数年毎に人生ゼロクリア
明けましておめでとうございます。
しばらく忙しくてnoteから遠ざかっていたのですが、久々に、ここ最近の自分の気持ちを整理したい、記録しておきたい、という願望があり、復活させようと思っています。
さて、「数年毎に人生ゼロクリア」というタイトルの理由は、夫が日本に帰任になりまして。約2年前にノルウェーに引越して、ようやく仕事も、育児も、友達も、色んなものが楽しく、心の余裕が感じられていたこの頃。
今年は新たにノルウェーでの就職にチャレンジしたいなと考えていた矢先、まさかの日本への帰国辞令でした。
以前住んでいたNYからノルウェーへも突然の辞令で、その時に「もう会社なんて信用するものか!(こちらの都合などお構いなしに辞令は飛んでくるものである)」と心に刻みました。
が、2年経ってその教訓も薄れ、「帰任にはならないな〜来年もノルウェー生活満喫しよう〜ワクワク」と思ってしまっていました。期待した私が浅はかでしたね。
帰任辞令後しばらくは、
「おいどうしてくれんだよ私の人生!期待させんな!カス!」という怒りと、
「また引越しかー、めんど・・・、子供の保育園どうするんだよー」という諦めと、
「ま、でも東京でも楽しいことあるよね!友達にも会えるし!」という期待と、
「いやでもまだヨーロッパで行きたいところ沢山あったのにな。。。」という悲しさと、
「それでもノルウェーでとっても素敵な人たちに恵まれたし楽しかったな」という感謝の気持ちが、それこそ無限ループのように押し寄せて、コントロールしきれない自分の感情に振り回されまくったのでした。
それも一週間も経つと徐々に落ち着いてきて、
・今後3ヶ月でしたいこと
・4月以降にやりたいこと
・この引越し期間を乗り越えるための準備
などなどを考え始め、現実と向き合う余裕が出てきました。
結局、長期的に見たら、駐在に同行して海外に住むことはとても良い経験である、という結論には間違いなくなります。
が、そこに辿り着くまでには、色々と自分の中で消化しなければならない感情があり、それはもう、一種のサイクルというか、そういうものなのだと思います。
(消化期間中、荒れ狂う私の感情に振り回される夫よ、全ては君と私のためだと思いつつ、一応こちらで謝罪致します。)
おそらく仕事がある側(我々家族で言うと夫)には、既に仕事があり、それに伴うコミュニティがあり、転勤に際して家族ほど全てがゼロクリアされる、という感覚はないと思うのです。
一方こちらは、その土地の生活環境(スーパーから病院、日常に必要な施設など)に慣れるところから、友人などその土地でのコミュニティ形成(ここが難儀ポイントですね)、仕事、趣味など、あらゆることが再スタートになります。
数年毎に人生ゼロクリア。これは転勤族の家族にとっては紛れもない事実だと思いますが、多分完全にゼロになるのではなく、違うフィールドで、また一から環境を作って、より質の高い人生になっていくのだと思います。(というかそう信じたい。)
また、辛い経験、大変な経験をした人ほど強くなり、優しくなると言います。岡本真夜のTOMORROWという曲の中に、「涙の数だけ強くなれるよ」という歌詞がありますが、まさにそれですね。
きっとこんな経験したからこそ、得られるものがあると信じて、今日も頑張ります。
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