Lo-Fiについて一旦整理しよう
皆さん、新年あけましておめでとうございます
そして、今年もよろしくお願いします
僕はお節の伊達巻を死ぬほど食べました
栗きんとんや黒豆は好きじゃないんですよ
伊達巻が大好きなんです アレは凄い食い物ですよ
伊達な巻物ですからね 半端ねぇよ
あの甘くてフワフワしてる感じ…ヤバいでしょ
なにあれ 違法性まで見えてくる美味さ
マジで皆んな伊達巻食って新年迎えて欲しい
お餅って飽きてくるじゃん?
お汁粉→お雑煮→きな粉餅あたりでお腹がお餅を拒否している気がする
だけど、伊達巻は違うでしょ
正月だけじゃなくてお盆も食いたい練り物ですよ
伊達巻親善大使に任命されたい
ラップとかやってる場合じゃねえ
曲とか書いてる場合じゃねえ
伊達巻食って食って食いまくる場合だ
俺は自由だ 伊達巻を駆使して自由になる
ん?目が怖い?失礼…仕事始まりを経て精神がバキバキである 許してくれ
そんなことより皆さん…最近、音楽の世界でやたらと使い込まれている言葉があるのですがご存知?
エモい、ね 使われてるね でも、ちょっと違う
キモい、ね 俺がよく言われている それも違う
Lo-Fi そう!それだ!Lo-Fiだ!
今誰が言った!言った子の内申点UPだ!
しかしね…このLo-Fiの意味、間違って広まっている気がするんですよ
なので…今回はそれを一旦整理しようか
この"一旦整理しようか"はSMAPの中居正広がいいとも!グランドフィナーレで大御所たちがワチャワチャするのを静止するために使ったフレーズ
中居くんが言ってる感じをイメージして…
Lo-Fiについて一旦整理しようか
では、いってみよー
【Lo-Fiとは】
まずLo-Fiとはなんぞやって人たちがいると思いますのでそれについてまとめてみたい
そーですね まず、こう言う時はアニメ関連の記事以外はほとんどが嘘っぱちでお馴染みの誰でも加筆可能•Wikipediaちゃんから引用しますか
別に間違っちゃいない
この文章を簡単に咀嚼すると…
Lo-Fiってのは録音環境があまりよろしくない割りかし低音質なサウンドの音楽に対して使われる用語
こう言いたいのだと思う
これに関してはそのまま受け取って良いと思う
しかし、ちょっと引っかかる文章がある
極端に高音質なものではない録音環境を志向する価値観
ん?え?は?し、志向する価値観?
ここに最近のLo-Fiに対する認識の誤りが広まっている種が隠れていると思う
志向って事は"敢えて目指している"ってことじゃん?
それは本来のLo-Fiの意味に反しているのでは…
そう思うGPPである 他にも…
あれ?はへ?ほへ?い、意図的に?
まだまだある
「意図的な美的選択として」という部分が非常に重要?! あれあれあれ…
あのですね…ちょっと認識にズレがある
皆んな勝手気ままに語っている感が満載
いいですか? 僕が今から書くことが正解とは言い切れないですが、Lo-Fiに関してGPPは次のように解釈しています
「コスト面やその時代の環境の限界によって、高音質なサウンドでの録音•楽曲制作が十分に行えないが故に生まれた偶発的な音楽」
これを何とか別のカッケェ言い方をして丸く収められないかと考えた人たちがいて自然とLo-Fiなんて言葉が名付けられた そう捉えています
つまり、敢えて低音質な音楽を生み出す為に細工を施しているわけじゃないよね?って話です
例えば身近でLo-Fiを感じられる場面がある
それはラジオだ ラジオにはAMとFMが存在する
上の表をご覧の通りAMは電波が広範囲に届くけど雑音が入りやすくてFMは到達範囲は広くないけど音がクリアに聴こえる周波数帯
僕はこのAMの概念が一番、Lo-Fiだなと感じるわけです
もっと言うならAMのラジオ局で音楽がかかった時「スゲェLo-Fiな楽曲だなぁ」と感じるのです
そのかかっている音楽は別に90s HipHopとかじゃない時もそう思える
あとは叩きゃ何とか動く徳永英明も驚きの壊れかけのCDラジカセなんかで音楽を再生させた時、たとえブロステップであってもLo-Fiな気持ちになれたりします
そこで…もう少しLo-Fiの概念について詳しくまとめていきたい 次
その1•当の本人たちはHi-Fiだと思ってたりして…
世の中から"これはLo-Fiや!と言われている音楽を作っている当の本人たちは自分達の作品をむしろHi-Fiだと思っていたりして…そんなことを考えちゃう
要するに"俺たちは一生懸命、出来る限りの機材を駆使して曲を作ってるまでの話!ただ、最終的な世評としてはLo-Fiに位置付けられてしまっているだけ!気持ちとしてはHi-Fiだ!"なんて思想のミュージシャンもいなくはないんじゃないかな
そーいえばHi-Hiってお笑いコンビいたよね
ツッコミがつるっパゲのオジサン芸人
大理石バリにツルツルしてたよな…
