月餅 ムーンケーキ:香港 湾仔
秋のこの季節になると、香港のどの餅店(パン屋さん)にも月餅がならんで、どこの月餅にするのか、餡の種類は、大きさはと、月餅選びに思いを巡らせます。十五夜の月をお祝いする中秋節は中華圏では祝日。日本で十五夜のお団子を食べるように、香港では月餅を食べるのです。
大きな月餅にはしょっぱい卵の黄身が入っていて、甘い餡を楽しんでいたら、急にしょっぱいのに出くわすので、こちら個人的にはあまり好きではないのですが、小さいサイズの月餅も売っていて、それなりにボリュームがあって重たいですが、ゴマ餡、蓮餡、ナッツなど、食べ比べを楽しんだりも出来るのです。月餅おいしくて、大好き。
初めて香港に出張した時、ちょうど9月の月餅の時期でした。月餅もらったから食べる?と聞かれてうきうきしてキッチンにいくと、同僚たちが大きいのを切り分けていたのを見て、衝撃を受けたのを今でも覚えています。
というのも、昔勤めていた会社が日比谷の富国生命ビルに入っていて、同じビルのテナントに入っていた聘珍楼さんから、お歳暮かお中元かの時期にいつも月餅をいただいていたのです。月餅をそれまで食べる機会がなく、ほぼほぼそれが月餅デビュー。チームのみんなでご相伴にあずかっていたのですが、聘珍楼さんの月餅、手のひらくらいの大きさですごく大きな月餅なんです。確か桃の形をしていて、ゴマ餡だったような気がします。
月餅をそれまであまり食べたこともなかったので、その経験から、月の餅というくらい秋の満月みたいな大きな月餅を、節分の恵方巻みたいな感じで、この季節には頑張って一人で食べるものだと勝手に思い込んでいたのです。食いしん坊なので、切ってみんなで分けてシェアして食べるということはさらさら思いもつかず、月を切っていいのか⁉と衝撃をうけたのです。
結局のところ、正しい月餅の食べ方ってどうなんでしょう。みんなで分け分けするのが正解なんでしょうか。大小あるとなると、大きい方は分けて食べる説が正しいのかな。
こちらはちょっと珍しい、バーバリー月餅。お買い物したらノベルティにくれました。バーバリーのBが付いていて、かわいいのですが、そんなに大きくないくせに、しょっぱい卵が入っててちょっとがっかりしちゃいましたが。。。
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