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ビートルズが好きなら必聴アーティスト名鑑Vol.3『ラズベリーズ』

少し肌寒くなったせいか、この時期になるとなぜかビートルズテイストのちょっとセンチなメロティーが聴きたくなる私。

今回は超久しぶりのテーマ。ビートルズが好きならぜひ聴いてほしいと思うアーティストを紹介するnoteです!!

いかがお過ごしでしょうか。ぐっでぃテレビのモーリーです。

『ビートルズ大好き映像クリエイター』を自負するわたくし、モーリーがビートルズが好きな方ならぜひ聴いてほしいと思うアーティストを不定期で紹介するnoteのVol.3。今回は『ラズベリーズ』を紹介します。

元祖パワー・ポップバンドとして再評価されている『ラズベリーズ』

1970年にオハイオ州で結成された『ラスベリーズ』。

のちにシンガーソングライターとしてヒット曲を飛ばすエリック・カルメンが在籍していたバントとしても有名なバンドです。

当時はビートルズの再来的な扱いをされつつも、ベイ・シティ・ローラーズのようなアイドル的なポジションを期待され、何となく中途半端なブランディングがあだとなってか、いまいちロック史の中で語られることが少ない不運なバンドでもあります。(なお現在では元祖パワー・ポップバンドとして再評価を受けています。)

とはいえキャッチーで甘酸っぱいメロディーに、エリック・カルメンの繊細かつパワフルなボーカル。そしてその後のパワー・ポップを彷彿させるエネルギッシュな演奏。どの部分も一級品で、5年余りという短い活動期間ではありますがなかなか名曲揃いです。

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上の写真はセカンドアルバム『Fresh(今日を生きよう)』のジャケット。アイドル的な揃えの衣装にベストスマイルでこちらを向くデザイン。これはこれで私は好き。だけど1972年というと、ソウルやハードロックの全盛期。ちょっと当時のテイストにはあっていなかったのかも。

メンバー紹介

何度かメンバーチェンジをしていますが、主なメンバーは下記の4名。

エリック・カルメン
リードボーカルを担当。結成当時はリズムギターを担当していましたが、のちにベースを担当。ピアノを弾くこともある。ラズベリーズの曲を多数作詞作曲しています。解散後はシンガーソングライターとして活躍。

ウォーリー・ブライソン
リードギターリストでボーカルも担当。

ジム・ボンファンティ
ドラム担当。1973年まで在籍。1974年以降はマイク・マクブライドがドラムを担当。

ディヴ・スモーリー
リズムギター担当。1973年まで在籍。1974年以降はスコット・マッカールがベース担当となったため、リズムギターは再度エリックになったのかも!?このあたりの楽器の編成は勉強不足でわかりませんでした。

サウンド

アメリカのバンドではありますが、ビートルズやザ・フーといった60年代のブリティッシュ系のバンドサウンドの影響が強くみられます。

またコーラスも得意とし、ビーチボーイズっぽいテイストの曲もあります。

アルバムを重ねるにつれてパワー・ポップ的な要素が膨らんでいきますが、初期の頃はアコースティックなアレンジの曲も多く、ポール・マッカートニー&ウィングスのようなメロディアスなロックポップな感じもあります。

パワー・ポップとは・・・70年代後半から80年代前半にブームとなったポップでキャッチーなメロディと分厚いギターサウンドが特徴のロックのジャンル。
The Knack(ザ・ナック)の『My Sharona(マイ・シャローナ)』はパワーポップサウンドの代表格の一つ。

オリジナルアルバムとオススメ曲

ラズベリーズはわずか5年ほどの活動期間しかないためオリジナルアルバムは4枚しか残していません。

しかし4枚とも、なかなかの出来ですので、もし代表曲を聴いて、お耳に合いそうでしたらオリジナルアルバムを1枚ずつ聴いていくのも楽しいです。

今回はオリジナルアルバムと共にアルバムごとに私がお気に入りのラズベリーズの曲を2曲ずつ紹介いたします。

1stアルバム『Raspberries』

『Go All the Way』

1972年に全米5位となった『Go All the Way』。彼らを一躍有名にした一曲でファーストアルバム『Raspberries』の1曲目に収録されています。

パワフルなギターサウンドにエリックの甘い声。時折シャウトのも超カッコいい!!この曲を初めて聴いたとき胸がドキドキするほどいい曲だと思ったことを覚えています。

私の中でこの曲は”(ビートルズ+ビーチボーイズ+フィルスペクターサウンド)÷3”みたいなサウンドイメージ。

『Don't Want To Say Goodbye』

決してパワー・ポップ一辺倒ではなく、繊細でメロディアスな曲も楽しめることがわかる一曲。ファーストアルバムからの先行シングルとして発表され、この曲がデビュー曲となります。

