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ブログ小説

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長年ブロクとして書きためた小説です。波瀾万丈・奇想天外など全くないですが頑張る女性のありきたりの人生をお読み下さい。
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コンゴ川を渡ったボノボ

コンゴ川を渡ったボノボ

このお話は

人間が属する

霊長類の中で

唯一内部の争いがない種として知られる

ボノボの話です。

ボノボは

最近の研究では

今からコンゴ川の北岸に棲んでいたチンパンジーの祖先の一団が

コンゴ川流域に乾期が来て水量が少なくなったとき

南岸に移り棲んだのが発生の起源と考えられています。

それを題材にしてみました。

もちろんフィクションです。

_______________

遠い

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永遠のテンポエムチャイルド その1

永遠のテンポエムチャイルド その1

今から

36年前

私が

某私立の薬学部に

通学していた頃のお話です。

(当時の男子が通える薬学部は

関西では一校しかありませんが、、)

私は大学に行く傍ら

南森町にある

伝統のある

某経理学校に通っていました。

健康診断に行ったとき

その経理学校の前を通って

懐かしく思いました。

今では

ダブルスクールは当たり前でしょうが

当時はどうだったんでしょうか。

私はその

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永遠のテンポエムチャイルド その2

永遠のテンポエムチャイルド その2

会社とお部屋を

往復して

いつもと変わらない仕事をして

給料日がやってきます。

4月25日は

十詩子の初給料日です。

朝から会計課に先輩と敬子と3人で行って

お給料の現金を

もらってきます。

それを

経理課の応接室で

各人の給料袋に

読んで入れていきます。

課員は20数名なので

100万円を軽く超える金額を

初めて見た十詩子は

驚いてしまいました。

敬子は小声で

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永遠のテンポエムチャイルド その3

永遠のテンポエムチャイルド その3

前の日に

薬局で

化粧の仕方を聞いて

買ってきていたのです。

店先では

うまくできたのに

その日の朝は

うまくいかないので

付けたり消したり

試行錯誤の連続です。

あまりにも厚化粧ではいけないし

そうかといって

薄化粧では

少し心配だし

どうして良いかわからなくなりましたが

時間が来たので

十詩子らしく

薄化粧で出かけました。

待ち合わせ場所は

国鉄の尼崎駅で

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永遠のテンポエムチャイルド その4

永遠のテンポエムチャイルド その4

敬子がいつものように出社すると

ゴミが片付けられており

周りが綺麗になっているので

「十詩子うまくいったんだ」

と思いました。

ゴミ置き場から

帰ってきた

十詩子は

敬子に

さんざん冷やかされました。

敬子:

うまくいったのね

何食べたのよ

手はつないだの?

十詩子:

そんなー

そんなことありません。

食べたのはパンよ

敬子:

パンなの

そんなんじゃ雰囲気良

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永遠のテンポエムチャイルド その5

永遠のテンポエムチャイルド その5

お昼休み

ふたりはいつものように

お弁当を

食べながら

話を続けます。

十詩子:

朝の話の続きですけど

大学ってどうなんですか。

敬子:

私も高校出て

すぐこの会社に就職したから

大学のことはわからないわ

でも大学に行った友達から聞いた話では

大学生は

あまり勉強しないらしいよ

十詩子:

そうなの

大学って勉強するところじゃないの

悟さんも

あまり勉強してない

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永遠のテンポエムチャイルド その6

永遠のテンポエムチャイルド その6

教室に残って

弁当を食べるのは

数人しかいませんでした。

ふたりはお弁当を机の上に出して

食べ始めました。

悟の弁当は

メザシと大根と人参の煮付け

でした。

十詩子は

そんなお弁当を

作ってあげたいと

密かに思っていました。

お弁当を食べながら

ふたりは

話しました。

悟:

僕はね

薬学部を卒業したら

今度は

建築学部に行きたいんだ

僕は建築士になるのが

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永遠のテンポエムチャイルド その7

永遠のテンポエムチャイルド その7

12月になると

内申書をもらうために

豊岡帰りました。

4月に出てきて

初めての帰郷です。

尼崎から

福知山線で

汽車に乗って

豊岡に向かいます。

十詩子が豊岡に着くと

駅まで

お母さんが待っていてくれました。

懐かしくて

涙が出ました。

家まで歩いて帰って

父親が外で待っていてくれました。

ふたりに連れられて

家に入りました。

家を出てから

8ヶ月しか経って

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永遠のテンポエムチャイルド その8

永遠のテンポエムチャイルド その8

悟と別れて

部屋に帰ると

家主さんが

現金書留を

ふたつ持ってきました。

豊岡のお父さんからのもので

お金が

20万円入っていました。

手紙も入っていて

「十詩子おめでとう。

努力する娘を持って

大変嬉しいと

私たちは思っています。

昨年の今頃

私たちは

十詩子が

大学に行かないと

言ってくれた時

本当にありがたかった。

でもその日から

私たちは

十詩子の

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永遠のテンポエムチャイルド その9

永遠のテンポエムチャイルド その9

十詩子は

面倒見が良くて

部下思いだったので

慕われていました。

電算機の使用が

うまくいくようになるのが予想されたので

会社を挙げて

電算機で

経理処理を採用することが

決まりました。

多数の

キーパンチャーを養成しなくては

いけなくなりました。

また省力的な

新しい入力の仕方も

考え出すように言われたのです。

十詩子は

月末も

工場に行くことなしに

本社で

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永遠のテンポエムチャイルド その10

永遠のテンポエムチャイルド その10

十詩子はそんな話した後で

ちょっとドキッ

としました。

いつもは

聞き手に回っているのに

話してしまったことを

後悔しました。

会社の管理者研修で

部下の扱い方を

勉強し

その中で

男の自尊心には注意するように

と言うのがありました。

それで自慢話をしてしまって

悟のプライドを

傷つけたのではない

でもそんな心配をしたら

もっと

悟に悪いと思い

頭の中では

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永遠のテンポエムチャイルド その11

永遠のテンポエムチャイルド その11

十詩子の

東京での最初の仕事は

経理電算化の年内実施の

推進です。

手書き経理をしていた今までの

経理課員には

青天の霹靂です。

会社の方針とはいえ

反発があったことは

言うまでもありません。

十詩子は

この計画を

成功させるには

現場の理解が

必要だと

考えました。

そこで

十詩子は

前もって

各経理課に行って

根回しをすることにしました。

1ヶ月余を掛

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永遠のテンポエムチャイルド その12

永遠のテンポエムチャイルド その12

十詞子は

すこし高めに見える

指輪を左手薬指につけました。

イミテーションリングですが

見かけは

立派で落ち着いていて

十詞子によく似合っていました。

それをつけていると

部下にも安心して

接することが出来ました。

一方

悟は

例の受けた試験の結果がやってきました。

悟は私立大学ですので

国立一期校の

面々が受験する

採用試験に

合格するのは

「すこし困難がある

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永遠のテンポエムチャイルド その13前編最終話

永遠のテンポエムチャイルド その13前編最終話

十詞子は

少しよろけながら

通路の端に歩いていき

何が起こったか考えました。

3年間も

遠くに住んでいたから

ダメになったのだろうと

思いました。

あんなに仲良しだったので

大丈夫と

思っていたのに

悟を

信じていたのにとも

思いました。

「それに悟が連れていた女性は

私よりとってもきれい人だったわ。

髪も長めで

清楚な感じ

きっと

キャリアでは

なさそう。

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