Hi-Hiは爆笑!レッドカーペットで満点大笑いもらってたはずなのでお笑い的にはHi-Fiです
話を戻す 例えばPavementってバンド
90年代のアメリカのオルタナシーンを代表するカルト的人気を博したロックバンドである
まあ、Lo-Fiの話になると挙って皆んなが名前を挙げるバンドでもある
ガツンとくるメロディーラインと特徴的なボーカルがシンプルに魅力的で楽曲は音質関係なくカッコいいんですけど何かとLo-Fiを象徴する人たちとして紹介されてしまう
しかし、僕はこんな話を耳にした
昔、よく音楽の話をしていた先輩が一言
「PavementはLo-Fiとよく言われるがそれはインタビューで本人たちが否定していた 俺たちはクオリティが高い物を目指して音楽を作っていると…」
果たして何のインタビューなのかは不明だし、今は関わっていないその先輩の話も嘘か真は確認しようがないが彼らの音楽を聴いているとマジでそんな気がしてならない
普通、音楽を作るならキレイな音質でクリアに聴いてもらいたいと努力するのがミュージシャンの性なはず 勿論、ノイズミュージックとかハードコア等の特殊なジャンルは別だけどポピュラーミュージックであれば美しくとまでは言わなくとも雑なモノを届けようとは思わないはず
じゃあ、なんで本人たちはそのように語っているのに結果としてLo-Fiに仕上がっているのか
それはLo-Fiの最初の説明で書いた通り、あれが彼らなりの限界なのだ
恐らくPavementやDinosaur Jr.あたりから宅録とかインディペンデントで音楽を作る文化が根付いていったと推測されるがその頃のDIYなんて今じゃ比べ物にならないぐらいショボい
今はDAWも様々な種類があってインターフェースも良い音の機種が沢山販売されていて、しかもそれを安価に手に入れる事ができる
スマホで音楽を作る若者も増えてきているわけだ
その一方、90年代はどうだろうか
個人が所有しているコンデンサーマイクにも限りがあるしレコードとCDの狭間にあった時代
何もかもが発展途中だったに違いない
パーフェクトを目指してもLo-Fiがゴールになってしまう この流れはあったと思う
そこで今度は今のLo-Fiの動きに物申したい
その2•HipHopのLo-Fiとは
昨今、このLo-Fiと言う言葉は特にHipHopの世界で多用されている
そしてHipHopにおけるLo-Fiの認識のズレも大きくなっているように見受けられる
YouTubeのオススメ等でよく回ってくるコレ
垂れ流しには丁度良いが改まって聴こうとは思えない絶妙なところを突いてくるビート集と言っていい
こう言ったコンテンツのせいでと言ったら性格の悪い言い回しにはなるが実際に性格は捻くれているのでこの際、書きたい事を書かせてもらう
まず、HipHopにおけるLo-Fiのイメージが何となくChillいと感じられるサウンドで埋め尽くされている
よくLo-Fi HipHopと言うジャンルに括られがちなのがPete RockやJ Dilla、DJ Shadowと言ったビートメイカーたちなのだが実際に聴いてみると最近流行っている何となくChillいソレ的な音は鳴っていない
極限にオカズを削いだ無機質さの中に独特のグルーヴが眠っている硬派な純米国産HipHopサウンドではあっても最近流行っている極端にダウンテンポなChill Outには聴こえない
つまり元々のLo-Fiの言葉の意味の中にChillさは含まれていないのだ
しかし、ここ数年のLo-Fi HipHopは適当にレコードに針を落とした時のノイズ音(パチパチ)をSEとしてぶち込んでフィルターをかけて敢えてモコモコにしたBPM遅めのビートのことを指す形になっている
そこでHipHopにおけるLo-Fiの定義を見つめ直してみるべきだなぁと思ってるわけだ
本来のLo-Fi HipHopの意味とは何か
僕が一つの解答を出すならコレ
奥行きと質感を大切にしているHipHop
いや、HipHop関係なく音楽は奥行きと質感を大切にしているだろ!って話にはなるが、特にそれを意識したサウンドのHipHopの事をLo-Fi HipHopと呼ぶべきなんじゃないか…そう考える私、GPP
もっと言うと音の奥行きと質感を感じるビートメイクとミキシングが施されたサウンドスケープ(音風景)を捉えることの出来るHipHop
こちらはよくLo-Fi HipHopと一括りにされがちな瀬場 潤ことビートメイカー・Nujabesの名盤「Modal Soul」
どうでもいいけど瀬場 潤もペンネームだからね
本名だと思っている人がいるからそこはちゃんと調べろよって毎回思っちゃう
んで、未体験の方に聴いてみた感想を是非伺いたいところだが…どうでしょう
音が深くて遠くまで続いているかのようなサウンドメイクを体感出来ただろうか
そして音の粒ひとつひとつに年季を感じませんか?
