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学校のアンチいじめDayに思うこと

娘達の学校からAnti-Bullying (アンチブリング)Campaignに関する
メールが届きました。
アンチブリングとは、直訳すると「反いじめ」を意味していて、
職員、生徒を含めた学校全体でいじめの現状について考えを巡らす年に一度の学校イベントです。

そして本年度のキャンペーンのテーマは、
“Make a Noise about Bullying”.

記事のサムネイル写真のように、
Anti-Bullying Campaign期間中は左右のデザインが違う靴下を履いて登校する日が何日かあるんですよ。
これ、ちょっと面白いですよね。

その意図としては、「ユニークさ(独自性)」や「違いをシンプルに違いとして受け入れる」と言う意味が込められいているそうです。

私個人としては、「ちょっと恥ずかしい見た目のおかしな部分」を
公然と他人に見せつけて登校しなければならない点に、
このイベントの醍醐味のようなものが隠されているのでは?
と娘達の実際の反応にも期待しています。

イベント当日は、1人だけが左右違ったソックスを履いてくるわけではないけれど、いじめがソーシャルな場で起こっている事実を子供たち自身の頭で考えてみる良いきっかけになると思うんですよね。

一般的に学校ではいじめを個人対個人で解決しようとしますが、
主役はあくまでも生徒自身なので、子供達全員がいったん共通の認識と、
スクールライフにおけるルールとは何なのか?を考える時間は
これから益々重要な課題になってくると感じています。

4年生の長女のクラスでも、
ほとんどの子供がスマホを所持している(学校には持ち込んでいない)そうで、スマホデビューをまだしていない娘は、
少なからず他のお友達との間に生じるギャップをリアルに日々感じているようです。

けれども「みんなに合わせてうちの子も」と群れをなす羊のように後を追うわけにもいかず、
さらに中東と言う極めて物質主義に陥りやすい生活環境で、
「自分の意思を持つことや家族の文化(あり方)」を小さな子どもに理解させるのは、
実際容易なことではありません。

子供達から「みんなはあるのに私はどうしてないの?」そんな素朴な質問をされた時、子供達に向かって「パパとママを信じて」と
正しい方向に子供達を導いてあげられる道しるべは、紛れもなく「親と子の信頼関係」です。

これはあくまでも私の個人的な意見ですが、
いじめやアグレッシブな行為を他人にしてしまう子供は、属している家庭の中での会話が常にウソだらけで(両親が不仲で見せかけの家族)親から何らかの駆け引きや条件付きのご褒美を教育と称して押し付けられている子供に起こりやすいのではと勝手に分析しています。

さらに子供は親の無意識を素直に感じ取ってしまう
ピュアな心の持ち主なので、
日々溜め込んだそのフラストレーションは計り知れない負のパワーとして、家庭以外のパブリックの場で発散してしまうのかもしれません。
そう言う意味では加害者(いじめをする子)の子供自身も、家庭不和による被害者であると言えるのではないでしょうか。

誰かを精神的、肉体的に傷つけるのは良くない事だと頭で理解できる年齢になる前に、
まずは夫婦仲が良好なことが大前提にあって、
そこを起点に「唯一無二の家族の文化」を築いていければ、どの国に住んでも、どんな環境下でも大抵は幸せなんじゃないでしょうか。

娘の学校の「反いじめ」キャンペーンをきっかけに、
こんな思いを少し母親として巡らせてみました。


グレイス


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