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【超簡単!あがり症克服方法】『あがり症から自由へ』|沢瀬直太朗

こんにちは、ごろーです。
沢瀬直太朗さんの『あがり症から自由へ』読みましたので書評します!

この本は、「人前で異常に緊張してしまう」とか「朝礼やスピーチが苦手」といったあがり症の方を救う1冊です。

もう、あがり症を治すにはこの1冊でいいんじゃないか?
というくらい的確で濃い内容が書いていました。

というのも、あがり症を治すテクニックって、やれ腹式呼吸だの、事前に話すことを準備すればいいだの、誰か1人に向けて話すことを意識すればいいだの、ちまたにはいろんなものがありますが、この本は違います。

そんなテクニックは根本的な解決にはならない。

というのが著者の主張です。

実は、著者自身が重度のあがり症で、社会生活もままならないほどの重度で苦しんでいた経験をお持ちです。
そんな自分を変えるべく、大量の書籍を読みこむなどして今では完全に克服しています。

完全に克服したってすごいですよね!

この本にはそんな克服した方法について具体的に書かれています。

著者の沢瀬さんはあがり症を克服した経験をいかし、アダルトチルドレンという親子問題の専門カウンセラーをされています。

実は、この「アダルトチルドレン」というキーワードがあがり症と密接に関係していて、これを理解することがあがり症を根本的に改善する近道になります。

アダルトチルドレンとは、一言でいうと幼少期の育った環境が原因で、自尊心を持てなくなった人のことです。
つまり自分の評価、存在価値を自分で認めることができない人のことです。

自分の存在価値を認めることができないのであれば、だれが認めるのか?

それは、他人です。他人が自分の存在価値を判断する審判のような存在だと思っています。

普通の人であれば、「自分は自分のままでいい」という感覚が当たり前に育ちますが、幼少期に親に問題があった家庭で育つとその「自尊心」が育ちません。大人になったけど、子どものときの問題が尾を引いているからアダルトチルドレンといいます。

だから、本書は、単にあがり症改善のテクニックにとどまらず、根本的な問題、アダルトチルドレンの問題にも通じる「自尊心を高める方法」について書かれています。

今回はそれらの方法につい3章構成で解説していきます。
それでは内容を詳しく見ていきましょう。

①あがり症の原因、なぜ人前で緊張するのか?

なぜ人前で緊張してしまうのか?

その理由について、本書では「自分を許せない」からだと主張しています。

なにが許せないのか?
それは、「人前で恥をかく」のが許せないんです。
しかも死ぬほど許せないんです。

死ぬほどってどれくらいかイメージできますか?

たとえば、高層ビルの間を命綱なしで綱渡りするのを想像したら、相当コワイですよね。
あがり症の人にとって、人前で恥をかくことはそれと同じくらいコワイと思っているんです。
だから、人前で話すとなると、心拍数があがり、頭が真っ白になったり、めまいを起こしたりします。
「人前で恥をかく」というのは言い換えると、「他人から悪い評価をもらう」ことともいえます。
つまり、他人から悪い評価をもらうのを極度におそれているということです。

ではなぜ、そんなにも「他人の評価」を超重要視してしまうのでしょうか?
それは、自分で自分の評価ができない、自分の存在価値を自分で認めることができないからです。
次に、そういう思考パターンになった経緯をみていきます。

②あがり症とアダルトチルドレンの関係

あがり症の原因、自分の存在価値を自分で認めることができなくなった経緯、それは幼少期の親子関係にあります。

親が過干渉だったり、過保護、暴力や虐待、命令ばかりする、世間体ばかり気にする、勉強ばかりさせる、アルコール中毒など、こんな親の元に育った子は、「親」という存在が「自分の存在価値」を決めているという感覚を無意識に植え付けられます。
それは、つまり親によって自尊心が奪われた状態です。

幼少期に無意識にうえつけられた、自尊心が低いイメージは、とても根強く、簡単に払拭することはできません。
思春期になると本格的に、その影響が出始めます。

思春期になると、「自分の存在価値」を決める存在が「親」だけでなく、「周りの他人」も含まれるようになります。
そして、他人の目を第一に気にして行動するようになります。

人前に出て話たり、スピーチするのは、大勢の他人の目にさらされることで、自分の存在価値が決められる公の裁判を行われているような感覚になります。
それが、つまりあがり症となった原因なのです。

