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「映像」を「制作」するまでのお話し

「映像制作ってなんだか敷居が高い気がして、どこにどう頼めばよいのかわからない。」
そんな声、ほんとよく耳にします。
今回は映像制作をもっと身近に感じてもらおうと、映像制作の「映像」を「制作」するまでのお話をしたいと思います。

例えるなら私たちは設計事務所を兼ねた地元の工務店

ぐっでぃテレビはクリエイターだけで構成された事務所なので、営業担当はいません。ディレクター兼ビデオカメラマン兼編集マンだったり、デザイナー兼ビデオカメラマン兼フォトグラファーだったり、イラストレーター兼フォトグラファー兼各種現場アシスタントだったりと色々なことを兼務しています。

制作に関してはクライアント様との出会いから、発注前のヒアリング、発注後の企画~映像完成まで一貫してクリエイターが担当します。

大きな制作会社で制作する場合は営業担当者から制作系のディレクター、技術系の撮影・編集マンなど色々な人がかかわるのでまた少し違った感じたと思います。

家づくりに例えると、テレビCMなどを作っている大きな制作会社がハウスメーカー(積水ハウスとかヘーベルハウスとか)なら、ぐっでぃテレビは設計事務所を兼ねたこじんまりとした地元の工務店って感じかなぁ。

今回のお話は、大きな制作会社の話ではなく、そんなこじんまりとした映像制作事務所の場合のお話です。

映像制作って結構高いと思われがち。

映像制作って結構(制作費が)高いと思われがち。
確かに映像制作の制作費ってピンキリ。
「映像制作ってどれくらいかかるの。」と質問されることがよくあるのですが、私たちの制作例でお話しすると「数十万~数百万円くらい」としか答えようがありません。(幅が広すぎてごめんなさい・・・)

そして内容はまだ未定だが制作費を教えてほしい、なんて話も映像制作には結構「あるある」な話。
そりゃそうですよね。形のないものを発注するのだから予算感は出来るだけ早く把握しておきたいですよね。その気持ちめっちゃわかります。

制作内容がわかればある程度、制作費の試算は可能。

映像制作の制作費って制作内容によってめっちゃ変わります。
例えば撮影が1日で完結出来るのか3日かかるか、それだけでも撮影にかかる費用は変わってきます。また作りたい映像のタッチによって使用するカメラや付属の機材、アシスタントの有無なども異なるのでその辺でも費用は変わってきます。
もしざっくりとした試算でいいので予算感を聞かせてほしいといった場合は、少なくても下記のことを知っておきたいです。

◆ どんなものを作りたいか
(説明動画・インタビュー動画・ドキュメンタリー・ブランディング映像・ショートムービー風動画などなど。社内会議などでこんなん作りたいなぁと話題となった具体的な動画などがあれば超イメージつきやすいです!)
◆ 撮影場所はどこか
 (野外・自社工場・会議室・空撮・ドローン撮影などなど)
◆ 何日撮影にかかりそうか。
(わからなければロケーション数)
◆ 映像は何分くらいのものにしたいか
(約90秒・約5分・約10分など)
◆ ナレーションは必要か
◆ CGやアニメなどの制作は必要か

私たちはヒアリング(雑談)を大切にしています。

上記の内容がわかれば、ある程度制作工数は見えてきますが、あくまでも機械的な工数。意外と社内会議でまとまった制作案の中には制作における”無駄な部分””抜けている部分”があったりします。
また社内会議で、具体的な制作案がまとまらない場合なんてのもよくあります。

私たちぐっでぃテレビの場合、そんなほわっとしたイメージの状態でお問い合わせしてもらって全然OKです。もし初めての映像制作なんかだったらわからないことだらけってのもよくわかりますから。

担当者さんとのヒアリングという名の「雑談」をさせていただくことで、映像で伝えたいもののポイントを俯瞰的に感じ、伝え方や効率の良い制作方法をご提案します。ふわっとしたところから何となく輪郭をカタチどり、イメージを共有します。(実はここが映像クリエイターの力の見せどころ)

「雑談」と表現しているところがミソで、最もすり合わせたいのはニュアンスの共有なので、カチッとしたマニュアルに則ったヒアリングではなく、ざっくばらんな雑談のようなヒアリングの方が、クライアント様が求めるニュアンスを感じ取りやすく思います。

ヒアリングはご担当者さんと電話でお話しさせてもらったり、直接お会いしたり、昨今の状況下ではビデオ会議アプリなどを使って打ち合わせさせて頂いています。もちろん制作発注前ですので費用なんてかかりませんのでご安心を。

