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グラウンド・ゼロ fragments

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グラウンド・ゼロ fragmentsのみのマガジンです。
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記事一覧

グラウンド・ゼロ fragments 01

『あの日、あの時、あの外側で』 著:来楽零  あの日、あの時、草薙出雲は京都の自宅で姉と…

グラウンド・ゼロ fragments 02

『夢に始まり、そして』 著:古橋秀之  地上最大の《王》、《黄金の王》國常路大覚の姿は、…

グラウンド・ゼロ fragments 03

『Children』 著:来楽零  初めて中学校の制服を着て出かけた先は、入学式ではなく両親の葬…

グラウンド・ゼロ fragments 04

あの夏が始まる 著:古橋秀之  一九九九年の〝あの日〟を、特別なひと時として記憶している…

グラウンド・ゼロ fragments 05

こども電話相談室 著:古橋秀之 「『迦具都の奴がナニ考えてるのか』て?」  いつもならば…

グラウンド・ゼロ fragments 06

夢の前夜著:あざの耕平 「はあ? 王になったきっかけ?」  それは、昼食の後片付けを済ま…

グラウンド・ゼロ fragments 07

夢の終焉 著:あざの耕平  それは台風に似ていた。  超大型の台風。雨ではなく炎を降らす、致命的な嵐。  気圧の変化がその接近を知らせるが如く、彼らが近付く気配は、明確に察知できた。迫り来る破滅を前に、《灰色の王》鳳聖悟は、長々と嘆息した。 「……《セプター4》は間に合わなかったか。羽張め……いや、責めるのは筋違いだな」  灰色のクラン《大聖堂》。  その中心たる教会の礼拝堂で、鳳は十字架の前に跪き、深く祈りを捧げていた。そうしながら全身で、現状に耐えていた。  わずかで

グラウンド・ゼロ fragments 08

禁断症状 著:壁井ユカコ  あの日、あのとき――の前の晩。伏見仁希は歓楽街で泥酔していた…