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Pontaの森のお話~美幌町藤田さんに聞く 想い編~


こんにちは!
今日は10月17日北海道美幌町に誕生した「Pontaの森」について、Pontaの森を育ててくださっているプロフェッショナル、北海道美幌町経済部農林政策課耕地林務グループの藤田知典さんへインタビューをさせていただきました!3回に分けてお届けする予定です!

▼Pontaの森についてはこちら

今回は「想い編」ということで「Pontaの森」や「美幌町の森づくり」の想いについてインタビュー形式でお届けします。

■もともとは森林に興味があったわけではなかった

出身は北海道旭川市で森林に興味があったわけではありませんでした。
高校受験のときに学校を選ぶ際、「外で遊ぶことが好きだった」「普通科だと戦えない」と考え、農業高校の森林科学科に進学しました。高校では、森林に関する授業や測量実習などを学びました。そこで森づくりの奥深さに惹かれ、美幌町に就職しました。

■美幌町の経済、町民の命、未来につながる森づくり


美幌町では、町民の皆さんの生活を守るため、森林に関する取り組みに力を注いでいます。持続的な林業運営には、出荷する木材に付加価値をつけ、価格の安定化を図ることが重要です。また、林業を兼業することで、たとえば不作などで農業収入が少なかった時に、林業収入で生活費を補填できます。

そこで、美幌町は他の地域の木材との差別化を図るため、FSC🄬森林認証を取得しています。また、木材をその生産地域で使用する「地域での循環」も進めております。森林は放棄され、整備されなくなると、土砂崩れなどの災害につながり、住民の命を奪う可能性もあるため、
町ぐるみで持続的な森づくりを運営していくことが町民の皆さんの命や生活、未来を守ることに繋がっています。

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■森の寿命の中で自分が森林管理に関わることができるのは本当にわずかな期間

森の寿命は100年~200年。
私が森林管理に関わることができるのは森の人生においては本当にわずかな期間だけなんです。
なので、森づくりは「森の未来」や「未来にあるかもしれない技術」というものを想像しながら仕事をしています。今、森づくりで使っている手法は30~40年前に考えられた技術なんです。
動物被害や自然災害、地形によっても森林管理の仕方は変わります。
ただ、どうしてもうまくいかなかった山林も、まずはどうにかして森にする。そして未来につなげていくんです。
森づくりには正解はない、そんな不確実性が楽しくもあります。

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■多様な種類の木が生えている森林、倒れた木に種が落ちて、そこからまた木が出る。そんな森になってくれたら良い。

私が思う理想の広葉樹の森林は、色々な種類の木が生えている森林なんです。倒れた木に種が落ちて、そこからまた新しい木が生える。バラバラだけど、きれいな「THE 自然」のような森林が理想です。
100年~200年経つと、大きい木が残り、小さい木はつぶれて足元がひらけてきます。そこに人や動物が集まるような場所になったらいいなと思います。

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■大木になるには200年かかる

Pontaの森は20年で大体、人の胸ぐらいの高さ・太さは10センチ。80年で高さは20メートル、太さは28センチぐらいになると考えています。木材で利用するには100年、大木といわれるようなサイズになるのは200年ぐらいかかります。ただ、これはあくまで想像になります。
美幌町の天然林は100年前(戦時中)までしかなく、200年も経った天然林はないのです。先の未来を想像しながら森を作っていく、長い取り組みになります。

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■おわりに

今日は美幌町の藤田さんに「Pontaの森や美幌町の森づくりへの想い」をおうかがいしました!
次回は「技術編」ということで植林や加工の技術についてのお話をご紹介させていただきます!

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