予算○○で作りたいって言ってもらうのも全然ありです。

予算○○で作りたい。とか具体的に行ってもらっても全然ありです。
もしその予算が低い額だったとしても、全然恥ずかしがらず言ってもらってOKです。アイディアを駆使し予算に合わせた制作案をご提案します。(これも映像クリエイターの腕のみせどころの一つです。
どうしても難しい場合は「すみません難しいです。」って伝えます。
もちろん予算が高かったからといって「それじゃぁ高いその値段で」なんてことにもならないのでご安心を。

安心してなんでも聞いてもらってOKです。

とにかく安心してなんでも聞いてください。私たちとヒアリングで雑談したことや、やり取りしたことは、担当者さんの中で作りたいもののポイント整理にもなりますし、映像制作に関する知識や発注後の映像企画に必ず役に立ちます。

もし結果的にご縁がなく私たちと共に映像制作をすることにならなったとしても、全然気にしないでくださいね。そんなことを気にしてたらいい映像を作れないのでどぉ~んとこいです(笑)

私たちも出来るだけ分かりやすくご説明しますので、是非気軽に映像制作に関する不明な点から、こんなことしたいなぁってことまで、安心してお聞かせください。私たちも誠心誠意お答えします。

私たちの描く青写真とお見積もりを提出します。

ある程度、制作したいニュアンスが共有出来たら、私たちが制作した場合、こんな感じになりますよ~という青写真と、お見積りを提出します。

私たちの描く青写真とは制作の仕様と大まかな制作案
家づくりでいえばたたき台の設計図(ファーストプランニング)ですね。

そしてお見積もりでは、こんな形の映像をこんなテイストで、これだけの費用でこれだけの作業をして作りますというのを表現します。

実はよく見ると映像制作の仕様や制作案って各社違いますので、複数のお見積もりを見比べる際は合計金額だけでなく、仕様や制作内容もよく見ることをおすすめします。
もちろんわからないことがあれば、どんな些細なことでも丁寧にお答えします。

私たちのような映像制作事務所の特性

クリエイターが説明から見積もり、制作まで責任をもって行いますので、お見積もりや制作案・仕様が的確で、一つずつの制作に対して熱量があり丁寧だということが、私たちのような映像制作事務所で映像を制作するメリットだと思います。

また発注前から発注後、制作~納品まで一貫して映像クリエイターが担当しますので、制作中の企画の微調整や手直しも迅速に行き違うことなくスムーズに対応できるので結果的に満足度の高い映像ができやすいのもメリットです。(意外と制作中の構成の微調整や手直しってあります。)

難点はやっぱり制作を掛け持ち出来る数に限度があるってことだと思います。制作はご依頼をお受けした順に行いますので、多忙期の場合、泣く泣くご依頼をお受けできないこともあります。

あとは映画のような大作を作ったり、〇千万かかるようなテレビCMとかも、色々な人がかかわる大きな制作会社さんにしか作れません。

「年間〇〇棟しか建てません。」とおっしゃってる工務店さんってありますよね。まさに私たちの映像制作事務所もそんな感じです。

最後に

いかがだったでしょうか。映像制作の仕事の「映像」を「制作」するまでのお話はこんな感じです。
この後、制作の発注があり、さらに具体的に企画構成~制作・完成と映像制作が進んでいきます。

私の場合、映像制作をする際、クライアント様の会社の社員になったつもりで映像制作をさせてもらっています。
PRする会社のことや製品のことを担当者さんにどんどん聞き、新入社員が会社や製品のことを必死で勉強するように、私もとことん勉強します

しかし私はクライアント様の社員ではありません。その絶妙な立ち位置(当事者ではないけどめっちゃ思い入れがあるという立場)だからこそ俯瞰的かつ熱量のある「伝え方」ができるんじゃないかなぁって思っています(笑)

「映像」を「制作」するまでの工程も「映像」を「制作」するのと同じくらい大切なプロセスですし、奥が深く、面白いですよ。形のないものを育てていく感じで。
形のないところから輪郭を描くところまでが「映像」を「制作」するまでのお仕事。もし一緒に作った輪郭が気に入ってもらえたら私たちと一緒に映像を作りましょうよ!
もちろんスタッフ一同全力でお供します!!

映像制作が少しでも身近に感じていただけたら幸いです。
ありがとうございました。


読んで頂きありがとうございます。 『映像制作をもっと身近に、もっと気軽に』という思いでnoteを始めました。 noteでは映像制作に関するtipsや話題をはじめ、ぐっでぃテレビの中の人たちによる他愛のないお話まで幅広く綴っていきたいと思います。