史上最強!2021年GPPの超絶上半期ベスト100(海外編50曲)
おはよう
蕎麦ズルズルっといってる?
いってるのね 夏は蕎麦に限るよね
それにしても暑いね
夏は股間が痒くなる 痒くなったら…
ごめん そんな目で俺を見ないで
夏になると男子は色々な所が蒸れるんですよ
ちなみに、群れる男はモテないからね
そして、蒸れる男は皮膚科に行けって話
どんな話だよ みんな、俺を殴ってくれ
UFC用のグローブでぶん殴ってくれ
てか、そんなことより!
つ・い・に…この時がやって来たよ…
やっとだよ…しんどかったよ…
俺はオリンピック強化選手かよ…
それぐらいハードワークだったよ…
何がだよ… って思ってるでしょ?
アレだよ アレ
違うよ サマーランドの開園日じゃねえよ
今年はプールはお預けだよ
ん?今なんて言った?...そう!それだよ!
僕の音楽ブログの読者は鋭い!
今回は毎年恒例のコイツを発表する!!!
いいか?読み逃すなよ?
いくぞ? いいな? 構えろよ?
題して!
「史上最強!
2021年GPPの超絶上半期ベスト100」
シャッオラァァァァァ!
もうね、マジで色々頑張った
泣きそう オンオン叫びながら泣きそう
何が起きてるのか分からないでしょ?
簡単に言えば、音楽ブログを今回も投稿するわけだ
今回は2021年上半期ベストソングの海外編50曲
とにかく説明をするから次を読んでください
そして、この上半期ベストブログの為に通常の音楽ブログの更新が滞ってしまった事、深くお詫び申し上げます
ってことで...
夢にときめけ 明日に何とか
レッツゴー
まず、説明の前にちょっと色々書かせてくれ
はい ではでは…
あの、音楽好きってさ…なんだか知らないけど使命感なのか毎年、上半期や下半期のベストトラックとかベストソングってのを決めたがる傾向にあるんだよね
ノルマでもあるのかね 皆んな、必死だよね
代ゼミの浪人生ぐらい必死だよね
んで、毎年上半期下半期のベストソングだのベストアルバムだのを僕のブログでも曲を絞って紹介してるんですけど…
案の定、今年もnoteはですね…
こんな現象に陥っております ご覧ください
もう、この段階で僕、やらないで良いんじゃねえかな?とも思ったんですよね
でも、やりますよ!
あたりめーだろーが
ここで引き下がったら男じゃねえよ
気分は魁!!男塾の江田島平八じゃ!
ってことで、今回は2021年上半期の海外の新譜と国内の新譜をそれぞれ分けてブログにして、まとめてみようかなと…そう思います
あ?気が付いた?
この文章、去年のコピペだからね
そこで!紹介する上で、ここに記載する上半期の楽曲の条件とこのブログの意図、色を説明してから書き始めたいと思います 次
・今年の上半期は何曲ぐらい聴いたの?
ズバリ…海外の新譜と国内の新譜を合わせて
420曲、聴いていたそうです 何で他人事なんだよ、俺
聴いていました マジです
嘘はつきません 本当です
許してください 本当なんです
む、娘だけは…手をだ、出さ…
ダメだ こんな調子じゃ終わらない
ここにプレイリストとかを貼るとブログ自体が
重くなるのでやめておきますが…今年の上半期
はいつも以上に音楽を聴きまくりました
毎年そこそこ聴いてるけど、去年に比べたら
桁違いです エグいです
近所のショボい神社でプチ初詣したときから
手を合わせて"今年の上半期はエグい"って呟いてましたからね
そして、今回は海外編と邦楽編、それぞれを50曲選びまして、
合わせてベスト100って感じでまとめてみました
ブログを2つに分けた理由は読みやすさもそうですが、1つに
まとめると読み込みが重くなってしまって読みづらくなるからです
・上半期の基準
これは簡単で2021年1/1〜6/30の間で
リリースされた楽曲全てとなります
いくら良曲で、無理矢理捻じ込みたくても
リリースが2021年7月だったら有無を言わさず除外
冷徹なGPPならではのストイックスタイル
「あれ?あの曲紹介してねぇじゃん、ったく蓄
膿症がよ」と思ったら、そう言う理由だと
察してください ここは厳密にいきます
※配信限定のリリース作品も含めます
また、上半期にリリースされたアルバムに収録
されていれば去年シングルカットされた楽曲で
あっても選出対象とすることにします
またアルバム自体が下半期リリースでも先行トラックとして
上半期に配信リリースされたモノも含めます
・選出基準
今年の上半期にリリースされた楽曲をとにかく
聴き漁りまして、一曲ずつに三段階評価を付けました ○と△と×です
○…グッときた、カッコ良かった
△…なんとも言えない
×…好みじゃない、魅力を感じなかった
必ず一曲3回は聴いて、誠に勝手ながら誰にも
頼まれてないのに評価を付けてみました
本当に余計なお世話です
その中で個人的に○の評価を付けた楽曲が
このブログに勝ち残って記載されていると
思って頂けたら幸いです
そして、予防線を張っておくと
あくまでこの評価はGPPの主観なので世評では
ありませんので…よろしくです
・ベストソングです
何が言いたいのかと言うと、ベストアルバムの紹介ではありません
なので、今年の上半期にグッときた楽曲を紹介していきます
と言うのも、サブスク文化にどっぷり浸かっ
てしまった可愛い可愛いGPP君は"新譜"に関して、アルバム単位で聴くことが少なくなっています あくまで、"新譜"の話です
要するにシャバい野郎です
"旧譜"に関しては自称・Diger(ディガー)なのでCDやレコードをホリホリします
しかし…新譜はサブスクで聴いちゃうので、どうしてもテンポ感と1日に与えられた時間的に一曲単位でポンポン聴いちゃいます
なので、今回は"あくまで個人的にこの曲がカッ コいいよ、グッときたよ"と言う目線です
つまり、必ずしもその曲が収録されているアルバムを推してるわけではありません
なので"ベストソング"です
そして、"音楽好きならこんな流行った楽曲やタイアップソング、聴いてるなんて書いたら舐められる系のヤツはベストには載せない"なんて理論は採用しておりません
本当に一瞬でも良いと思って○をつけてしまった楽曲は選出しています
あと細かいことですが…ベストトラックって言い方をしている人もいますか僕はソング派です 理由は何か暖かみがあるからです
・他の上半期ベスト系ブログとの違い
先程も見してあげたように、腐るほどこの類のブログはこの時期、量産されます
なので、同じようなこと書いてても読んでてつまらないですし正直、飽きます
そこで、このGPPが書く上半期ブログの色はまず、基本的にオールジャンルであること
決してHipHopのみに焦点を当てたり、Rockに偏ってみたりはしません
そこは、悪しからず
そして、プロアマ・メジャーインディー不問
本当に身近な音楽から大舞台で流れる音楽まで、幅広く扱います
僕の友達の曲だって選んでいるかもしれない
今年の上半期リリースであれば、後は…異種格闘技戦です
・しかし、それでも多少は被ります
他の上半期系ブログで紹介されている楽曲と
そりゃあ、僕がこれから書くベストソングも
多少はそれらと被ります
当たり前よね 音楽好きがこぞって、この手のブログを書く訳だからねTwitterとかでもハッシュタグ付けて似たような内容がツイートされたりもするしね
あんまり、そこは詰めないで
ただ、センスあるヤツに思われたいとか、そんな企みは一切排除して選んでいて、音楽好きはそもそも眼中にないような楽曲にも目を配ってみた半年でしたので…そう言うことです
・読むのにメチャクチャ体力が必要です
書くのもしんどかったけど、読むのも恐らくしんどいこと間違いなし
戸塚ヨットスクールのような地獄音楽ブログ
なので、海外編と邦楽編でブログは分けます
上半期の音楽を総括するには…仕方のない仕上がりなのです
なので、一曲ずつの選出理由のコメントは短めにしています
前回はライナーノーツばりのボリュームで書いていましたが、今回は曲数が多いので短めに書いていきます
途中、休憩してください
経口補水液OS1を飲んでください
そんなとこかな
※ちなみに楽曲の音源に関してはYouTubeの動画を埋め込んでいます
サブスクなどはやってない人もいるので...
ただ、友達の出した新曲などでYouTubeにUPされていない場合は例外です
つーことで!いよいよ、開幕です!
まずは、海外編をお届けします!
お送りするのは私、GPPです!