では、あがり症は治すことはできないのか?というと、そんなことはありません。
次に、筆者である沢瀬さんが実際に取り組み、効果があった方法についてご紹介します。

③あがり症改善の方法

あがり症の改善方法について、
あがり症の原因は、要するに「自尊心の低さ」が原因です。
だから、根本的に解決するにあは、自尊心を高めることが最も効果的なんです。

自尊心を高める方法について、私がこれは大事だと思った3つについてご紹介します。(本書では他にも多くの方法が紹介されています。)

改善方法1.姿勢を正す

姿勢とメンタルヘルスに関係があることは、いろんな研究結果があります。
その中の1つが、幸せホルモンであるセロトニンと姿勢の関係です。
姿勢を良くした方がセロトニンが多く分泌されるということです。

これは、もう理屈の話ではありません。
細胞レベルで、自尊心が高まる方法です。
しかも、簡単で効果がある方法です。

姿勢がよくなり、セロトニンが多くでると幸せを感じ、不安感がうすれ、このままの自分でいいと思えるようになります。
もちろん、個人差はありますが、試してみる価値はあります。

ポイントは、首を意識することです。
良い姿勢というのは、頭と体のバランスが取れた状態で、首に負担がかからない状態です。
首には、脳につながる重要な神経がたくさん通っています。
だから、重たい頭を傾けていると首にものすごく負担がかかり、セロトニンの分泌に影響がでてしまいます。

首に負担のかからないような、まっすぐした姿勢を常に意識することは、細胞レベルで自尊心を高めるテクニックです。

改善方法2.第一の目的を考える

人前でスピーチしたり、話したりするときに緊張してしまうのは、第一の目的が「他人が自分をどう見て、どう評価しているか?」になってしまっているからです。

これ、冷静に考えるとおかしいですよね?
本来、スピーチしたり、話をする目的は、「自分の主張を相手に伝える」ことです。
であれば、「相手にきちんと言いたいことが伝わっているか?」を第一に考えるべきところを、そんなことより「自分がどう見られているか?変に思われていないか?」と考えるのはおかしい。

そもそもスピーチしたり、話しをするきっかけが、もしかすると誰かに無理やりさせられている場合などは自分に伝えたい主張がないから、相手の目線に意識がいってしまうのかもしれません。

けど、人に伝えたいことって、必ずあるはずです。
他人に伝えたいことをきちんと整理し、それが伝わってるかを意識することは、人前で緊張しないコツであり、その結果相手を動かすことができれば自尊心を高めることにもつながります。

3.ありのままの自分を認める

自尊心とは、自分のいいところもダメなところもひっくるめてそのままでいいんだと思えることです。

ありのままの自分を認める方法として、本書で紹介していたのは
「自分っていいね」と声に出していうのを、1日百回、毎日、3週間続けることだと言っています。

初めこれを聞いたとき、なんかばからしいなと思ったのですが、
根拠を聞くと案外理にかなっているんです。

というのも、人は無意識に1日6万回もの思考をしているといわれています。
そして自尊心が低い人の思考のほとんどは「自分はダメなやつだ、存在価値がない」といったイメージからくる思考です。
「自分はダメだ」って1日に6万回も繰り返していると、そりゃメンタルやられますよね。

そんな状態を強制的にねじ伏せるのがさきほどの言葉です。
「自分っていいね」という言葉以外にも、自分のダメなところを認めるようなセリフを作って、それを肯定してあげてもいいそうです。
とにかく続けることです。

人の記憶は3週間で短期記憶から長期記憶にうつるそうです。
つまり、意識から無意識の領域にうつり、自己イメージを変えるのが3週間ということです。

まとめ

最後にまとめです。

①あがり症の原因、なぜ人前で緊張するのか?
 ・「人前で恥をかく」のが許せないから
 ・自分の存在価値を自分で認めることができなく、他人の評価を重要視してしまっているから

②あがり症とアダルトチルドレンの関係
 ・他人の評価を気にするようになった原因は、幼少期の親との関係が原因
 ・幼少期にできた自尊心の低いイメージは簡単には払しょくできない

③あがり症改善の方法
 1、姿勢を正す
 2.第一の目的を考える
 3.ありのままの自分を認める

今回は、沢瀬直太朗さんの著書『あがり症から自由へ』という本をご紹介させていただきました。
「人前で異常に緊張してしまう」とか「朝礼やスピーチが苦手」といったあがり症の方は、ぜひ参考にしてみてください。

※本書は、月額980円で200万冊以上の本が読み放題のamazonのKindle Unlimited(キンドル アンリミテッド)の対象作品です。
初回ご利用者は30日間無料体験できますので、ぜひ試し読みしてみてください。

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