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日々のゆとりは、一杯のコーヒーから

オスロ在住の私が、カフェでコーヒーのサブスク(毎日コーヒー飲み放題!)を契約して、ゆとりのある暮らしに一歩近づいた、というお話です。

私にとってのコーヒーとは?

私にとって、カフェで飲むコーヒーは、単純な飲み物以上の価値があります。コーヒーを飲みながらカフェに滞在することは、勉強や仕事をはかどらせる時間であり、読みたかった本に没頭する時間であり、1人でいることをただただ満喫する時間であったり。受験勉強でさえ、塾や家でなく、スタバの方がはかどるタイプでした。
したがって、外で少し時間ができれば、真っ先にカフェへ行く、というのが定番でした。

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大学生の時からつけている日記と去年始めた茶道の本

けれど、一昨年ノルウェーに引越してから、そんなコーヒータイムが、少し遠い存在になっていました。
現在子育てに専念中で仕事をしておらず、経済的に自立していない状況で、毎日用事もなくカフェに入ることに、やや後ろ髪引かれる思いがしたからです。特に1時間がっつり滞在するわけでなく、空いた時間に10分や15分休憩するためにコーヒーを買うことはもったいない気がしていました。自分で稼いでお金を使っていた頃は、カフェでの滞在時間が5分だろうが10分だろうが、躊躇なく購入していたのですが。

コーヒーそのものに価値があるから、カフェでの滞在時間が短くてもいいじゃないか、というご指摘はその通りですが、私は「カフェで飲むコーヒー」が好きなのです。単に飲むだけなら、自宅で淹れますので。

それでも、コーヒーが1杯100円なら、カフェに通うことも厭いません。しかし、ノルウェーって物価が高いのです。外食に関しては、日本の約2倍くらいの物価水準です。
その中でもコーヒーは安い方ですが、チェーン系のカフェでさえ、コーヒー1杯で40kr(約520円)が相場です。お洒落でこだわり派のカフェとなると、もう少し高くなります。

そんなこんなで、以前は息抜きのルーティーンであったカフェタイムが遠ざかり、比例するようにストレスも少しずつ少しずつ、溜まっていったように思います。

スウェーデン発祥・Espresso Houseでのサブスクリプション

そんな中、コーヒーのサブスクリプションを行っているカフェを発見します。スウェーデン発祥で、北欧各国に展開するEspresso Houseです。
個人的には、オスロにあるチェーン系カフェの中では下層の位置付けでしたが、家の近くに2店舗あることから、サブスクリプションを契約してみることに。

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サブスクリプションには3つの種類があります。
①コーヒーと紅茶が飲み放題(199kr・約2500円/月)
②コーヒーと紅茶、ラテ、カプチーノが飲み放題(399kr・約5100円/月)
③ほぼ全ての種類が飲み放題(599kr・約7600円/月)

モカやチャイラテ、ホットチョコレート等も飲み放題となる③も魅力的でしたが、ひとまずコーヒーが飲めれば十分だったので、①で契約しました。

iPhoneにアプリを入れて、レジでアプリ内のバーコードをスキャンするだけで、コーヒーを貰うことができます。

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Espresso Houseの店内。wifiや電源もあり、落ち着いた雰囲気です

サブスクを始めて1ヶ月、QOLの向上を実感

サブスクリプションを始めて早1ヶ月。毎日のように、平日は1日に1〜2回、カフェタイムを楽しんでいます。
アプリの購入履歴を見ると、本当に毎日通っているのがわかります。(NOK 41というのは、追加で注文したパンやケーキで、コーヒー注文時はNOK 0と表示されます。)

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たかがコーヒー一杯ですが、いつでもコーヒー片手にホッと一息つく時間がつくれる、という事実は、想像以上に心に余裕をもたらしてくれています。
自分に余裕がないと家族や他人にも優しくできないので、まずは、自分に余裕を作る。そんな当たり前が、サブスクで達成できるなら、とっても安い投資だと思います。
特に子供が生まれてからは、子供にとっても心地よい環境となるよう、私自身が日々ストレスなく笑顔で過ごすことを意識していますが、これが中々難しい。
もちろん楽しいことは日々ありますが、何か小さなことで、気持ちを切り替えたり、心をリラックスさせる方法があるって非常にいいことだなと。私の場合は、それが一杯のコーヒーでした。

自分が居心地よくあるために、必要なものを知る

今回、サブスクを契約して改めて実感したのは、「自分が居心地よくあるために必要なものに、投資を惜しんではいけない」ということ。
これって、人生楽しく生きるための、必須条件じゃないかと思うんです。毎日を、小さなレベルで満たしてくれるものは何か。もちろん、自己実現とか、より高度なレベルで達成したい夢は別にあるとして、まずは、最低限、毎日を居心地よく暮らすことに必要なもの
特に、引越しや、退職・転職、妊娠・出産など、環境が変わった時にこそ、改めて考えてみる必要があると感じています。

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