No.1・All My Favorite Songs/Weezer
リリース:1月
ジャンル:Alternative Rock
2000年代のオルタナを代表するロックバンド・Weezerから一曲選ばせて頂きました
当曲はニューアルバムのリードシングルで、全体的に暖かみのあるサウンドとAbbey Road Studiosでレコーディングされたストリングスの迫力にも心を持っていかれました
どうやらこの新しいアルバム自体がThe Beach Boysの「Pet Sounds」にインスパイアを受けて製作されたらしく、この曲もそのニュアンスは音によって表現されている気がする
あとはWeezerで一番好きな曲はデビュー作でもあるThe Blue Albumに収録されている「The World Has Turned and Left Me Here」なんですけど、この曲を聴いた時の感覚に近いパワーを感じたのも選出理由の1つです
歌詞の内容も"自分の好きなモノ"についての素直な感想が反映されていて、久しぶりに洋楽の和訳をしっかりと読んだ曲でもあります
ズバリ、コロナ渦で荒んでしまった心を癒してくれたナンバーでした
No.2・JUST LIKE YOU/NF
リリース:3月
ジャンル:HipHop
今年の上半期は去年と同じようにHipHopが大忙しなイメージでしたが、その中でもラッパーである私、GPPの心を掴んで離さなかったのがNFと言う男である NFは2010年から活動する新世代の白人ラッパーで2000年代HipHopの顔とも言えるレジェンド・Eminemの影響を大きく受けたラップとオリジナリティ溢れる楽曲を展開している
そして、今回選ばせて頂いた「JUST LIKE YOU」は3月リリースの最新Mixtape「Clouds」の中で一番ビカビカ光っていた気がする
なるべく音数を節約したミニマルなビートに聴き取りやすいのにテクニカルなラップがしっかりと乗っかっていて耳が喜んじゃいました
基本的に黒いグルーヴ感が好みなのでWhite Peopleのラッパーは惜しくも亡くなってしまったMac Millerと去年、引退してしまって現在はゲーム実況者としてのびのびと優雅な生活を送るLoigcぐらいしか愛せなかったんだけど、その枠をNF氏が埋めてくれそうな気もして何かと堪らない上半期でした
今も昔も肌の色ではスキルやパーソナルの部分は判断出来ないのは百も承知だけど、今後もNFがそれをさらにHipHopで証明してくれそうです
No.3・The Way You Look Tonight/Osmond Chapman Orchestra
リリース:6月
ジャンル:Jazz
今年の上半期はジャズも良曲が豊作だった感じがしますが、その中でも心の底から踊りたくなる一曲がこの「The Way You Look Tonight」
Osmond Chapman Orchestraは現代のスウィング・ジャズ界でブイブイ言わせてるイカした2人のオヤジで構成されている
60年代〜70年代に活躍した兄弟R & Bグループ・The Osmond BrothersのメンバーであったAlan Osmondの子供であるDavid Osmondとサックス奏者でもあり、プロデューサーとしての一面もあるCaleb Chapmanがコンビを組んだことで誕生したOsmond Chapman Orchestra
そしてこの曲は、伸びやかな低音が特徴的な歌声と美しいホーンセクション、セクシーなピアノが混じり合ってアダルトなセッションを堪能出来る
少し高めのコーヒーをドリップして、ゆっくり飲みながら聴くとマジで最高
そして、この曲が収録されているアルバムは彼らのデビュー作でもある
デビュー作にしては既に4、5枚フルアルバムを出しているぐらいの完成度と貫禄があって個人的には何かと大満足でした
No.4・Roseta De Oro FLAMENCO HIPHOP BEAT OldschoolType Intrumental/Vanパの
リリース:3月
ジャンル:HipHop
僕の友達でもあり(会ったことないけど)ラッパー兼ビートメイカーでもあるスペイン出身・在住のVanパのが今年の3月にYouTubeに公開したType Beatを選出させて頂きました
フラメンコの要素が盛り込まれているビートはギターの旋律が聴いてて気持ちが良くて癖になること間違いなし
Type Beatと言われるフリービートはネット上に溢れていますが、彼のビートは個性的で耳に残るモノばかりです
彼とは何曲か一緒に曲を作ったりしているんですけど、毎回仕上げてくるビートがユニークでラップを乗せるのも楽しいんですよね
かなり親日家で邦楽にも精通しているVanパの君はスパニッシュなエッセンスは残しつつもどこか大和を感じる音源が多くて、今年はどんなビートを量産してくるのか楽しみだったんですが...割りかしUS志向なモノが多くてそれはそれでテンションが上がりました
あ、すいませんね
身内ネタっぽくなってしまって...
ごめんね、ごめんねぇぇぇ
でも、ここが他の上半期ベストとの違いだと思ってますのでご了承ください
No.5・He Is/Crowder
リリース:6月
ジャンル:Christian Rock
Crowder(David Crowder)は90年代〜2000年代に活躍したクリスチャン・ロックを奏でるテキサス代表のバンド、David Crowder Bandのリードボーカルとして知られており、敬虔なクリスチャンのミュージシャンとして名曲を残してきた
そして、そんなCrowder氏が今年の6月に新しいアルバムをリリースしまして...その中でグッと来たのがこの「He Is」である
クリスチャンミュージックとは主にキリスト教徒で構成されるバンドやソロ歌手が、ジーザスやキリスト教に関して歌っているジャンルの事なんだけど今回の楽曲に関してもイエスについて歌っていて、迷っている人々を導くような汚れのない歌詞が綴られている
心の奥底に眠る琴線を刺激するような綺麗で落ち着いたピアノの音色が最初から最後まで鳴り響いていて、音楽の素晴らしさを再確認することが出来る
Crowder氏の太くて芯のある歌唱も聴いてて鼓膜が疲れない感じで、曲調にもマッチしている
混沌とした世の中には必要不可欠なサウンドなんじゃないでしょうか
No.6・Waiting On A War/Foo Fighters
リリース:2月
ジャンル:Alternative Rock
「今年も選んだのか!お前が信者なだけだろ!」と思われている方がいるかもしれませんが...それは違います
僕の洋楽の入り口となった個人的に神格化している元Nirvanaのドラマー、Dave Grohlを中心としたロックバンド・Foo Fightersの新曲「Waiting On A War」を選出したわけですが...
シンプルに彼らの魅力が存分に引き出されている"俺が聴いてたフーファイ"が戻ってきた感じがしたので反射的に上半期はリピートしていました
正直、この楽曲が収録されているニューアルバム「Medicine at Midnight」がトータルとして良作だったとは思わなかったですが...
このナンバーは簡単に言うと現代の反戦歌でもあって、リリックの内容の深さもアコースティックからラウドなサウンドに展開していく"静と動"の王道パターンもバチっとキマっていて歴で言えばベテランとして扱われるのにパフォーマンスも色褪せてない点がGPPとしては高評価でした
2005年からサポートメンバーとしてキーボードを担当していたRami Jaffeeも四年前に正式加入したわけだが、当曲では彼の鍵盤捌きもアグレッシブ
フーファイはそもそもギタリストが3人もいるので、そこにキーボードも入ると上物が喧嘩しそうだがちゃんと手と手を取り合っている
僕がファンだからと言う私情を一切抜かして、総合的にクールな曲でした
No.7・Let Me Love You Like A Woman/Lana Del Rey
リリース:3月
ジャンル:Dream Pop/Sad Core(自称している独自のジャンル)
悲しみを繊細に美しく歌い続ける鬼才シンガーソングライターのラナ
自身が独自で公言しているサブジャンル・Sad Coreを披露しては人々の心を感動の海に沈めている彼女が今年の上半期にリリースした7枚目のアルバム「Chemtrails over the Country Club」はGPPが好物とする音が詰まっていた
その中でもこのLet Me Love You Like A Womanは特にグッときたのでベストに選ばざるを得なかったのが正直な感想
人間の愛について赤裸々に綴られた詩とモダンなピアノが疲弊した現代人の精神を治療してくれる
音楽的には、NirvanaのKurt Cobainからの影響が最も強く、MTVのインタビューにおいて「彼は、私が見た中で最も美しい人。その時は子供だったけど、彼が持つ悲しみに共鳴した。私にとって一番のインスピレーションであり続けている」と語っていたこともあり、その要素も盛り込まれている 言い過ぎかもれないが、2021年のマスターピースになったんじゃないかなと...そう思ってしまったGPPでした
No.8・good 4 u/Olivia Rodrigo
リリース:5月
ジャンル:Pop
今年は彼女がチャートを荒らしております
その名もOlivia Rodrigo、弱冠18歳の新世代Divaである
アメリカの若者から絶大な支持があり、「ハイスクール・ミュージカル:ザ・ミュージカル」等のディズニー制作のシッコムで女優として注目を集めていた少女が歌を歌うと...こうなるのかと驚きが生まれる本格的な楽曲と歌唱がティーンエイジャーの心を掴んでいる
バズりのきっかけは今年の1月にリリースされた「drivers license」と言うシングルで、米国のGirlたちに歌詞が突き刺さったらしい
その後に世に放たれたのがこの「good 4 u」
そして、僕はこの曲を聴いた時にちょっと嬉しくなってしまった
それは何故かと言うと...
"洋楽のチャートに絡む音楽ってこう言うヤツよ"
この気持ちになれたからだ
2015年以降はチャートに乗っかるアメリカのポップスってベースは808を用いたTrapでラップと歌の間のような唱法の"何となく踊れるソレ"が多いイメージなんだけど、Olivia氏の展開するミュージックはAvril Lavigneなどが大流行した僕の世代と言っても良い洋楽の匂いを感じられるんだよね
だから、洋楽の無邪気な楽しさを改めて受け取れて嬉しくなってしまったってわけだ
来年のグラミーに参戦してくる重要アーティストだと思うので、忘れずにチェックして欲しい
No.9・Leave the Door Open/Silk Sonic(Bruno Mars&Anderson .Paak)
リリース:3月
ジャンル:Soul
日本でも大人気のR & B界のスター・Bruno Marsとメロウなビートを刻む新進気鋭の若手ドラマーAnderson .Paakがタッグを組んだ新プロジェクト「Silk Sonic」の決め球的一曲をセレクトしました
Leave the Door Openは70年代後半から80年代前半にかけての古典的なソウルを雑味なくストレートに表現している楽曲
オックスフォード出身のPaakが生み出す黒人独特のグルーヴに他のバンドメンバーも息ピッタリな演奏を合わせてくる点は極上の一言に尽きる
そこにホノルル出身の常夏的アティチュードも兼ね備えたソウルヲタクのBrunoが甘いボーカルを乗せてくるのだから言うことなし
バブル世代のおっちゃんからすればツボを激押ししてくるようなサウンドとタイム感がクラシカルなソウルはリアルタイムで体感していない僕にも突き刺さる
GPPは今年のグラミー賞の生中継を鑑賞していたんですが、そこでSilk Sonicが披露していたLeave the Door Openも完璧なライブで身も心も蕩けそうでした
洋楽の音楽基礎能力の高さも実感出来た今後のソウルアンセムを聴き逃すな
No.10・CINDERELLA, Pt. 2/CHIKA
リリース:3月
ジャンル:HipHop
みなさんはCHIKAと言うラッパーをご存知だろうか
CHIKAはアラバマ州モンゴメリー出身のラッパーで、2020年にXXLマガジンFreshman Classに選ばれたと同時にグラミー賞では最優秀新人賞にノミネートされたHipHop界の新たな逸材である
名門バークリー音楽大学に合格した経験を持つ楽理にも長けた秀才、CHIKAが今年の上半期にリリースしたEP「Once Upon a Time」はとにかく素晴らしかった
彼女自身がセクシャルマイノリティ且つカラーズであることから、Black Lives MatterやLGBTなどデリケートな問題にも切り込む社会派な作品も多い
そんなCHIKAが発表した新曲・CINDERELLA, Pt. 2
これがまた良かった どう良かったのか...