年季よりも円熟って言った方がしっくりくるかもね
暖かみを意識した音の混ぜ方によってラウドネス(音圧)が強くなくて耳への疲労は少ない感じに聴こえる為、とてもリラックス出来る
つまり、みんなこの言葉で中々言い表せない感情をチルいとかエモいってワードで片付けているだけに過ぎない そう思うわけです
だから、Chillhopなんて造語でLo-Fi HipHopをまとめてお掃除するのはちょっと違くない?って話
では、次 急げ急げ
その3・Lo-Fi=演奏が下手くそな音楽ではない
ではないよね これも整理しておきたい
その1とリンクした話にはなるが、僕は本人たちは至って頑張っているのがLo-Fiと定義付けしている
どんな人間であれ音楽家である以上、相当特殊なジャンルでもない限りわざと下手くそに楽器を演奏することがあるだろうか 僕はないと思う
ライブであれレコーディングであれプレイヤーであれば精一杯の演奏をするはずだ
ただ、中にはそのフルスイングが空振りになっている場合がある
しかし、その音楽における空振りは一種の味を生んで魅力となってリスナーに届いたりする
音楽はスポーツではないのでそう言った現象が起きることはアリだと思う
例えばなんかこの曲のギター、チューニングズレてるでしょ…とか
なんかこの曲のドラム、ヨレてるように聴こえる…とか それが曲調やジャンルと化学反応を起こして美徳となって昇華することがたまにある
これが目に見えないLo-Fiってヤツなのかもしれない
その頑張った結果、チープって感じの音が一部のリスナーを虜にしている
そして、その魔法は20年以上前から放たれているのだ
これはアメリカンフォークバンドを代表するWilcoの1st Album
タイトルがまさかのAM
Lo-Fiの説明でラジオの話をしたがまさにドンピシャって感じの一枚
このアルバムを聴いてみて正直、メンバーの演奏が上手いとはあまり思えない
だけどHipHopの時にも言及した"質感"に焦点が置かれたミックスの工程におけるエフェクト処理によって"これはこれで心地良い"と思わせてくれる
そして、その演奏の未完成さにわざとらしさを感じないのだ
この瞬間、僕は初めてLo-Fiを受け取った感覚に陥る
なので演奏が下手くそ=Lo-Fiって考えは頂けないなぁと思う
勿論、全く間違った考えとまでは言わないが安易な概念だとは思ってしまう
Lo-Fiはもっと奥が深くて面白い
そんなに簡単にイコールで終わらせていい項目じゃないよね Lo-Fiって
はい そんな感じ では、まとめる
【Lo-Fiは地続き ブームはブーム】
Lo-Fiは別に今に始まったことじゃない
昔から存在していて一定数のフォロワーに支えられているカテゴリーだ
この"味"のあるLo-Fi Musicを一過性のブームとしてポイ捨てしちゃうのか、それとも愛し続けるのか
それは人の自由だ マジで人の勝手だ
だけど、流行以上にもう少しその意味や本質を理解して聴くと面白さは全然違うと思う
光の速度で流行ってるモノやその時代の入れ替わりの激しいムーブメントの味って覚えられない
マックって新メニューがコロコロ出て、古いメニューは下げられたりしますが味を覚えているかと言われると…よく味わって食ってなかったりするもんでLo-Fiはそんなファストフード的感覚でドカ食いして腹一杯になったらポイなんて扱いにしないで欲しい
誰目線やねんって話ですが1人の音楽ファンとしてお母さんの作る味噌汁のように深くゆっくりと食して欲しいものです
僕ね 蛭子能収の漫画ってLo-Fiだなって思うんです
なんか味があるのよ
別に絵は上手くないよね
そりゃあ鳥山明先生の方が画力は凄いけど
Lo-Fiを感じるのは蛭子さんの方かな
でも、この味の正体は説明出来なかったりして…
音楽のLo-Fiもそれぐらい曖昧なモノなのかも
だけど、その曖昧な何かに狂わされて魅了されて音楽を聴きまくっている変態が増えているならそれはそれでアリかなと思ってます
今回も余計なお世話でした 以上 締めます
はい 如何でしたか?
Lo-Fiについてちょっとは考え直してくれたかな?
全体的に通しで読んでみると音楽理論的な根拠が一切書かれていないウンコブログではありますがちょっとでも僕のウンコ思想が伝達されていけばいいかなと考えております
Lo-Fiって素晴らしい それは分かります
なのでゴリゴリに聴くべきですよ
でも、Hi-Fiな音楽も最高だから何事も盲目にならずにジャンル関係なく好き放題聴きましょう
結局は音楽をたくさん聴けば良いんです
僕がブログで書きたいことは毎回コレ
つーことで、人生Lo-FiなGPPの戯言でした
俺はまだまだ伊達巻を食い続けるぞ
だーてまきまき!だーてまきまき!
まーいてまーいて!モグモグモグ!
ヴォォォォォォ!!!
今年もヨ"ロ"ジグゥゥゥ!!!
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