◇◇◇

2ndアルバム『Fresh』

『I Wanna Be With You(明日を生きよう)』

セカンドアルバム『Fresh』の1曲目に収録のこの曲はコーラスの掛け合いや曲の構成からみて、最もビートルズっぽい曲ってこの曲かもしれません。ビートルズファンなら必聴の一曲です。

『If You Change Your Mind』

セカンドアルバムから大好きな曲をもう一曲。ミディアムテンポで地味な曲ではありますがキャッチー且つ情熱的なメロディが最高!!エリック・カルメンのボーカルのスイッチの入り方がまるでポール・マッカートニー。ポールファンなら必聴の一曲かも。

◇◇◇

3rdアルバム『Side 3』

『Tonight』

3rdアルバム辺りからパワー・ポップっぽいギターサウンドがさらに増えてきます。この曲もちょっとthe Whoっぽいギターサウンドが楽しめる一曲です。(ドラムの感じもキース・ムーンっぽく聴こえるのは私だけかなぁ。)

『Last Dance』

アコースティックなアレンジでややカントリーロック調の一曲。途中で曲調が変わったりなかなか凝った曲です。この曲もポール・マッカートニーっぽい一曲かも。

◇◇◇

4thアルバム『Starting Over』

『Overnight Sensation』

最後のアルバムになるのですがこのアルバムは結構名曲揃い。そんなアルバムの一曲目を飾るのがこの曲。この曲も後期のビートルズっぽさのある一曲で、エリック・カルメンのポール・マッカートニーっぽいボーカル(甘い声とハードな声の使い分け)が楽しめます。

スペクターサウンドのような分厚い音作りの上、曲の構成もバリーマンが作ったような壮大なもので、なかなかの大作です。

『Starting Over』

4thアルバムの最後を飾るのがこの曲。のちのエリック・カルメンの作風を彷彿させるよなメロウな一曲です。

『Starting Over』というタイトルのこの曲。歌詞の内容も別れた彼女への未練との決別といいますか、清々しい気持ちで新しい道を歩むといった内容となっています。ひょっとするとこの頃からエリック・カルメンはソロ活動を視野に入れていたのかもしれませんね。

サウンド的にもAOR的な要素もあり、ロックだけにとどまらない音楽センスを感じます。

その後、エリック・カルメンはソロ活動へ。

ラズベリーズの解散後、エリック・カルメンはソロ活動を開始します。ソロでの活躍は皆さんご存じの通り。

『All by Myself』

エリック・カルメンで最も有名な曲と言えばこの『オール・バイ・マイセルフ』。この曲は聴いたことがある人も多いかも。クラシカルな曲調とエリック・カルメンのドラマチックなボーカルが非常にマッチした一曲です。

『never gonna fall in love again(恋にノータッチ)』

こちらもクラシカルな曲調が美しい一曲で、エリック・カルメンのボーカルを活かした曲です。しかし邦題の『恋にノータッチ』ってどういう意味なんでしょうね。

never gonna fall in love again(もう恋なんてしない)→恋なんてもう御免さ→恋なんてもう関わりたくない→恋にノータッチ、みたいな感じなのかなぁ(笑)

あとがき

いかがだったでしょうか。ラズベリーズって忘れられがちなグループですが結構聴きごたえのある曲も多くなかなか名曲揃いなので、少しでも多くの人に聴いてもらいたいなぁなんて思いnoteに綴ってみました。

ビートルズテイストやパワー・ポップテイストだけにとどまらない、様々な音楽性が詰まったラズベリーズ。皆さんも秋の夜長のお供にラズベリーズサウンドはいかがですか。

◇◇◇

よかったらビートルズが好きなら必聴アーティスト名鑑Vol.1やVol.2もどうぞ


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