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センター試験の思い出(大学入学共通テスト)

十数年前、、ではなく、数十年前のお話。

センター試験前日に対象者向けの説明会が行われた。生徒の1人が『時計は必要ですか?』と質問したところ『会場にあるので不要です。』との回答が。

当日腕時計を持参した私。教室に入って息を呑む。部屋の掛け時計が布で覆われているではないか!

そばにいた女の子が一目散に走り出した。廊下をのぞくと(試験会場は某大学だった)お、走ってる走ってる!うちの学校の制服を着た人たちが次々と廊下を駆けていく。付き添いの教師らの腕時計をお目当てにしていると思われるが、そう数もあるまい、、。南無三、、。私は心で手を合わせた。

そして始まったセンター試験。時計はあるぞと大手を振って臨んだ試験だったが、結果は散々だった。頼りの英語に至っては最後の大問(長文読解)に辿り着くことすら出来ず、ラスト5分は涙で時計の盤面が滲んでいた。万全な状態で臨んだつもりがこのうろたえようである。時計が無かったら発狂してたかも・・。

後から聞いた話によると、どうしても時計が調達できなかった人の中にはテスト終了30分前に近くの人に机を鳴らしたり、鉛筆を落とすなどして合図を出してもらいピンチを切り抜けた猛者も居たとか。試験会場の規定は場所によっても違うらしいので持参可能物などは重々に調べてから臨む事をお勧めしますぞう。

ちなみに私の場合、自己採点は400点ちょっと。希望の大学はD判定。消えたかった。ところが二次試験の小論で挽回できたのか、合格した。報告を聞いた担任の一声が「え?嘘でしょ?」だった。共通テストが悪くても皆さん、諦めは禁物ですぞ。

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