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「にげて さがして」

ヨシタケシンスケさんの「にげてさがして」を読んだ。
たまたまロフトで見つけた本で、すぐに読み切ってしまう
小さな絵本だ。


本の表紙には、こんな言葉の帯が付いている。

「にげるために、さがすために、
きみのあしは、ついている。」

逃げることは良くないことだといわれる。
でもいっぽうで、自分を限界まですり減らす場所なら、
取り返しのつかないことになるまえに、逃げなければいけない。

身体を壊すまで働くと、回復までに時間がかかるし、
トラウマになって、適切な判断ができなくなる。
そうかんがえると、逃げ遅れた時のリスクは大きい。

以前読んだWebサイトでは、身体を壊すまで働くリスクや、
逃げることの重要性について、述べられていた。

パワハラや、過労、人間関係のもつれなど、
度が過ぎると、自分を壊してしまうことにもなりかねない。
そうなる前に逃げる。全力で。
生き延びることで自分と、大事な人たちを守ることにもなる。

ヨシタケさんの可愛らしい絵とは裏腹に、
書いている文章は、非常に真摯に感じられる。

子供向けにに書かれているものの、子供だけでなく、
大人にとってもなんだか響く絵本だった。

「逃げる」という観点では、こちらの本もいいと思う。


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