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大学院生から見たキャリアとしての都市計画と就活

自己紹介。建築学科系の都市計画を専攻する大学院生です。
ポジショントーク、偏見、事実と見解の混同、正しいの押し付け等いろいろ保険は掛けたいけど、とりあえず全ては感想であるという保険を掛ける。

マイナー・ブラウン

 まず、都市計画は、ひたすらにマイナーだとを思ってきたことを伝えたい。
建築と聞いた時に、一般の方々が連想するのは建築デザイン、意匠系である。実際は、意匠、構造、環境、計画と4分野になることが多いが、あまり知られていないと思う。その中でも、計画は、ガチガチの設計をするような意匠でも、実験をするいわゆる理系らしい分野といえる構造・環境でもない。計画に属するのが都市計画である。理系の数学の証明で得た論理的思考力で社会科学を相手にするのが都市計画を専攻することだと思う。

私は、そんな都市計画の経験を活かして、就活を行った。

企業、業界にとっての都市計画

 就活を通して思ったのは、建築は意匠、構造、環境・設備の募集は合っても、計画の募集が無いところが大半ということ。計画ないし都市開発、不動産投資の職種があるのは一部の大手企業にしか無い。つまり、都市計画を仕事にするなら大手しか無いのだ。

また、1級建築士も。
大学からの実務経験年数の変換の紙が配られた。が、それは意匠、構造、環境の学生用であって、計画の学生には変換が難しいものであった。業界的にも職能として意匠・構造・環境の3つとなるわけだ。

都市計画の大学での経験とは?

 都市計画の分野では、意匠の設計、構造・環境の研究プロジェクトのような存在として、まちづくりプロジェクトというものがあります。これは、定義など曖昧で、本来誰でもやれるものです。これは、誰と何が大事かと思う。誰ってのは、研究室の人と、まちづくりコンサル等の社会人と、建築以外の人々等で、何ってのは、建物のデザイン、公園や都市空間のデザイン、イベント企画等である。
 ちなみに、自分は、3つのプロジェクトをやってきて(現在進行形もある)、研究室の人と地域活性化プロジェクト、コンサルで公園デザイン、多様な人とイベント企画を経験した。結果、課題発見能力、伝える能力、プレゼン能力、市民とのワークショップ能力、チームで成果を出す能力等が磨かれたと思う。就活では、そのディレクター、プロデューサーのような能力が評価されたかと思う。

総じて、都市計画を学んできた人は、技術者と総合職的な立ち位置のはざまにいて、どちらでもあるポジションだと思う。だからこそ、業界研究と企業研究、自分研究がたいへんだ。また、具体的な業態や選考についても書いていきたい。あとでこの記事の編集もしたい。




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