質素なんだけど奥深さを感じるビートに限りなく歌に近いメロディアスなラップを余裕で乗りこなす組み合わせが"2021年"と言う感じがした点
これが変に捻くれてなくて素直に聴ける音楽だなと感じたわけです
あとはこの曲が収録された上記のEPのジャケもセンスがあって、最初はほぼジャケ聴きに近かったです
ラップスキルとロジカルな音楽のコンボでCHIKAが下半期も活躍することを期待したい
No.11・Change/Pale Waves
リリース:2月
ジャンル:Indie pop
イングランド・マンチェスター出身のインディーポップバンド「Pale Waves」が今年の上半期に最新アルバムをリリースしました
その名も「Who Am I?」
そして、このスタジオアルバムに収録されているのが「Change」
元々、Pale Wavesと言うバンドは注目していて、日本国内のフェスにも
出演してたことからチェックはしていました
UKロック期待の新人なんて売り出し方もされていて、称賛負けしていないか心配でしたが、その通りの音楽を奏でているからいつ聴いても心地良い
すいません 誰目線なのか分からないこと言って
んで、今回選出したChangeもエレクトロなサウンドを基調としているのに耳が疲れない音圧が最高でした
チャキチャキしたクリーンなリズムギターも心躍りました
ゴシック系のメイクが特徴のフロントマン・Heather Baron-Gracieの透き通った高音も伸びやかなボーカルも曲にマッチしていて魅力的
近年はバンドスタイルのアーティストがチャートに食い込んでくることが少ないですが、UKレペゼンのバンド・Pale Wavesが希望の光になってくれるんじゃないでしょうか
No.12・Our Song/Anne-Marie & Niall Horan
リリース:5月
ジャンル:Pop
僕の大好きなイギリスのシンガーソングライター・Anne-Marieと20代にとっての青春の洋楽とも言える1DことOne Directionの元メンバー・Niall Horanのコラボ曲がリリースされました
まず、1Dの元メンバーが各々、腐らずに本格的な音楽活動をしていることが素晴らしいと思う
その新しい証拠とも言える曲がこの「Our Song」
今回はノスタルジーを感じられるサビと、二人の感情が美しく交差する歌詞が印象的なナンバーで曲の雰囲気もTHE・Americaって感じがしました
Anne-Marieはラップがフィメールの中では聴き取りやすくて上手なイメージなんだけど、歌の方も負けず劣らず
チャートに食い込んでくるけど上位を独走出来ない感じのコラボレーションではあるけれど、今回のコロナ渦においてこう言った聴いてて楽しくなれる楽曲はありがたいので選出しました
そして、Popと言うジャンルを何も気にせず食べることが出来たのは、心も身体も大人になったNiallの音楽家としてのパワーも加わったからだと思う
皆さんも2人の愛に溢れた音楽を楽しんでください
ちなみに、Anne-Marieは空手の黒帯持ってます 俺なんか瞬殺ですよ
No.13・Never be a Right Time/Tom Grennan
リリース:3月
ジャンル:Indie Pop
Tom Grennanはイギリスのベッドフォード出身のシンガーソングライター
彼が今年の3月にリリースした2nd アルバム「Evering Road」に収録されている「Never be a Right Time」と言うトラックがGPP的に"素敵やん"と思えたのでベストにセレクトしました
どうやらソングライティングにロンドンの「Farrah」って言うパワーポップバンドのVo & GtであるJez Ashurstが関わっているらしい
ごめんなさい
Farrahってバンドは初めて知りました
罰として爪を剥がします
んで、何かこのJezって男はジュディマリのYUKIに楽曲提供とかもしているみたい
それに加えて勿論、Tomも共作の形で楽曲制作をしており、この曲が誕生している
最初に聴いた時はパッとしない感が否めなかったんだけど、最後までちゃんと聴くと後半の方は聴いてて自然と身体が揺れていて不思議な感覚だった
打ち込まれたドラムのダイナミクスもチープさがなくて、派手ではないけど迫力は感じるから何回も聴けちゃいました
あとはNever be a Right Timeと言うフレーズのHookがひたすらリフレインすることに重きを置いていて、癖になりました
非常にアグレッシブな3分間でした
気になる方は是非
No.14・让我们一起拥抱这个世界/王家毅 Kay
リリース:3月
ジャンル:Mando Pop
皆さんはMando Pop(マンドポップ)と言うジャンルをご存知だろうか
Mando Popとは北京語をベースとした標準中国語、華語(Mandarin)によるポップスのことで所謂、K-POPならぬC-POPです
台湾を中心に発展したMando Popの流れは香港にも移り、広東語ポップスも音楽の市民権を得るようになりました
そして、今回ご紹介したいC-POPアーティストは王家毅 Kay
読み方は恐らくKay Aki(ケイ アキ)
恐らくで書いてメンゴ
ビンタしてください
アジア圏で活動する音楽プロデューサー・ミュージシャンだそうで、The Sonic Confectioneryと言うプロダクションも運営しているらしい
しかし、まだインスタのフォロワーも474人と規模感で言えば駆け出しの音楽家と言った感じなんだろうけど、僕は音楽の規模の話やメジャーだのインディーだの区別する概念は大嫌いなので...そこは無視します
肝心な楽曲に関してですが、彼の奏でるアコギの音色がファンタスティックで思わずウットリしてしまいました
まるで女子が俳優の吉沢亮を見るかのように...音に恋してしまいました
さらに決して無理してる感のない高音とキレイな歌声と途中で差し込んでくるエロいエレキのリードも最高でした Mando Popに幸あれ
No.15・「Baby 95/Liniker」
リリース:6月
ジャンル:MPB
また僕は素晴らしい音楽に出会ってしまった
許してくれ 皆んなの知らないところで名曲を味わっていたことを...
その名曲こそLinikerのBaby 95である
Linikerは僕とほぼ同い年でブラジル出身のシンガーソングライター
情熱と魂を表現するLiniker e os Caramelowsと言うカラーズで構成されたバンドの元リーダーでもあり、現在はソロで精力的に活動している
ジャンルとしてはムージカ・ポプラール・ブラズィレイラ、通称・MPBと言われる1960年代後半、ボサノヴァ誕生以降のブラジルのポピュラー音楽を展開している
さらに、彼女はトランスジェンダーであることも公表していて、妖艶なパフォーマンスも特徴的
そして、このBaby 95と言う楽曲が上半期にリリースされたわけだが...
もうミックスから彼女の歌唱まで全てが良過ぎて堪らなかった
ブラジルにこんなに素敵な音楽が転がっていたのか...何故、俺は気付くのにこんなにも遅かったのか...と早く気づけなかった自分を悔やんだ程です
R & BやJazzの要素を沢山盛り込んだリズム隊と恐らくローズ・ピアノであろうリラックス出来る鍵盤の音色が化学反応を起こしていました
Twitterに流れてきたことで出会ったナンバーですが、久しぶりにSNSにも感謝することが出来た ありがとう皆んな
No.16・「the craziest thing i've ever done/Max Leone」
リリース:3月
ジャンル:Pop
2019年全世界で大ヒットとなった現在19歳のアーティスト、Billie Eilish
彼女を送り出した所属レーベルであるThe Darkroomが去年送り出したのがシンガーソングライターのMax Leone
Max Leoneは7歳でギターを手に取り、演奏をすることへの熱意にすぐに目覚め、程無くしてヴァイオリンやピアノも演奏するようになっていった
学校終わりに、楽器の練習、作詞、そしてYouTube越しにエレクトロ・プロダクションについて学ぶ時間を費やし、アメリカ屈指の音楽の名門校であるバークリー音楽大学に入学
その後、自身の音楽家としてのキャリアを真剣に追い求めるためにバークリーを辞め、ロサンゼルスへと発つことを決意
もう絵に描いたような新世代アーティストであるMaxだが、そんな彼が今年の上半期にリリースしたシングル曲・the craziest thing i've ever doneがバッチグーだったのでここに記しておく
歌詞の和訳を読んだのですが、テーマとしては"人を愛すると言う行為が最もクレイジーなことである"ってのが主題で、曲調も神秘的
この組み合わせは心に訴えかけてくるものがあって感情的になってしまう
味のあるヨレたドラムとRadioheadを彷彿させるようなインダストリアルな上物とエフェクトの掛け方にも引き込まれました
とにかく良かった 普通に良い音楽でした
来年はもっとMaxが音楽業界をかき回すことを切に願っております
No.17・Ion Drive(feat.Rick Tate)/Dexter Wansel
リリース:6月
ジャンル:Smooth Jazz
僕が愛して止まないソウル界のレジェンドが新譜を発表しました
そのレジェンドとは...Dexter Wanselである
現在・70歳のR & B・フュージョン界隈では裏ボスのような存在のWansel
1970年代に活躍し、どのアルバムも色褪せない名盤ばかりだ
そんな彼が6月にThe Story of the Flight Crew to Marsと言うアルバムをリリースした
その中で一番ズキューンとハートを射抜かれたのがIon Drive(feat.Rick Tate)
まず、客演として参加しているRick Tateの奏でるサックスのメロディーラインが気持ち良過ぎてヤバい
もっと欲しくなるトリル(2つの音を交互に演奏する技)が鼓膜に侵入してきてカチッとしたリズム隊以上に耳を奪われる
あと、Smooth Jazzなのに約3分と曲の尺も意外だけどまとまっている感じがして聴きやすかったです
Wanselが弾きこなすシンセサイザーも妙に宇宙感があって、銀河系に旅立ちそうな譜割りが今時の言葉を使うと、チルい
2021年上半期のインスト部門ではかなり上位に食い込んできた作品だったので良かったら休みの日にでもじっくりご堪能ください
No.18・Witness/Rosie Darling
リリース:4月
ジャンル:Pop
とにかくコロナ渦が続いている状況で求めていたのは荒んだ心を洗い流してくれる"癒しそのもの"だった
その癒しそのものを届けてくれる存在がRosie Darlingでした
そして、Rosie Darlingに関して全力で調べてみたのですが詳しいプロフィールすら見つけることが出来ませんでした
非常に残念な気持ちでなりませんが、とにかくこのWitnessって曲が悠々としていて心が休まるアロマソングだったのでベストに入れざるを得なかった
優しいタッチのピアノと彼女の低音の成分がやんわり残った美しい歌声が混ざり合って、聴く度に身体が沈んでいく
YouTubeの登録者数も5000人程と数字で見るとまだまだなアーティストと思うかもしれないが、決してそのような安易な規模感で音楽家の実力を測ってはいけないと思う
ただ彼女が作りたい音楽を楽しむことが出来るのは素晴らしい現象だ
歌詞の和訳を読むとI'm glad you learned how to talk(あなたの話し方を学べてよかったです)とかGo right ahead, kiss my friends(さぁ、友達にキスして)と言ったフレーズが登場するので恐らく失恋ソングなんだと思うんだけど、その意味を越えてWonderfulなナンバーでした
No.19・Ali/Mustafa
リリース:3月
ジャンル:R & B
今年の上半期にカナダ・トロント出身のイスラム教徒であり、23歳の注目のR&Bアーティスト、MustafaがAliと言う新曲を落としました
Mustafaは以前から詩人として活動しており、Drakeが彼のSNSでその才能を絶賛したことから注目を集め、The WeekndやCamila Cabelloなどに歌詞提供したことでも知られる
まず彼の凄い所が1つあって、それがリスナーの想像を越える喜怒哀楽の表現力である
この曲では悲しみを身体全身で表現しながら歌っていて、ここまで歌に悲劇を乗せるアーティストは中々いないんじゃないかなって思います
友であるAli(アリ)を弔う傷だらけの天使の歌と言っても良い当曲はギターのアルペジオが悲愴感を演出していて、彼の歌いたかった魂の叫びを音として解放している
歌詞にある"Oh,I need time to moum you"(あぁ、僕は君を悼む時間が必要だ)と言うフレーズも印象的で、心に深く刺さりました
ムスリムのアーティストと言う点も新鮮なので、これを機に宗教観などにも興味関心を示してみては如何でしょうか
仲間を弔った楽曲が今後の音楽業界のアンセムになるかもしれない
No.20・Loose Change feat. Earl Sweatshirt/The Alchemist
リリース:5月
ジャンル:HipHop
今年の上半期は特濃なHipHopがゴロゴロ転がっていて、家の中がブロンクスの路地裏のように感じられました
いやぁ、ラッパーであるGPP的にはHipHopをベストの中にガンガン入れていきたかったのですが...ちゃんと厳選しないといけないので特にグッと来た楽曲のみ選出しています
その特にグッと来た曲の中からThe AlchemistのLoose Change feat. Earl Sweatshirtを紹介した メチャクチャ紹介したい いや、します
ビバリーヒルズ出身、プロデューサー・DJのThe Alchemistがニューアルバム「This Thing Of Ours」を5月にリリースしたのですが...
