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ボルドリッジに学ぶ ビジネスに効く11の価値観

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#Baldrige

俊敏性

俊敏性

競争の激しい市場で事業を展開する上で、成果を持続し、競争上の地位を維持するための戦略的に重要な要件の一つに、「俊敏性(Agiity)」があります。

簡単に言えば「俊敏性」とは、変化する要求事項に迅速に、柔軟に、かつ効果的に適応する能力です。
戦略と市場の特性によっては、俊敏性は、例えば、ある製品・サービスから別の製品・サービスに迅速に変更する能力であったり、変化する需要や市場の状況に迅速に対応す

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多様性を受け入れる

多様性を受け入れる

組織の成功には、多様性を受け入れる文化(a culture of inclusion)が必要となっています。そうした文化は、従業員およびパートナーや協働者の持つ、多様な背景や特性、知識、スキル、創造性、行動の動機を活用することで育まれます。

このため、組織は、従業員やパートナー、協働者を大切にするとともに、彼らを取り巻く人々、すなわち、組織に利害関係を持つすべての人々を大切にします。

人を大切

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関わる人皆を幸せに

関わる人皆を幸せに

人を大切にする(Valuing People)
成功する組織は、働き手と、顧客、コミュニティメンバー、サプライヤーやパートナー、およびその行動の影響を受ける他の人々を含む組織に関与している他の人々を大切にします。
(ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダーより)

ボルドリッジでは、組織で働く人々(働き手)を大切にします。
働き手を大切にするとは、彼らの仕事への熱意(engagement)、満足、成長

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製品やサービスに独自性を求める

製品やサービスに独自性を求める

ボルドリッジの「核となる価値観と概念」のひとつ「顧客に焦点を当てた卓越性」では、顧客への価値を創出する、すべての製品・サービスの特性、あらゆる形態の顧客との接点やサポートを、顧客に焦点を当てて考えることが求められています。

顧客に焦点を当てた卓越性(Customer-focused excellence)
顧客は組織のパフォーマンスの、そして、製品・サービスの品質の、究極の判断者です。したがって

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顧客にフォーカスする

顧客にフォーカスする

「顧客」とは、組織の製品、プログラム、またはサービス(以下では、これらすべてをまとめて製品と呼ぶ)の実際のユーザーまたは潜在的なユーザーを指します。顧客には、製品のエンドユーザーだけでなく、直接の購入者や使用者、すなわち、卸売業者、代理店や、製品を自社の製品の部品としてさらに加工する組織なども含みます。

また、ボルドリッジ・フレームワークでは、幅広い顧客に対応しており、組織の現在および将来の顧客

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リーダーの大切な役割

リーダーの大切な役割

ボルドリッジの「先見の明のあるリーダーシップ」に示された、リーダーの役割は次の5つです。

(1)ビジョンを設定する
(2)顧客に焦点を当てる
(3)組織の価値観と倫理観を行動で示す
(4)働き手に高い期待を設定する
(5)戦略、仕組み、方法を創出する

(1)ビジョンを設定する リーダーは、組織が望む将来の状態、すなわち、組織がどの方向に行こうとしているのか、どんな姿になろうとしているのか、ある

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ワクワクする未来を創る

ワクワクする未来を創る

ビジョンとは、組織が望む将来の状態。組織がどの方向に行こうとしているのか、どんな姿になろうとしているのか、あるいは、将来においてどのような組織であると認められたいのかを表すものです。
ボルドリッジが目指しているのは、継続的な改善とイノベーションによって起こる、ワクワクする未来です。

ボルドリッジの「核となる価値観と概念」のひとつ「先見の明のあるリーダーシップ」は、組織のビジョンを示すことから始ま

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分析から総合へ

分析から総合へ

ボルドリッジの「核となる価値観」のひとつ「システム的視点」には、もうひとつ重要な意味があります。

ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークは、分析的な手法です。
本来分けられない「経営」を、6つの側面に分けて、それぞれについて評価します。そこから、組織の強みと改善点を示します。
この6つの側面は
   1.リーダーシップ
   2.戦略
   3.顧客
   4.測定、分析、ナレッジマネジメン

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全体が広がっていく

全体が広がっていく

ボルドリッジの「核となる価値観と概念」の1番目、「システム的視点」は、組織のすべての部分を統一された全体として見ること、そして、ミッション・ビジョンの達成に向けて、すべての活動を行っていくことです。

システム的視点とは、組織のすべての部分を統一された全体として管理して、ミッションを達成し、ビジョンに向かって努力することです。
(出展:ボルドリッジ・エクセレンス・ビルダー【日本語版】)

「システ

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全体でひとつ

全体でひとつ

ボルドリッジフレームワークは「核となる価値観と概念」をベースにしています。それを組織経営のプロセスに落とし込むための仕掛けが、ボルドリッジフレームワークの審査基準(質問集)と評点システムです。

「核となる価値観と概念」は11個ありますが、そのスタートは「システム的視点」です。11個の「核となる価値観と概念」の中で、さらにその中心に位置するものです。

システム的視点とは、ミッションを達成するため

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順番にも意味がある

順番にも意味がある

ここで紹介しているボルドリッジ・エクセレンス・ビルダーは、あなたの組織の業績を向上させるための最も重要な質問集です。
それは、組織を指揮し(leadership)動かす(performance)ための最先端の「実証された(proven)」方法(practice)を提供するものです。

11の大切なこと「核となる価値観と概念」は、指揮と実行の方法との関連性を明確にするために、現在の順に並べられていま

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11の大切なこと

11の大切なこと

ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワークの根底にあるのが「核となる価値観と概念」です。これらが、審査基準(質問集)に反映され、評点システムでその状態、すなわち、この「核となる価値観と概念」が経営にうまく組み込まれているかを確認します。

「核となる価値観と概念(Core Values and Concepts)」は、次の11項目です。(ボルドリッジ・エクセレンス・フレームワーク2019-2020

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