歩き方がおもしろい

「え、その道から行くの？」
車で家に送ってもらう時なんかにそう思うことがよくある。

基本的には自転車か徒歩で行動するので、いつも車に乗って初めてこの道が一方通行なんだとか、右折禁止なんだと意識することになる。

だからいつも通っている道も、その人にとっては通れない道になるのだ。

でも目的地は同じで「僕の家」だ。

これを例えば「仕事」に置き換えてみる。

「え、なんでそう考えるの？こう考えた方が効率いいのに。」

『いや、僕はそれじゃできないんです。』

「絶対こっちの方がいいって！」

こういう会話に聞き覚えはないだろうか。

二人とも仕事を早く終わらせたいという目的地は一緒なのに、進み方が違う。そして二人とも自分の方が正しいと思っている。

車だったら「あなたは車に乗ってるからこの道なんですね」「君は自転車だからこのルートでOKなのか」とお互いの状況や進み方をそのままよしとすればいいのに、考え方や価値観の話になると急に自分の常識が一番正しいのだなんて思い込んでしまう。

そういうことに悩むことも多いけど、同じ目的地なのに進み方が違うのが僕らの「おもしろさ」だ。ほとんどの人は結果しか見ないけれど、結果まで導いてくれる人は過程を見てくれている。黙っていてもきっと。

誰かと別の道になっても、目的地が同じならまた会える。

「僕は自転車だからこの道から行くよ。」『OK、僕は車だからこっちから。駅前のファミマ集合な！』

そんな感じで伝えることを怠らなければ上手く話せることも多くなるんじゃないかと思う。

5にしたいなら2+3でも10÷2でも√9+2でもいい。曲を作るなら歌詞からでもメロディーからでもいい。

歩き方がおもしろいのだ。自分の信じた道を行き、人の道もおもしろがってけばいい。

例えばぼくの思う「弱さ」が
誰かにとっての「強さ」
だったりすることもあって

でも最終的に思っている出口は
同じだったりすることもあって

それぞれの「言葉の定義」を
理解したり、説明して
前提を作っておかないと
うまく話せないんでしょうね。

そして、結果よりも
その歩き方がおもしろい。

— 後藤大 🎁 おくりもののうた (@gotodai0926) September 14, 2019