収録曲の中で一番首を縦に振れたのがナイナイの岡村似でお馴染みのラッパー、Tyler, The Creator率いるHipHopグループ・Odd FutureのメンバーでもあるEarl Sweatshirtがラップで参加しているLoose Changeだった
まず、ビートがカッコいい
これは...よだれの出るビートですよ
ホーンセクションの入れ方も絶妙で、ドラムのブレイクやキメのタイミングも最高なんですよね
ハイハットのタッチもJazzyで聴いてて気持ちが良い
そして、Earl Sweatshirtのラップもバチバチです パンチ力あります
脚韻と押韻を組み合わせたスマートなリリックを堪能出来ます
いやぁ、また聴いちゃおう 短尺ではあるけど、とにかくスルメ曲でした
No.21・Zoom In Zoom Out/Ringo Starr
リリース:3月
ジャンル:Rock
2021年になってもレジェンドは健在でした
ピンピンしてました
いや、ギンギンしてました どっちでもいいか
はい そのレジェンドこそ...Ringo Starrである
Ringo Starrは皆さんご存知、The Beatlesのドラマーである
現在はソロの活動を地道に行なっている健気なレジェンドでもある
勿論「今のRingoの音楽には興味がない!」って人もいると思う
だけど、僕は3月にRingoがリリースしたEP「Zoom In」はそんな人にこそ推したいし、それに収録されていた「Zoom In Zoom Out」はこのベストに入れたかった楽曲なので紹介させて下さい
まず、久々にシンプルでクラシカルなRockを味わえたなってのがこの曲を聴いた時の第一印象
そして、嬉しくもあった 今はチャートにRockが入り込んでくる隙がない状態でHipHop等に支配されている業界の現状があると思うんだけど、やっぱりこう言った生楽器の魅力がしっかりと堪能出来るバンドサウンドは表に出るべきだし、残っていかないといけないなと思いましたよ
リードギターのチョーキングも鮮やかで、コーラスの陽気な感じもコロナ渦に花を咲かせてくれているようでGoodでした
The Beatlesがどうこうとかではなくて、純粋にこのZoom In Zoom Outはリピートしていた楽曲でもあるので選出しました
No.22・Let The Bad Times Roll/The Offspring
リリース:3月
ジャンル:Punk Rock
まだまだ現役だぜ... おっさん扱いすんじゃねえ!
そんな意志を受け取れたのはPunkと言うジャンルからでした
僕のちょっと上の世代のPunkを代表したと言ってもいい4ピースバンド・The Offspringが今年の3月に9年ぶりのフルアルバム「Let The Bad Times Roll」をリリースしたのです
もう、今のティーンエイジャーは興味がなさそうな新譜情報ではあるがGPPの心がバイブレーションしたので問題はない
そして、今回はそのニューアルバムからタイトル曲のLet The Bad Times Rollを推しておきたい
タイトル通り、この曲は腐敗したアメリカ社会の問題点にも目を向けた、これまでのディスコグラフィーの中で最も"カタルシス的"な内容になっている
コミュニケーション、感情コントロールの重要性を表現したというダークなリリックと初期を彷彿とさせるスピード感のあるパンクサウンドにラテンの要素が少し加わった独特のノリがEnjoy Musicって感じ
こう言うポップパンクがコツコツと新曲を出してくれるのが素直に嬉しいし、コロナ渦での疲労もあってあまり小難しい音楽を避けていた身からすると何も考えなくても楽しめそうなテンションなのに内容は深くて身が詰まっているこのバランスが良かったですね
早く爆音を浴びて、モッシュが出来る日がくるといいね
No.23・7:00/Bryson Tiller
リリース:2月
ジャンル:R & B
やっぱり今年の上半期はR & Bが豊作だったと思います
そして、それを改めて感じることが出来た作品をここに紹介しておきたい
その名もBryson TillerでAnniversary(Deluxe edition)
このアルバムは全体を通してセクシーなサウンドとミックスで極上だったんですけど、中でも7:00って曲が何かとGreatでした
クレジットにはTiller本人以外に2000年代のR & Bの礎を築いたあのウルトラシンガー・Usherの名前があり、Jamie FoxxやLogicなどのラッパーやHipHopアーティストにも楽曲提供するプロデューサーのSyk Senseがトラックメイクをしている辺り、曲自体の質の高さや豪華さが目立つ
トラックもキックの配置やスネアの位置が独特で全体的にリズムパートのグルーヴ感が秀逸
リズムとブルースに重心をおくアメリカ人ならではのノリ・調子を感じることが可能で、聴いてて楽しい
そして、Tillerのまろやかな歌声もオケとの絡み方がブラボーの一言で上半期はこの曲によって充実感を得られた
さらに、歌詞の和訳を読むと時間の流れと女性へのストレートな思いを感じ取ることが出来て、タイトルを7:00にした意味が理解出来る
皆さんもBryson Tillerのリッチで情欲的な音楽を隅から隅まで噛み締めて欲しい
No.24・Am I Right or Amarillo/Jack Ingram, Miranda Lambert, Jon Randall
リリース:3月
ジャンル:Country
カントリーミュージックを代表する2人のシンガーソングライター・Jack IngramとMiranda Lambertが名プロデューサーのJon Randallとタッグを組んで長閑で鮮やかな名曲を爆誕させました
その名も「Am I Right or Amarillo」
この名義はMirandaがSNSでJackとJonを呼びかけたことで生まれた新たなプロジェクトで当曲もMirandaのルーツや出発点をイメージしたコンセプトとなっている
サウンドとしてもストレートなカントリーミュージックが意識されていて、王道のアメリカ南部を起源とする純度の高いアコースティックな音楽を堪能することが出来る
無駄な音が削がれていて、ギターと歌だけで勝負している点も個人的にはポイントが高かったです
と言うのも、このコロナのパンデミックで音楽に求めていたものは癒しだったりもして...音楽にマッサージされる感覚を欲していた感じなんですよ
もう暗いニュースばかりだしさ
音楽ぐらいはストレスフリーでいたいじゃん? そして、この気持ちに寄り添ってくれたのがこの3人でした
しかし、この曲はそれだけではなくて音楽はただの時間つぶしではなく、アイデンティティ形成の一つの道であると言う別の在り方も込められている気がした
カントリー音楽には概して冷笑や虚無は見られなくて、アイデンティティに誇りを持っている傾向があるんだけど...まさにそれを感じました
メンバー全員キャリアとしては中堅ですが、まだまだルーキーに負けない伝統的なカントリーを奏でていました
No.25・Ritchie Sacramento/Mogwai
リリース:2月
ジャンル:Post Rock
あのね これは僕の音楽観的なものを変えたかもしれない一曲です
Mogwaiで「Ritchie Sacramento」
いやさ、Mogwaiってバンド自体...そんなに好きじゃなかったのよ
どの曲も捻くれた感じがするし、"こう言う複雑な音楽こそ至高"みたいな湿ってていやらしい主張もチラついちゃう音楽を展開していた人たちだからGPP的には抵抗感があったんです
まぁ、それがPost Rockってジャンルなんだと思うんだけど...
今回選ばせて頂いた新曲のRitchie SacramentoはそんなMogwaiアレルギーの僕も楽しめた"今までとは一味違ったMogwai"が味わえる作品でした
まず、普通にRockでした
スコットランド・グラスゴー出身であることを改めて再認識してしまうようなノイジーだけど美しい音作りが胸に刺さった
僕は専門学生時代にグラスゴーのBiffy Clyroってバンドにズブハマりしていたんですけど、その時の感動みたいなものを再び得ることが出来て大満足
本人たちに直接伺ったわけじゃないから何とも言えないけど、恐らくシューゲイザーっぽい方向転換をしているんだなぁと感じました
シンプルにカッコいいし、この尺の短さで長いキャリアの意地を一発入魂しているようにも思えて痺れました
ええじゃなか Mogwai
No.26・BUZZCUT(feat. Danny Brown)/BROCKHAMPTON
リリース:4月
ジャンル:HipHop
HipHop多めで申し訳ないのですが、かなりイカした楽曲が上半期に転がっていたので紹介させてください
みなさんはBROCKHAMPTONと言うHipHopグループをご存知だろうか
あれ?ご存知ない?じゃぁ、寺にでも修行に行ってきてください
と言うのは超面白い冗談で、BROCKHAMPTONはテキサス州サンマルコスでAliveSinceForeverとして2010年に設立されたアメリカのヒップホップボーイバンドである
巧みなマイクリレーと今風だけど解剖していくと激渋なビートが特徴的で、ここ数年はDOPEな音源をばら撒きまくっている
そして、そんなBROCKHAMPTONが2021年上半期に「Roadrunner: New Light, New Machine」と言うニューアルバムをリリースした
このアルバム自体が特濃だったんですけど特に中でもBUZZCUT(feat. Danny Brown)と言う曲が最高でした
ミシガン州デトロイト出身のラッパー・Danny Brownが客演で参加している今作は黒さを残しつつTrapビートとBoomBapのビートの中間とも言えるトラックをメンバー自身が作っていて、それに乗せているラップも技巧的でカッコいい
音作りも浮いた感じがせず、HipHop自体に真剣な印象が強かったです
聴いているリスナーも強くなった気がするテンションで、改めてこのグループの令和なりのマッチョイズムを感じることが出来ました
BROCKHAMPTONは次世代のWu-Tang Clanになれるのか...期待大です
No.27・Revolver/bülow
リリース:6月
ジャンル:Alternative
音楽におけるパンチ力・打撃力って大事ですよね
そして、最近は短い尺でもその威力を発揮しているアーティストが多いですな
んで、今年の上半期も衝撃の強いクリエイターが多かったわけですけど...
