの
新たな挑戦に繋がっています。

その中で特に大きな挑戦は
冷蔵庫を止めたこと。

もともと肉は食べないし
バーレーンも今年はけっこう寒い。
もしかして野菜と果物、
それと乾物類だけなら冷蔵庫なしでも
いけるかも?と思い、試しに電源を切ってみました。

食べ物は残りが出ないように
きちんと計量して家族4人分の料理を圧力鍋を使って
短時間で調理しています。

乳製品や要冷蔵の調味料は元々買わないので
今の時点ではそれほどショッキングな
ライフスタイルにはなっていません。

3月末頃までは涼しい気候が予想されるので
お湯の消費量が多い冬と
エネルギーのバランスを考慮して
また初夏(中東は3月末頃〜)には冷蔵庫を再稼働させる予定です。

なんでも考えて学んでいるうちは変化がありません。
けれどもそこから小さなアクション
(半径3メートル内の変化でいい)が加わると、
人生は面白いほど変化していきます。

こうなったらいいな〜、これを手に入れたいなと
思っているうちは願望実現は起こりえません。

驚くほど人生の舵取りが上手くなるためには、
まずは自分で何かを決めてみる。
そしてそこから小さく行動してみる。

この世界の原理原則として
行動以外のアクションで変化を起こす方法はありません。

アブダビの旅、マングローブ見学、冬至、
エコロジー活動と、
一つの行動を元にある時期からある事が動き出す。
それを私は「必然」だと思っています。

今までは私自身もそれほど
興味を持たなかった自然やエコ活動への新たな気づき。

みなさまは今年どのようなアクションと気づきを
持たれるでしょうか?

グレイス


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