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バレンタインはエシカルなチョコを贈ろう! チョコを取り巻くサステナブルな取り組み🍫

このnoteのポイント📝
・チョコレートに関するエシカルな取り組み「Bean to Bar」
・日本発のBean to Barチョコレートブランド「Dari K」「Minimal」
・大手メーカーのチョコレートを通じたソーシャルグッドな取り組み

こんにちは! トライバルメディアハウス広報のマーヘル(@Maaher_MaS)です。

2月14日は、バレンタインデーですね。
今回のnoteは、バレンタインデーにちなんでチョコレートを取り巻く環境の変化や、新しい取り組みのなかで注目されているブランド、大手ブランドが継続的に行っている取り組みについてご紹介します!

チョコレート消費における変化

SDGs(Sustainble Developemt Goals:持続可能な開発目標)の策定によって、いまサステナブルやエシカルといった文脈でさまざまな消費が見直されています。

なかでもチョコレート(カカオ)は、コーヒーや綿と同じく開発途上国で生産される原材料を使う商品としてフェアトレード(※1)の対象とされてきたのは皆さんもご存じの通り。さまざまなブランドが「フェアトレードチョコ」を販売しているので、一度は購入したことがある人もいるのではないでしょうか?

※1:開発途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することにより、立場の弱い開発途上国の生産者や労働者の生活改善と自立を目指す「貿易のしくみ」
(出典:FAIRTRADE JAPAN 「フェアトレードとは?」

そんなチョコレートですが、近年は「Bean to Bar」という考え方に基づくチョコブランドが続々と起ち上がっています。「Bean to Bar」は、カカオ豆の買い付けからチョコレートの製造まで自社一貫で行うのが一番の特徴です。

買い付けから関われることからカカオ豆の品質にこだわりを持つBean to Barチョコレートブランドも多く、品質を上げる育て方を農家に教えたり、一緒に改良したりと、カカオ農家と一緒にチョコレートづくりに取り組むブランドも少なくありません。

また、そうしたブランドの多くがチョコレートで使用しているカカオ豆がどこで生産されたものか紹介しており、トレーサビリティ(追跡可能性)が高い点もエシカルな消費と考えられています。

高品質なカカオ豆はより高い値段で取り引きされ、正当な金額が生産者に支払われるため、フェアトレードの「品質にこだわらず適正な金額を支払う」という形から「品質を共に高め、適正な金額を支払う」という形へ進化しているともいえます。

開発途上国における生産者の課題解決、そしてBean to Barチョコレートブランドは美味しいチョコレートの提供、生活者は上質なチョコレートを食べることができるというサイクルが生まれているんですね。このように三方よしな取り組みだからこそ、Bean to Barが拡がり始めているのかもしれません。

それでは次に、日本生まれのBean to Barチョコレートブランドをご紹介します!

日本発Bean to Barチョコレートブランド

Dari K(ダリケー)

日本で生まれたBean to Barブランドはいくつかありますが、なかでも京都を拠点とするDari KがBean to Barの先駆けとされています。

「生産者自らが勝ち取るフェアトレード」を理念にチョコレートを製造しており、企業としての取り組みやビジョンに共感し、購入している方も多いように感じます。もちろんチョコレートがとても美味しいことは言うまでもありません。

実は私も、贈り物や自分へのご褒美にDari Kさんのチョコレートを買っています。最近はセブンイレブン限定のカカオドリンクも発売され、ますます人気が出ているようです。

▶Dari Kのブランドホームページはこちら

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Minimal(ミニマル)

東京を拠点に展開しているBean to BarチョコレートブランドのMinimalも人気です。

極めてシンプルなチョコレート作りにこだわっており、LINEでの限定販売や、オンラインショップでもすぐに売り切れてしまうほどの大人気ブランド。

チョコレートに関するワークショップなども開催しており、チョコレートだけでなく生産者への想いや、商品開発の秘話などに強く共感し購入する方が多いようです。

Minimalではイベントやワークショップを開催しており、ただ食べるだけでなく、チョコレートを通じてストーリーやエピソードに触れられることが人気を集めている理由なのかもしれません。

▶Minimalのブランドホームページはこちら


大手のお菓子メーカーの取り組み

では、さまざまなチョコレートブランドを展開するお菓子メーカーはチョコレートを通じてどのような取り組みをしているのでしょうか。

今回は2社の取り組みをご紹介します!

株式会社明治

明治は、メイジ・カカオ・サポート(以下、MCS)という取り組みを2006年から展開しており、南米諸国(ガーナ、ベネズエラ、エクアドルなど)を中心に高品質で持続可能なカカオ豆の生産を実現するために行っています。

この取り組みを機に生まれたのが、「明治・ザ・チョコレート」シリーズです。

このブランドは、Bean to Barの取り組みだけでなく、FARM to BARという独自の取り組みを行っています。明治は自社でカカオ農園を抱え、その地域の井戸の整備や学校備品の寄贈をして、農園周辺地域の開発に取り組んでいます。

サステナブルな意識が普及するより前の、かなり早い段階からチョコレート作りに関わる問題に強い意識をもっていたことが伺えます。

生活者としてもこういった取り組みからチョコレートが生まれていることを知ると、味だけでなくブランドに込められた想いも好きになりますね!

「明治 ザ・チョコレート」のCMにはモデルでエシカルファッションプランナーの鎌田 安里紗さんも出演しており、今後ますますサステナブルな文脈でのチョコレート消費が加速していきそうです。

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森永製菓株式会社

続いては、森永製菓です。森永も多くのチョコレートブランドを展開していますね。バレンタインの時期にはDARSのアレンジレシピなどをよく見かけます。

森永は2008年から「1チョコ for 1スマイル」という取り組みを行っており、DARSや小枝など対象の森永のチョコレート1箱の売上の一部が寄付として、パートナーのNGOに寄付されます。

寄付先であるパートナーは国際NGO「プラン・インターナショナル」と日本のNGO「ACE(エース)」です。

さらに毎年1月の中旬~2月14日を寄付の特別キャンペーン期間として設定され、対象商品1個につき1円を寄付しています(2020年は9~10月)。チョコレートが最も購入されやすい期間にこの取り組みを展開している点にはなるほどと納得しました……!

2020年の実績では2千万円弱ほど寄付額が集まっているので、多くの消費者と一緒に運営されているプロジェクトと言えます。

カカオを使用している商品を幅広く対象としたり、購入されやすい時期にキャンペーンを設定したりしている企業としての姿勢はとても素晴らしいですね。

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(出典:森永製菓

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単純にチョコレートといっても、ブランドごとにさまざまなアプローチで社会課題解決にむけた取り組みをしています!

サステナブルやエシカルといった意識が広がるなか、チョコレートを通じて世界に貢献できる消費の第一歩をはじめてみませんか🤗

バレンタインデーまで、残り数日……! 誰かにチョコレートあげる気持ちだけではなく、チョコレートを通して世界に貢献できる消費にも意識を持ってもらえたら嬉しいです!

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