その中でもbülowのRevolverは推しておきたい
bülowはドイツ生まれ、イギリス、カナダ、アメリカの在留を経て現在はオランダ在住のシンガーソングライター
17歳の時にSoundCloud で発表した「This Is Not A Love Song」で瞬く間に多くのリスナーを獲得してからはジワジワと急成長を見せている
その流れで今年の6月にシングル・Revolverがリリースされたんだけど、これが攻撃力高めのナンバーでジャブを食らった感じでした
2分48秒と言う短尺で打ち込まれた無機質なドラムとシンセが鋭利に振り回されていて最高
彼女の冷たくて気だるいボーカルもこの曲のBPMにバチっと合っているから違和感もなく聴ける
I don't got the time for you
私はあなたの為の時間がなかったの
と言う歌い出しから始まるが、その忙しなさみたいな要素も曲全体で表されている気もする
現在、21歳のピチピチのダイヤモンドの原石が解き放った最新シングルをチェックしない手はない
No.28・Long Live Rock/Halestorm
リリース:3月
ジャンル:Hard Rock
僕の大好きなハードロックバンドが今年の3月に新曲と言う名のハンマーを振り回していたので選ばずにはいられなかった
そのバンドの名はHalestormである
バンド名の意味は「激しく降る雹」
そのままな感じのバンドではあるが、上半期にリリースされたLong Live Rockと言う最新曲もそのままな感じにカッコいい仕上がりになっている
疾走感のあるドラムと粘り強い歪みの効いたギター、ぶっといベースが絡み合って離れない
Long Live Rockとタイトルもシンプルで分かりやすさとラウドミュージックへの研究に余念がない感じがまた良い
元々、僕がこのバンドの存在を知ったきっかけはLady GagaのBad RomanceのカバーをHalestormがやっていたからなんだけど...今作もその時の音圧に決して負けてなくて何かとイカしている
女性Vo & GtのLzzy Haleを中心に結成されたアメリカ・ペンシルベニア州出身のハードロックバンド・Halestorm
とにかく今でも初期の勢いが衰えることはなく、パワー全開の縦ノリロックを展開し続けている
やっぱり2021年はハードロックが足りてないと思う
オーガニックなものだけじゃなくて、激しいロックも聴いてますか?
今は本当にこの手のバンドの立場が弱くなっている実情があるが、世の中の流れに逆らって欲しいし、今後の活躍にも目が離せません
No.29・Dingga/MAMAMOO
ジャンル:K-POP
リリース:2月(シングル曲としては昨年ですが、2月にリリースされたニューアルバム(Japan Edition Ver)の収録曲の為、選出対象)
旬じゃない感は否めないですが、今年の上半期にリリースされたアルバムの収録曲と言うことで選ばしてください
MAMAMOOでDinggaです
昨年、話題になった楽曲なので説明不要なところもありますが...そこはさすがGPP、説明します
MAMAMOOは韓国の4人組ガールズ・グループで、2014年にミニアルバム「HELLO」でデビュー
グループ名は、元々はプロデューサーのキム・ドフンが作曲した楽曲のタイトルであったが、メンバーたちがある機会にその曲を歌った際、良い名前だということでグループ名として使うこととなったらしい
韓国でも日本でも人気の高いK-POPアーティストって認識で良いと思う
んで、このDinggaって言葉は韓国語で"ギターを鳴らす"とか"楽しむ"って意味らしくて楽曲もその通りな仕上がりとなっている
80年代ヒットチャート風なノリノリでギラギラなダンスミュージックにタイトなラップや印象に残るフレーズが合わさるシックなパーティーチューンとなっていて、オシャレなんだけどそれだけで終わってない感もポイントが高かったです
サビの"Dingga Dingga day"もキャッチーで口ずさみたくなる
僕が世代だった2000年代中期のK-POPブームのサウンドとは一線を画す音作りにも驚いてしまった
ベッキーとセンテンススプリングした川谷なんとかが太鼓判を押していた理由も分かりました
ただ、K-POPってJapanese Verもリリースするから邦楽編と海外編のどっちにぶち込むべきかいつも迷っちゃうんですが...今回は韓国語オリジナルverがアルバムに収録されていたのでそれを無理矢理、海外編のベストに入れることに成功しました 褒めてちょ
嫌なことは忘れて、みんなも歌って踊っちゃえ
No.30・The Way/Dennis Lloyd
リリース:6月
ジャンル:Alternative
もうNo.30ですか 読むの疲れてきたでしょ?
でも、まだまだ寝かせませんよ
続いて紹介するのはDennis LloydでThe Wayです
Dennis Lloydは髭が似合うイスラエル出身のSSW、マルチインストゥルメンタリストで2016年のヒットシングル「Nevermind」で最もよく知られています とにかく髭が似合う28歳である
このブログを書くにあたって彼の写真を拝見したんですけど、あまりにも28歳に見えなくて衝撃的でした
そして、肝心な音楽に関してですが...
ここ最近のPost Maloneを彷彿させるようなFrench House的ビートにチャキチャキのギターシンセがベッタリと乗っかり独特のサウンドを生み出している
Dennis自身から吐き出される雄大な歌唱も良き組み合わせとなっている
しかし、イスラエルのミュージシャンの奏でる音楽に24歳にして出会えるなんて僕は幸せ者かもしれない
異国の音楽家の作品を吸収することは表現者にとって感性を育む上で大事なことでもあるので、これからも音楽は沢山聴いていきたいですね
No.31・So.Incredible(feat.Robert Glasper)/Denzel Curry
リリース:2月
ジャンル:HipHop
現在、一番ラップが上手い若手のラッパーは誰かと聞かれたら...
僕は迷わず彼の名前を出すだろう
それは誰か分かりますか?
おっ 読者諸君、ご名答
その通り...Denzel Curryである
アメリカ・フロリダ出身の26歳、Denzel Curryは小学6年生の時にラップを始め、2011年に1stミックステープの制作を始める
そして、フロリダのヒップホップ・シーンの歴史を書き換えたグループ、Raider KlanのメンバーとしてラッパーのキャリアをスタートさせたDenzel
それからはメキメキと頭角を表し始めてプロップスを獲得していいくわけだが、その勢いは今も衰えていない
2021年式のTrapにも90s式のBoomBapにも自由自在なラップをはめることが出来るオールラウンダーな一面を持ったDenzelだが、今年の上半期にそれをさらに証明するかのような楽曲をリリースした
その曲がSo.Incredible(feat.Robert Glasper)である
客演に現代ジャズの顔とも言えるジャズピアニスト・Robert Glasperが参加しており、ビートは数多くのラッパーたちを手掛けてきたプロデューサーのKenny Beatsが担当
とにかく脂の乗りっぷりが凄いナンバーだが、トラック全体はモダンでGlasperのスキルフルなピアノも堪能出来る
Denzelの変則的なフロウも鼓膜が喜ぶデリバリーの多さで最高
やはり今年も濃厚なHipHopと接触してしまった
総括すると...HipHopは素晴らしい それだけだ
No.32・713/James Francies
リリース:5月
ジャンル:Jazz
ここらへんで、本格的な王道ジャズにも触れておきますか
続いてご紹介するのは、James Franciesで713です
まず、皆さんは普段...ジャズって聴きます?
ほうほう
ジャズ聴くぐらいなら死んだ方が良いってか...
そうかそうか...って、黙らっしゃい!
今年の上半期に凄く成熟されたビューティフォーなジャズが落とされたのだから、これを機にインストの文化やズージャーの面白さにも慣れていこう
あと、死んじゃダメだ 生きなきゃ
はい
では、James Franciesの説明から入っていきますが...
James Franciesはヒューストン生まれ、NY育ちのレーベル・Blue Noteが絶賛、売り出し中である大型新人ピアニスト
コンポーザーとしての一面もあり、なんだか知らないけどピアノはメチャクチャ上手い
そんな彼が713と言う曲を5月に公開しました
この曲はニューアルバム「Purest Form」に収録されている楽曲で、美しい鍵盤の旋律と麗しさを感じるリズム隊が、かけっこをするかのようなサウンドメイクとなっている
現代のジャズ製造機と言えばRobert GlasperやKamasi Washingtonなどがよく挙げられるが、その類とは似て非なる演奏を奏でるのがJames
弱冠23歳ながら既ににChris PotterやJeff "Tain" Wattsといった大物ジャズメンは勿論、CommonやChance The RapperなどのHipHopのアーティスト達とも共演し、その幅広い音楽性を発揮している逸材でもある
これからも、彼がその才能で名曲を生み出してくれる事を祈っている
GPP、祈っている Jamesガンバ
No.33・Let It Be/Matt Berninger
リリース:3月
ジャンル: Alternative
No.33に3月の3で333、なんか不吉な数字の並びっぽいですが...
Matt Berningerの音楽は幸運を呼び寄せてくれそうな素敵な音色で構成されていますよって話
Matt Berningerと言う主にインディーロックバンド・ The Nationalのフロントマンとして知られているアメリカのシンガーソングライターが新曲を出したんですよ
その名もLet It Be
まぁ、あのバンドがチラつくよね...分かる
ちなみに東京事変のベーシスト・亀田誠治は最初にあのバンドのLet It Beを聴いた時「エルピー エルピー」と聴き間違えてLP(レコード)の宣伝ソングだと勘違いしたと言うめっかわエピソードを持っている
そんな余談はさて置き、要約すると素敵なオッサンが素敵な音楽を作っちゃいましたよってことです
切ないけど心が和む彼の歌声と日常的で大げさじゃないアコギやストリングス、ピアノが合わさって煩悩を残さず浄化してくれる
Hey lighten up a little, take a joke
ねぇ、少し明るくして...冗談を言って
こんな歌詞が登場してくるが、それはまさにリスナー個人に語りかけるかのような歌い回しで思わず感動してしまう
バンドでも活躍する50歳のダンディがソロでもしっとりと音楽ファンの耳を濡らしていました ご賞味あれ
No.34・Conga Rock/Diplo & Mat.Joe
リリース:3月
ジャンル:Electroclash
みなさんはElectroclashと言う音楽ジャンルを耳にした事があるだろうか
その様子だとなさそうだな
呪術廻戦の読み過ぎて脳がショートしたのか
そんな事はないですよね 説明しますね
あと、呪術廻戦ファンの方...
