
山形県白鷹町を踏破<日本全市町村踏破>
8月11日、山形県西置賜郡白鷹町を踏破。山形県南西部、最上川沿いの町である。
山形県南西部の町々を結ぶ、山形鉄道フラワー長井線は、白鷹町の荒砥駅まで伸びている。その荒砥駅の手前に架かる最上川橋梁は、日本最古の現役鉄道橋であり、経産省が選ぶ近代化産業遺産に認定されている。
フラワー長井線の最上川橋梁は、元々、明治時代、東海道本線の木曽川・長良川・揖斐川を跨ぐ大橋梁として建造されたもので、当時の日本ではまだ造れなかった為、イギリスより資材と技術を輸入して造られた。
その後、大正時代に、東海道本線の橋梁が架け替えられた為、旧国鉄長井線の橋梁として転用された。
なお、同じ山形県内のJR左沢線に架かる最上川橋梁も、同じく東海道本線の木曽川・長良川・揖斐川橋梁を転用したものである。
これは、翌日撮影した、左沢線の最上川橋梁。中山町と寒河江市の間に架かっている。ただし中山町側から数えて1連目から3連目は、筑豊本線の遠賀川橋梁を移設したもので、4連目より向こうが東海道本線の橋梁とのこと。
瀟洒な作りの、フラワー長井線荒砥駅。
内部には様々な資料が展示されている。「鉄道むすめ」ののぼりも。
駅の奥には、車庫があり、フラワー長井線の車両を見る事が出来た。車両の写真は翌朝撮ったもの。
8月12日には、荒砥駅よりさらに最上川沿いに北上して、道の駅白鷹ヤナ公園も訪ねた。
ヤナというのは、渓流のある地域に行くと見かけるが、川に仕掛けて魚を獲るためのものである。漁法の保存と、観光誘致を目的として、常設されている。
道の駅では、ここで獲れる鮎を使った様々な料理やお土産を販売していて、賑わっていた。
白鷹町は、染料となる紅花の産地でもあり、道の駅には紅花グッズコーナーもある。
なお、白鷹町の名は、町の北東に聳える白鷹山に由来する。かの上杉鷹山の隠居後の号「鷹山」は、白鷹山より取ったものだという。天候があまり良くなく、白鷹山をはっきりと確認することは出来なかったが、8月11日の夜から8月12日の朝にかけて、白鷹山の麓を車で走り抜けた。
山形県全市町村35のうち、踏破済32、残り3。