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オーディオのお話(7)新たなCDプレーヤーを導入

新しいCDプレーヤーを購入しました。今回の買い物は、一般庶民のすえきちにとって、大変高額な買い物です。そのプレーヤーとは…

DENON DCD-2500NE。

発売されたのは、2016年とやや古いモデルながら、非常にコスパに優れた逸品です。昨年末、都内の家電量販店で、DENON、マランツ、ヤマハなど数機種聴いた中で「次はこれだ!」と決めていました。

今時の音楽の聴き方は、サブスクが主流ですね。CDというフィジカルなメディアを「オワコン」と言う人がいても、あえて異論を唱えるつもりはありません。パソコンも、ハードディスクからSSDへ移行しているように、円盤を回転させてデータを読み取ったり、書き込んだりする機構は衰退する運命でしょう。

そんな時代にあって、実売価格17万円〜20万円のCDプレーヤーを買うことに、躊躇いが無かったわけではありません。何カ月も考えましたが、これが人生最後のCDプレーヤーになるかもしれないと思っての購入しました。

思えば、自分の若い頃にも、音楽メディアの変遷がありました。カセットテープに代わってMDが登場した時、あえて手を出しませんでした。映像系メディアでは、LDには手を出さず、DVDが出てくるのを待ちました(結果的には間違っていませんでした)。

こうしたメディアの変遷は、若い頃から経験しているので、今さら驚くことではありません。怒りもしませんし、嘆きもしましません。

1980年代初頭に登場したCD(コンパクト・ディスク)は、その利便性から、一気に音楽メディアの主流となりました。文字通りコンパクトで、普段使っているバッグに入るし、とても軽い。このポータビリティは、LPレコードに比べて、圧倒的に有利でした。また、商品を売る側にとっても、売り場面積に多くの商品が陳列できます。その結果、中古市場も活性化しました。

しかし、そのCDも、歴史的使命を終えつつあります。将来的には、フィジカルなメディアが縮小し、ストリーミングサービスが音楽リスニングの中心になることは間違いないでしょう。いま人気が復活しているアナログレコードも、今後は、一部のマニアのアイテムとして、一定の市場規模を保つことに留まるはずです。

ただ、個人的に解決できない問題があります。通信環境、パソコン、Wi-Fiルーター、ケーブル、ハブ等の性能が、どれだけ音質に影響するのか、見極められないのです。それゆえ、未だにCDやレコードを切り捨てられません。

更に、サブスクのような月額定額制サービスは、自分の性格上、元を取ろうとして、あれこれ聴きたくなりそうです。アーティストが作ったアルバムに、一枚一枚じっくり向き合う気持ちが薄れそうな予感がします。

私にとって、あえてフィジカルなメディア再生を極め、それを楽しむ方が、これまでのオーディオに関する知識の蓄積が生かせるため、私には安心感があります。いたずらに「ハイレゾ」という言葉に踊らされず、千枚を超えるCDコレクションを生かしていく方法の方が現実的なのです。

今回購入したDCD-2500NEには、デジタル入力端子が備わっていないので、D/Aコンバーターとして使えません。我が家のプリメインアンプはマランツPM8006で、こちらもアナログ入力端子しか備わっていません。つまり、このCDプレーヤーを選んだことで、デジタル音源の入力には、更にDACを購入する必要があります。

また一歩、ストリーミングサービスから遠ざかりました。

肝心のDCD-2500NEのレビューは、じっくり聴き込んでから掲載したいと思います。

今回も最後までお読みいただきありがとうございました。

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