すいません マジですいません
Electroclashとは1980年代の音楽であるニュー・ウェイヴ、ポストパンク、エレクトロ、ディスコ等を、1990年代後半のダンスミュージックの概念で解釈・再構築を行ったもので国内だと相方がイケない処方箋で長年の間、極楽していたことでお馴染みの電気グルーヴでDJを務める石野卓球氏なんかが、このジャンルを操っている
ほいで、今回紹介するDiploって言うDJはこのジャンルの代表とも言えるElectroclash界最重要プロデューサーである
そんな彼がSoundCloudのフォロワー数、24500人超えの人気を誇るモダンハウスを牽引しているヨーロッパ発のユニット・Mat.JoeとコラボをしてConga Rockと言う楽曲を生み出した
今年の3月にリリースされたわけだが、メチャクチャ踊り狂えるダンスミュージックとなっていて、四つ打ちの軽快なリズムにはテンションを上げる以外に選択肢がない
途中から入ってくる民族音楽を彷彿とさせるコーラスも陽気な雰囲気を演出していてシンプルに聴いてて楽しい
まさにタイトル通り「Conga Rock」って感じのグルーヴと小箱のクラブで必殺技の感覚で渋めのDJがかけてそうなアレンジがツボを押してくる
EDMって言葉すら最近は聞かなくなったけど、まだ電子音楽は死んでいません
Diplo & Mat.Joeがいる限り、生き続けると思う
No.35・What's Wrong/half·alive
リリース:4月
ジャンル:Indie Pop
とにかくこのベストは何を基準で選んでいるのかと言うと...
"聴いてて楽しくなる曲" コレである
こんなにクソみたいな世の中なんだから、音楽ぐらいは明るくアグレッシブであって欲しいじゃないですか
そんな中でhalf·aliveのWhat's Wrongも選ばせて頂きました
この曲は聴いてて身体を動かしたくなるエッセンが散りばめられているクセすごな音楽でした
half·aliveはカリフォルニア州ロングビーチ出身の"踊るバンド"
ボーカルのJosh Taylorが吉本に所属しているお笑い芸人、チャド・マレーンに似てなくもないが...
いや、そんなことより....
このバンドは非常にダンサブルで当曲のMVでもメンバー全員がキレキレのダンスを披露している
楽器よりもダンスに力を入れているんじゃないか?日本で言うところの金爆か?と思わせるようなパフォーマンスには毎回ニヤニヤさせてもらっているが、肝心な楽曲も変に複雑さがなくてすんなり聴ける
機械的な匂いもするんだけど、人間臭さも感じるIndie Popって感じがして何度も聴きたくなる中毒性がある
一言で例えるなら"ふざけたThe 1975"
The 1975がサッカー部ならhalf·aliveは弱小卓球部って感じだけど、蓋を開けてみると人の心を豊かにするバキバキのMusicが登場する
これは聴いて損はないですよ
奥さん、もう少し聴いていかない?
No.36・Sideways/ILLENIUM with Valerie Broussard and Nurko
リリース:5月
ジャンル:Dubstep
ILLENIUMは2020年のフォーブスが選ぶ30歳未満の30人音楽部門に選出されたアメリカ・シカゴ出身のDJ・プロデューサー
2008年頃からEDMの作曲を始め、2016年に自身のレーベル Kasaya Recordsを設立
そして、当初非公式に発表したThe Chainsmokersの「Don't let me down」のリミックスは、YouTubeで1.6億回、SoundCloud で6千万回超の再生数を獲得し、最終的には公式リミックスアルバムに含められることとなった
と言った感じで、まだ30歳なんだけど僕の生活なんか生ゴミに見えてしまうような成功を手にしている凄い奴
そんな彼がValerie Broussardと言う女性シンガーとNurkoと言うEDMプロデューサーを招いて2021年に最新型エレクトロを投下した
それこそがSideways
まさに絵に描いたようなどストレートEDMとなっている
気持ちがいいブレイクと強めにリバーヴがかかったドラム、攻撃的なベースが牙を剥き、EDMにおいける"いつものソレ"ではあるんだけど再び求めてしまう何かを感じる
もうMVもLyric Videoなのに映画のようなスペクタクル感があって金のかかった音楽であることも否めない
Valerieのハイトーンボイスも心臓に目掛けて飛び出してくるようなダイナミクスがあって「洋楽だなぁ...」と良い意味で溜め息が出ちゃった
EDMも今回のベストでは比較的多く選出していますが、GPPとしても心境の変化が見られた気がします
No.37・Last Train Home/John Mayer
リリース:6月に先行配信(アルバム発売は7月)
ジャンル:Soft Rock
RHCPのJohn FruscianteやThe Allman Brothers BandのDerek Trucksと共に現代の三大ギタリストと称されているバカテク・イケメンギタリスト「John Mayer」が7月16日にニューアルバム「Sob Rock」をリリースする
アルバムは7月なんですが、その中の収録曲であるLast Train Homeが6月に先行配信されていたので上半期として選出しました
この調子だと選べる曲の対象の幅が広過ぎて大変な感じになってしまいますが、良いものは良いのでギリギリでも世に放たれたのが上半期であるなら選ばせて頂きます
このLast Train Homeもその中の1つなんですけど、何かと最高でした
この曲には、TOTOのベテラン・パーカッショニストのLenny CastroとキーボーディストのGreg Phillinganesが参加しており、ビデオにはカントリー歌手のMaren Morrisがカメオ出演している
確かにTOTOのSoft Rock感も感じるサウンドだったけど、それ以上に相変わらずJohn Mayerのギターが上手いのを再確認出来て大満足でした
ペンタトニックスケールを中心に、コードトーンで作られているギターフレーズが印象的で歌いながらこれを演奏していると思うと男の僕でも抱かれたくなるんですよね
リスナーたらしとも言って良いギターヒーローがミュージシャンとしての力を発揮した最新作「Last Train Home」
今聴かずして、いつ聴くんだって感じでどうでしょうか
No.38・WITHOUT YOU (Miley Cyrus Remix)/The Kid LAROI, Miley Cyrus
リリース:4月
ジャンル:HipHop
ちょっと最近気になっているラッパーがいまして...
その名もThe Kid LAROI
母親と一緒に公営住宅を追い出されてホームレス状態だった15歳の時に、Juice WRLDを発掘したLil Bibbyの目に止まり、レコード契約を手に入れた新世代の白人ラッパー・The Kid LAROI
そして、Emo Rap勢とはまた違ったビートアプローチを得意とするHipHop新人王とも呼ぶべきルーキーが昨年リリースした楽曲のRemix Verを4月にリリースした
それがWITHOUT YOU (Miley Cyrus Remix)である
元々WITHOUT YOUと言う楽曲が2020年にリリースされていたわけなんだが、それのMiley Cyrusが客演として参加した新バージョンが公開された
Miley Cyrusは女優でありシンガーソングライターでもある28歳で新人のThe Kid LAROIとコラボするなんて僕は想像もしてなかった
ただこのコラボは名演と言ってよくてRemixとしても成功していると思う
アコースティックなHipHopを完全に再現したWITHOUT YOUにMiley Cyrusのパワフルなボーカルがマッチして化学反応を生んでいる
感情的なHookとLAROIのメロディアスなラップが冷たいビートの上を泳いでいて、いつ聴いても心が潤っていく
ラップをフリースタイルで収録すると言うBIGやJay-Zを継承したスタイルも活きていると同時に、この曲は切ない失恋について歌ったナンバーでもあるので青春や若さのような青い部分も見えてくる
HipHopの勢いが止まることを知らない それは彼のせいなのかもしれない
No.39・Car Crash in G Major/fanclubwallet
リリース:5月
ジャンル:Alternative
さぁ、さぁ...fanclubwalletを聴きましょう
みなさん...ワクチンの話は後にしましょうか...
音楽の話をしましょう 楽しい音楽の話を
その為にはfanclubwalletのCar Crash in G Majorの話をしなくちゃいけない
なんでかって? 理由は聞くな 消されるぜ
誰にかって? それも聞くな 消されるぜ
fanclubwalletはカナダ出身の女性シンガーソングライターで今回紹介するCar Crash in G Majorと言う楽曲は愛に溢れたナンバーである
キラキラした艶のあるギターのアルペジオとデッドなスネアが特徴的なミドルテンポのドラムが暖かみを持っていて、鼓膜が喜んでしまう
その上、彼女の声質も優しさを感じる為、思わずうっとりしてしまう
そして、歌詞も独特で和訳を読むのも面白い
I was driving when the airbag popped and knocked sense into me
(エアバックが飛び出して感覚をノックしたとき、私は運転していた)
I was crying when the shrapnel hit and cut out part of me
(榴散弾が私の一部に当たって切り取った時、私は泣いてしました)
You were lying when the cop asked you about me
(警官が私についてあなたに尋ねた時、あなたは嘘をついていました)
表現や比喩なども新しいのだけれど、事実を淡々と述べるリアリズムの部分もあって作詞についても勉強になる一曲となっている
冷たさの中に暖かみがちゃんとある作品、Car Crash in G Major
みなさんも音楽のCar Crash(交通事故)に合うかもしれない
勿論、それは良い意味でだけどね 次にいこう
No.40・Froggy’s/Brian Bromberg
リリース:5月
ジャンル:Smooth Jazz
ちょっとねぇ...結果、振り返ってみると今年の上半期はジャズも豊作でしたよって話をします
今からします ちゃんとします
皆さんは、Brian Brombergと言うジャズミュージシャンをご存知ですか?
