デンマークのOOH広告
デンマークに来て3か月経つ。それでも、日々は新しい発見に満ちている。今回は、私が見つけたデンマークのユニークな屋外広告について簡単に記述したい。
タイトルの「OOH広告(out of home/アウト・オブ・ホーム)の略で、自宅以外の場所に設置された屋外の広告のことを指す。
外出している不特定多数の人々に向けて展開される広告で、近隣を行き交う人々の視界に広告を強制的に入れられるというものである。そのため、人の興味関心に関わらず不特定多数へのリーチが可能となる。
1.自転車のサドルカバー
まず初めに見つけたのは、自転車のサドルカバー。
ちなみに、写真の自転車は筆者のものである。
ある週末、市街地の駅に自転車を停めて1時間ほどしてから戻ると、見覚えのないサドルカバーが取り付けられていた。
はじめは驚いたが、どうやらデンマーク語でPepsiの広告が書いてあるようだ。
もちろん、自転車の持ち主は嫌でも目に入る。
そして、少なくとも私は、自分の自転車に勝手に取り付けられた広告に嫌悪感を抱かなかった。
後日、交換留学生の友人に「それいいね!うらやましい!!」と言われたことすらある。
材質はナイロンのようなもので安っぽさは否めないが、気に入ってずっとつけたままにしている。
2.自転車のかごのカバー
それから少しして、また新しい広告を発見した。今度は、自転車のかごに取り付けられたカバーである。
私は自転車を停めていなかったためゲットすることはできなかった。残念、、、。
写真には、5台分ほどにしか取り付けられていないが、当初はそこに駐輪してあった自転車のほとんどに取り付けられていて、自転車の持ち主でなくても通りかかる人が注目する存在感を放っていた。実際、私は自分の自転車を停めていたわけではないが、気づいたほどである。
デンマークの自転車事情
これら2つの広告は、どちらも駅前に駐輪してある自転車に取り付けられたものである。
ここでデンマークの自転車事情を説明すると、デンマークに住むには自転車は必須といっても過言ではない。デンマークには電車やメトロがあるが、自転車を使う人が多い。
それをうまく利用した広告である。
日本に来た外国人が、街頭のティッシュ配りに驚いたという話を聞いたことがある。私にとっては、デンマークの自転車広告の方が衝撃的だった。
「所変われば品変わる」とは、よく言ったものだ。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?