プリンターが反抗期
プリンターのインクが認識しない。
何回抜き差ししてもうんともすんとも言わない…いや、むしろピーピーとエラー音を鳴らしながらウイーンガシャウイーンガシャウイーンと無意味に仕事してまっせ感を出してきやがる。
なので変に期待をしてしまい落ち込むという小刻みな希望と絶望のシャトルランを繰り返すこと1時間、インクを違う種類のものに変えた瞬間に頭でも打ったみたいにいい子になったのであった。
インクの形状の相性の問題にプリンターが壊れたのではないかと余計な不安をあおられどっと疲れた。
1日の時間割表をつくって印刷しようとした矢先であった。
関西のプリンターとしてのプライドなのか、時間割表が時間通りに印刷できないというボケをかまして僕はまんまと「なんでやねん!」と四角い箱に向かってぶつぶつとツッコムのであった。そんな漫才別にしたくない。
大問題と思いきやあっけない原因だったことは結構あるものだ。
小学生の頃デッキが壊れてツタヤで借りたビデオの延滞料がかさんで行くのを見かねて業者を呼ぶという事件があった。
業者さんが一目見て言い放った言葉に僕は、いやオカンも一緒に言葉を失った。
「コンセントが抜けてますね…」
ズコー!である。その時もまさしく「なんでやねん!」とか「なんじゃそりゃ!」とツッコミの嵐だった。今やいい思い出である。
しかしながらしっかり延滞料はかかっており小さな問題はしっかり大きくなっていた。
マンガの悪役が主人公たちをなめてかかって放置した結果倒されるときのように、どうでもよさそうな問題はあなどれない。
小さなことを先延ばしにしたりごまかしたりすると少しずつ膿がたまっていって、大厄となって自分に返ってくるのだ。
インクの種類を変えてみたり、コンセントを確認し直すような些細なことで解決することは意外とあるものだ。
最近は暗い事件が多い。平成の膿をはき出しているのかもしれない。
今は苦しいけれどその先は明るい未来を見つめてできるだけ丁寧に毎日を過ごしていけたらいいなあ。
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