Brian Brombergは1960年、米国アリゾナ生まれのジャズ・ベーシストで父と兄がともにドラマーであり、自身もドラムをプレイするようになるが10代の頃にアコースティック・ベースに転向した
79年に伝説のサックス奏者・Stan Getzのグループに参加し、その名前を広めてからは50年代に成功を収めたジャズシンガー・Anita O'Daのサポートを務めるなど、ジャズ/フュージョン界でトップ・クラスの存在となる
そして、今回リリースされたBrianのアルバム「A Little Driving Music」を
一言でまとめるなら...それはズバリ、元気の出るSmooth Jazz
豪華なゲスト・プレイヤーも迎えてコロナ禍の暗いムードを吹き飛ばすクオリティとなっていて、過去のSmooth Jazz作品以上に盛りだくさんな内容となっていて、とにかく楽しめます
その中からGPPは力強いホーン・セクションとファンク・グルーヴが印象的なFroggy’sを激推ししたい
一曲目に収録されているTower of Powerのような爽快感のある楽曲で聴いている間もドキドキが止まらない
さらに本作の満ちた底抜けに明るい前向きな雰囲気には、2012年に背骨の骨折という重症を負いながらも見事に復活したBrianの不屈の精神も表れている
さてさて、ウズウズしてきたんじゃない?
Brianが君を呼んでるぜ!
No.41・TV Boy/Westside Gunn
リリース:4月
ジャンル:HipHop
ごめんなさい、HipHopをギリギリまで紹介させてください
しかも、どす黒い音がするイケイケのHipHopです
Westside GunnのTV Boy いってみましょう
この曲ね...正直言いますと今年の上半期のHipHop部門では一番だったと思います
GPPデミー賞あげちゃいます なんやねんそれ
Westside Gunnはニューヨーク州・バッファロー(デトロイトに続いて治安の悪い街)出身のハードコアラッパーでCONWAY THE MACHINEと言うラッパーは腹違いの兄弟だし、同じくラッパーのBENNY THE BUTCHERは従兄弟にあたる
あのね、とにかく不良も不良
日本のアンダーグラウンドをレペゼンするラッパーなんか比じゃないですよ
んでこの3人はドラッグディーラーだわ、近親者が殺されるわで大忙しなファミリーなんだけど...
その中でWestside Gunnが4月にTV Boyってシングルを出したんですよ
これがまたカッケェんだわ 瀬川瑛子の髪型ぐらいカッケェ
まず、ビートが超イーストコーストなストリート性抜群のBoomBapに仕上がっていて、90sHipHopファンのGPPからするとヨダレ出まくりでした
この無機質なループにダークなJazzの要素が合わさるとここまでDOPEになるのかと...やられた!って感じでしたね
あとは被せとか煽りの「blah!」とか「bro!」がビートにハマってて、所々がイナたないのが堪らない
イナたないのが堪らないって韻の踏み方、どう?
無視するなよ 職場でも無視されてるんだから...
そして、Westside Gunnのラップも最高なんだよ
何が最高ってちょっと声が甲高いのに、フロウはねばっこいんだよね
これが良いんですよ
ダラダラしているんだけど、それが良い
この自堕落な感じが良い意味でスローなビートに合っている
この90年代リバイバル感を2021年に持ってきたのも魅力を感じました
筋金入りの悪、ここに見参
Westside Gunnの生き様を体感せよ
No.42・Big Cat Judgement Day/With Confidence
リリース:4月
ジャンル:Pop Punk
2012年オーストラリア、シドニーで結成された4ピースポップパンクバンド・With Confidenceが今年の4月にシングル・Big Cat Judgement Dayをリリースしました
ズバリ、久しぶりにPop Punkを鮮度を保った状態で頂けた感じ
With Confidencは2013年に1st EP「Youth」をリリースすると自主リリースにも関わらずオーストラリアの国営ラジオ数局でパワープレイされるわけだが、それからの勢いは若手のバンドシーンの中でも目立っていました
それを考えると今作のBig Cat Judgement Dayのクオリティの高さにも頷けます
勝手に頷いて、すいません
思わず歌いたくなるほどにキャッチーなキラーチューン!
この言葉をキャッチコピーにしたいぐらい若々しくて、良い意味で時代錯誤な感じもして...流行りなんかクソ食らえ感もテンションが上がりました
今の時代はPop Punkなんかアメリカの大学生ですら聴いてないですよ
日本でもホットな音楽ジャンルじゃないと思うんだよね
だけど、この重たくてメリハリがメチャクチャあるハードなドラムと明るく歪んだギター、ルート弾きのベースがミックスされた真っ直ぐインコースなPop Punkがロックから距離を置き始めた音楽ファンを削っていくわけですよ
途中のブレイクもズバッとキマっているし、全体的に跳ねたリズムがミクスチャーロックの系譜も辿っている気がしてロックキッズの心が揺さぶられた
エモーショナルなボーカルとバックで流れる口笛、壮大なコーラス、verseのアコギパートも全部愛したくなる
まとめると、GPPが密かに注目しているオージー産と言う贔屓目を差し引いても、十分に良盤認定できる作品なんじゃないでしょうか
いやねぇ、良いよ とても良いぞ、Pop Punk
10代を思い出させる、懐かしさすら感じた陽性ミュージックに出会えて良かったです
No.43・real kind of love/Dante Bowe
リリース:3月
ジャンル:Christian, Gospel
アメリカ・ロッキングハムを代表するキリスト教の礼拝歌手、ソングライターのDante Bowe
ジョージア州コロンバスのAdderethChurchで礼拝牧師も務めていることで知られている敬虔なクリスチャンである
そんな彼が今年の3月に美しくて眩いアルバム「circles」をリリースした
そして、この新譜の中で一際輝いて聴こえたのが...real kind of loveである
Love
愛
Sometimes we make it so complicated
時々私たちはそれをとても複雑にします
こんな歌い出しから始まるverseはThe vintageとニックネームを付けたくなるようなドラムが印象深かったです
リバーブ感の薄いリズム隊のミックスも好みの音に仕上がっていてファンタスティックでした
優しい六弦の音色と壮大なバックのコーラスも素晴らしいコンボを炸裂させていて思わず感動してしまいました
最初にプレステのぼくなつをプレイした時以上の感動がそこにありました
いや、皆んなもぼくなつの初見は感動したでしょ え?そうでもないのか...
いや、感動しただろ!カサブタ剥がすぞ!
あ、ごめんなさい 殴らないで...
はい とにかくこの曲はタイトル通り"本当の愛"について語られていて、そこもまた和訳を読むと作詞の極致まで振り切ってしまう
We need a real kind of love
僕たちは本当の愛を探している
Hookで繰り返されるこのフレーズもGospelを匂わすオケの上に乗っかると妙に名言のように耳に侵入してくる
と言うことで、2021年上半期はChristian Musicも大収穫でした 次
No.44・Messy Love/Nao
リリース:6月
ジャンル:Soul
スタイリッシュでありながら芳醇な音がするSoul
それを体感しましたので、ここに記しておいきます どやさ
えーと、ダラダラと前置きを長くしても仕方ないのでシンプルに書きます
ズバリ、NaoのMessy Loveって曲が上記のSoulの正体となります
とにかく上半期はかなりこの曲を味わいました
ロンドンのソウルシンガー・Naoは妖艶な声質を持ち合わせており、歌い方も非常に滑らかである
そして、この高級なボーカルをMessy Loveでも聴くことが出来た
当曲はミドルテンポのソウルバラードと言った感じのムードを楽しめる楽曲となっていて、ソウルファンにとっては堪らない要素が詰まっている
まず、メロウな上物のサウンドがダビングされ、綺麗なストリングスとセッションを始める絶妙なトラックが最高
この上に彼女の歌声が乗っかるわけだ
イクラの上にウニ的な感じだ
最終的にはエレクトロニックミュージック、ファンク、R&Bと組み合わされたソウルを得意とする彼女ならではの作品に仕上がっている
ソウルは本当に聴けば聴くほど奥が深いです
そして、Nao あなどれないシンガーです
今後の彼女の活躍に刮目していきたい
No.45・Purple/Unusual Demont
リリース:4月
ジャンル:Soul
Unusual Demontも良かったですね
あたし...Unusual Demont君のこと...だ、だいす...
ひゃん!な、なんでもないんだから!
2021年上半期にUnusual Demont君に出会えたこと...ずっと忘れません
みたいな、的な... SoulとUnusual Demontに恋をした4月でした
と言うことでUnusual DemontのPurpleをご紹介
先からUnusual Demontって書きすぎだな
ゲシュタルト崩壊するわ
このアーティストなんですけど、全然情報がない
チクショー 情報提供待ってます
このアーティストだけはお手上げでした
海外サイトにも飛んでみてネットサーフィンしまくったんですけど、これと言ったプロフィールが見つかりませんでした マイナー過ぎるわ
もう、音楽ブロガー失格ですね
しかし、楽曲は煌びやかでした
聴くだけでベロベロに酔っ払った感覚に陥るDrunkなビートが今時の安易な表現を使えば非常にChillい
怪しくてゆらゆらしているメロディーラインとlo-fiなドラム
本来のlo-fiの意味からはかけ離れているが、これはこれでGood
ジャケはUnusualが紫色の沼に沈んでいく瞬間を切り取ったアートワークとなっているんだけど、まさにその様を体験出来るような一曲だ
一個前に紹介したNaoとはまた違ったアプローチのSoulでもある
いやぁ、早くSoulと両思いになりたいな
では、次
No.46・To the Night/Nate Fredrick
リリース:2月
ジャンル:Americana
皆さんはAmericanaと言う音楽ジャンルを知っていますでしょうか?
いや、カトリーナじゃねえわ
それはハリケーンだろ Americanaだよ
いや、カペリートじゃねえわ
それはキノコのキャラクターのクレイアニメ
って懐かしいな Eテレでやってた海外のヤツな
Americanaだよ アメリカーナ
Americanaとはアメリカのルーツ・ミュージックとしても知られており、特にFolk、Country、Blues、R & B、R & R、Gospelなどを融合したサウンドのによって形成されたアメリカの音楽のこと
そのAmericanaからNate FredrickのTo the Nightを選出しました
Nate Fredrickはアメリカのミズーリ州出身のシンガーソングライターで柔らかい歌声と穏やかなリズムギターが特徴的な32歳
キャリア的に新人なのか中堅なのか微妙なラインなんだけど、今年の2月にリリースされた1st アルバム「Different Shade of Blue」を聴いてみて、そんなことどうでも良くなりました
このアルバム自体、音がまとまっていて良かったんですけど...
中でもTo the Nightは一番グッときました
グッとね
歌い出しから歌い終わるまでボーカルが終始スモーキーって点がAmericanaを感じました
Hookもボーカルは重ねてあって、ユニゾンの魅力もサラッと吸収出来る
あとはアコギの指弾きがテクニカルなんだけど、ウザさがなくて聴く度に心地良かったです
BPMも丁度リラックス出来るテンポでアメリカ南部の田園風景を脳内に映像化出来てしまった
Nate Fredrickの知名度はまだまだですが、何度も言いますけど音楽は規模じゃないし、私物化したくなる宝物のような音を楽しめました
No.47・SUN GOES DOWN/Lil Nas X
リリース:5月
ジャンル:HipHop
さてさて...ついに47曲目です ヘトヘトですわ
あ、あと残り3曲です これ、邦楽編もあるのか...
メチャクチャ手首が腱鞘炎ですわ
治療費請求するぞ 誰にだよ
えー...上半期ベスト海外編、最後のHipHopになります
Lil Nas XでSUN GOES DOWN いってみよー!
Lil Nas Xと言えば2019年に動画共有アプリTikTokで人気となり、カントリー・ラップのシングル曲「Old Town Road」にて国際的な注目を集めた若手ラッパーである
癖になる印象的なHookの楽曲が多いイメージの方ですね
んで、今回紹介したいSUN GOES DOWNもかなりキャッチーでフレッシュ
SUN GOES DOWNは簡単に訳せば"日の入り"
本楽曲はLil Nas Xの孤独感、鬱、自殺願望について書かれた曲で、
ミュージックビデオではLil Nas Xが2017年に戻り、心の中での葛藤や自分自身への憎しみを抱え、生きるのが辛いといった当時高校生だった自分を助けるというテーマになっている
サウンドはHipHop特有の黒さは含有されてなかったけれど、HipHopの新しい可能性を感じられたので色々な事を考えた上で選出しました
なんだろー 角度を変えて聴いてみればマジでAlternative Rock
90年代のインディーロックのシーンを想像するようなメロディーラインと落ち着いた雰囲気のミックスが非常に効果を発揮していた
Send me a gun and I’ll see the sun
銃をくれたら、太陽が見れるのかな
こんなラインがあるのも悩める若者の心境が上手く比喩されている
3分弱と言う短尺なのにリリックの内容もビートも構成も引き込まれる今の時代にピッタリなナンバーでした
No.48・God Moves The Pen/Tim McGraw
リリース:4月
ジャンル:Country
さてさて、Countryで追い込みをかけますか ラストパートです
Tim McGrawでGod Moves The Pen いってみましょう
Tim McGrawはアメリカ・ルイジアナ出身のカントリー歌手であり、俳優としても活動している
ちなみに奥さんもFaith Hillと言うカントリーシンガーである
まぁ、なんで今回Tim McGrawのGod Moves The Penと言う楽曲を上半期ベストにセレクトしたかと言いますと...
僕はMLBが好きなんですよ
メジャーリーグのことですね
まぁ、音楽を第一優先で生活している身からすると愛情は音楽ほどはないんですけどシーズン中は脳内をMLBに支配されるぐらいアメリカのベースボールが好きなんですわ
今では大谷翔平の活躍で再注目されているアメリカンスポーツでもあるんですけど、なんでこんな話をしたのかと言うと...
このTim McGrawのお父さんが野球選手だったんですよ
Tug McGrawって言うんだけど、60年代から70年代にかけて活躍した名ピッチャーだったんです
僕からしたら白黒映像時代のMLBの話なんで、歴史上の偉人レベルでイマイチピンとはこないんだけど一応、音楽狂いのMLBファンとして、そのルーツのを持つミュージシャンってだけで耳を持っていかれたわけですよ
まぁ、この楽曲が収録されている最新アルバムは今年の4月リリースなんで余裕を持って聴きました
アルバム自体はサラッと流して聴いた感じなんだけど、やっぱりこの「God Moves The Pen」は目立ってましたね
CountryはCountryでもPopなんですよ
当曲はクラシカルな正統派Countryって感じじゃないんだけど、それがまた聴きやすさを増していて直線的な8ビートのシンプルなドラムとジャカジャカかき鳴らされるビンテージギターが気持ちを上げてくれる
Timの低音ボイスも鼓膜に響き渡ると、もっとその低音を欲してしまう自分がいるのが分かる
「God Moves The Pen」は訳せば"神はペンを動かす"
歌詞の内容は西部開拓時代を彷彿とさせるような固有名詞がちょこちょこ出てきて面白いんだけど、God Moves The Penのフレーズがリスナーのお迎えにくると、もっと壮大なテーマが浮かび上がってくる
まとめるなら、これぞ現代Country
聴きごたえ満載です 良かったら是非
No.49・When You Love Somebody/James Smith
リリース:4月
ジャンル:Pop
あと残り2曲です 皆さん、起きてください!
頼む...俺だってここまで書くのに何度か寝かけたんだぞ...
でも、ここまで読んでくれたEveryoneにはサランヘヨです
ベロベロバー
と頭が変な感じになってきたところで49曲目
James SmithのWhen You Love Somebodyをご紹介
もうね、とにかく聴いて
まずは聴いて すぐ聴いて
いやいや、藤井隆のナンダカンダはいつでも聴けるだろ 停止しろ
いやね...このJames Smithが上半期のPop部門で銅メダルぐらいはあげたいなぁなんて思っちゃったわけですよ ごめんなさい、上から目線で
ただの素人が"銅メダルぐらい"とかふざけてるよね パンスト相撲でもする
それで許してくれ 罰はなんかしら受けます
と話は逸れたが、James Smithはまだまだ若いのにかなりの実力派でして、曲のクオリティがどれも高いんです
クオリティが高いってのはミックスやマスタリングは勿論のこと、演奏技術や歌唱力も高品質
当曲はギターとボーカルだけで勝負した、ほぼ丸腰のナンバーで下手な飛び道具は登場してこない
すっぴんに近いPopを深く味わうことが出来る
ハスキーな声質とアコースティックなサウンドが終始、胸に刺さる
皆さんにもオススメの新世代アーティストです どやさ
No.50・Oddeta(feat.Avishai Cohen)/Maya Dunietz
リリース:5月
ジャンル:Jazz
最後です!この曲が最後です!何度でも言います!
この曲が最後です!泣きそうです!今年も長かったです!
うあああああああああああああああああああ!!!
はい ラストはJazzでしっとりとフェードアウトしましょうか
Maya DunietzでOddeta(feat.Avishai Cohen)でございます
拍手!もっと!もっと! じゃぁ、聴いてみて
5分ぐらい待つよ 鼻でもしっかりほじりながら
.......................................
どうでした? ぶっちゃけ、最&高じゃない?
つーのも、世界的に活躍する前衛芸術家であり、ジャズピアニスト/作曲家でもあるMaya Dunietzが40歳にして初のリーダー作となるEP「Free the Dolphin」をイスラエルの気鋭レーベルRaw Tapes からリリースしたんすよ
ベースにBarak Mori、ドラムにAmir Breslerという強力なピアノトリオ編成で、ゲストには人気トランペット奏者のAvishai Cohenも参加
まぁ、何かすげえんだよ NBA黄金期のオリンピックのバスケ・アメリカ代表ぐらいすげえんだよ、きっと 伝わらないか...ごめんね
んで、音を聴いてみると西洋クラシック音楽の基礎の上に独自の感性で築き上げたアウトサイダーなジャズが乗っかている印象を強く受ける
このEPはJazzのスタンダードナンバーも収録されていて、濃いミニアルバムだと思うんだけどOddetaはCohenとのデュオ演奏が楽しめるってのが魅力で聴けば聴くほど味が出る
変わり種Jazzも紹介してきたけど、シンプルなJazzはこの記事の中では初選出だと思うで読者の刺激になってたら嬉しいです 以上
はい 終わり まとめます 総括します
どーん!
【2021年・上半期、海外はどんな音楽で溢れていたのか】
まとめになります
ヒットチャートを見てみると今年の上半期は去年同様、HipHopとR & Bに支配されていたように見受けられました
もっと言うのであれば、ベッドルームミュージックが優勢だったのかなと...
かなり前から言われておりますが、ロックバンドの勢いはかなり弱くなっています
それが2021年の上半期のチャートでも如実に表れていた気がしました
特にPunkやHRは存在感が薄かったっす
なので、そう言った音楽ジャンルも再燃してもらいたい!と言う願いを込めて、グッときたロックは率先して選出してみました
その一方、生楽器と言う点ではJazzとCountryが熱かったですね
やっぱり、HipHopが世界で一番聴かれているジャンルである事から推測するにそれらの元ネタになっているようなカテゴリの音楽が追い風を受けているようにも思えました
あと、音楽の移り変わりは激しいんだなと感じたことがあったんですけど
それはEDMについてだ
なんか孤立化しているようにも思えて、時代がそこまで求めてないんだなって雰囲気も感じました なので、ブロステップとかダブステップもなるべく聴いて流行に惑わされずにこのブログを書き上げました
そして、もう1つ言うと「音が無個性になってきていないか?」と言う点
やはりTrapの普及でPopにもその要素が盛り込まれて数年が経っているので、一部のシーンでは"どれも同じように聴こえる感"は否めなかったです
プロデューサーを調べようと思えなくなったと言いますか...
まぁ、あまりネガティヴな事を言っても仕方ないので前向きな文章も綴っていきます
まず、HipHopは濃厚でした
特濃って感じの渋くて熱い楽曲がゴロゴロ転がっていました
Emo Rap等の最新ジャンルに負けないBoomBapが多かった印象でした
聴いてて満満満足、HipHop満足
おいしくてヘルシー!
あとは、英語圏じゃない国の音楽が激アツでした
イスラエルとか韓国等から発信されている音楽はどれもクオリティが高くて素晴らしかったです 日本も負けてられないなと
Jazzもコンテンポラリーなモノからスタンダードなモノまで豊富だったし、コロナ渦にはピッタリなリラックスを届けてくれていました
エレクトロやテクノのインスト文化もジリジリ燃えていた気がするし、音楽で大忙しな6ヶ月でしたわ 以上
はい 終わりです
疲れた もう何も書きたくないです
嘘です 活字ジャンキーだから、邦楽編もこれから書いていきますので
暫しお待ち下さい
そして、音声ブログでも言いましたが...
この上半期ベストブログのせいで通常の音楽ブログの更新が滞ってしまったこと、誠に申し訳ありませんでした
あと、いつもは「俺のブログ読んでくれ!」とか言わないんですけど、今回に関しては約1ヶ月かけて作成した大作音楽ブログなので...
読んでください!是非、読んでください!
こんなこと言うのもあれなんですけど、ある程度の方に読んでもらわないと割に合いません
嘘です 自由に閲覧してください
これはジョークです ってな感じで、誰にも頼まれていない仕事を終えましたのでここらへんでお開きです
邦楽編は後日公開します 待っててね バーイ
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